みゆみゆの徒然日記

日本の伝統芸能から映画や本などの感想、
心に留まった風景など
私の好きなことを綴っているブログです♪

劇団四季 『ウエストサイド物語』

2009年05月06日 | ミュージカル
5月5日静岡市民文化会館マチネ公演鑑賞。

 四季の『ウエストサイド物語』は数年前の東京再演時に行きたいな~と思っていたのですが、行けず・・・今年全国公演を行うということで静岡で鑑賞。映画は鑑賞済みですので、舞台になるとどうなるのかな?さらには日本語の歌詞になるとどうなるのかな?さらには人種間の対立という問題もあるこの作品。海外の宗教的なものが描かれている作品もそうですが・・・、人種問題を日本人が演じてどこまでできるんだろう?とという少し意地悪な目線もあったのも事実です。とはいえ結果的には鑑賞中は純粋に楽しみましたが。バースタインの『Maria』『Tonight』などの名曲の良さを再認識。

この日の主なキャストは・・・
【ジェット団】
リフ:田邊真也  トニー:阿久津陽一郎
【シャーク団】
マリア:笠松はる  アニタ:増本 藍  ベルナルド:萩原隆匡

 映画でジョージ・チャキリス演じるベルナルドは超かっこいいですが、やっぱりこの役はかっこいいな~と再確認。ちなみに映画のオープニングは神シーンだと思っているのですが、舞台は舞台でまたカッコイイな~。けど、いつも思いますが・・・踊りながら登場する不良たちを見て・・・ある意味平和的だな、と(笑)ベルナルドの萩原さんもかっこよかったですし、リフの田邊君もかっこよかったですね~それゆえに二人が出てこない2幕は若干自分のテンションは落ちたかもしれません(^^;。最近は頻繁に四季を見ていませんが・・・意外にも阿久津さんってお初なんですよね。お初の阿久津さんでしたが、歌もお上手でしたしトニーにぴったりでした。(けど同時に福井さん、金田さんのトニーも気になる!)マリアの笠松さんもとても歌が上手かったです。あとアニタ役の増本さんは元々好きな女優さんですが、やっぱり今回も良かったな~・・・。綺麗だし、ダンスも上手いし、歌も上手いし・・・増本さんの芯の強さが生きる役でした。

 あと、四季を見るたびに書いているかもしれませんが・・・歌は上手なんですが、台詞になると「・・・・」な方が多いように思います・・・。けど、音楽も良かったし、激しいのに揃っているダンスには圧倒されてしまったし、最後はしっかり泣いてしまいましたし、とても楽しめることができました。ただ、最後の最後で・・・こちらが涙しているときに隣のおばちゃんの電話が・・・マナーモードにはしてあったもののバイブ音で現実に引き戻され別の意味の涙が出そうになりました・・・それ以前にも携帯が鳴っていたりしたからそこで気がついて欲しかったなぁ・・・・でも自分も「いやだな」と思う状況に出会ったら、自分も観劇マナーに気をつけなくてはいけないな・・・と改めて思いました。

 久しぶりに映画の方も再見しようと思っています。会も終わってホッとし、いろいろ見たり読んだりしようと思っているので・・・。

第35回俳優祭 『灰被姫 シンデレラ』

2009年05月06日 | 歌舞伎
 観劇後に書いていましたが、3日にお稽古事の会がありましたため暫く草稿状態が・・・なのでレポも十分ではないですがご了承くださいませ。

『灰被姫 シンデレラ』 ~賑木挽町戯場始

 楽しかった模擬店も終わり、いよいよメインのお芝居。1日2公演限りのお芝居。毎回趣向を凝らしたお芝居を楽しむことができますが、今年は『灰被姫(はいかぶりひめ)』・・・そうシンデレラです。でも配役を見ると歌舞伎座の守り神とかいろいろと「?」なものが(笑)

 主役のシンデレラというかお国は玉三郎さん。継母の勘三郎さんや、義姉の福助さんと橋之助さんに「灰被り」と呼ばれこき使われています。出で立ちは『刺青奇偶』みたいな美しいけど幸が薄いという感じ。勘三郎さんの継母はまあ、普通ですが・・・福助さんがインパクト大(笑)後で気がつきましたが・・・あれは矢島美容室なのね。(すみません・・・最近テレビ全然見られないんでよくわからないの^^;)橋之助さんは矢絣で、メイクもちょっと愛嬌がある感じです。
 シンデレラはお城の舞踏会に行きたい・・・という設定ですが、これは、歌舞伎座の開場式に・・・という設定。その願いをかなえるのが・・・左團次さん(爆)ライトセーバー(緑)を杖代わりにして登場したのも受けます。若手たちによるねずみも登場し、変身んしている最中は三味線による「ビビデバビデブ~♪」があり・・・こういう遊び心って俳優祭ならではって感じですよね。そこへ・・・チェロを持った人が現れ・・・モックン風の菊五郎さんが・・・そうおくりびと(笑)おくりびとといっても、こちらは亡くなった方を・・ではなく、お国を開場式に送るというもの。俳優祭の菊五郎さんには過剰なほどの期待をしてしまいます・・今回は今までほど抱腹絶倒するというのはなかったけれど、俳優祭には欠かせません!!(^^)

 そして歌舞伎座の開場式という設定で、伊藤博文首相など様々なVIPが登場します。仁左衛門さんは米国前大統領グラント将軍で、その婦人が團十郎さん。仁左さま・・・金髪姿をはじめて見ましたが・・・これが似合うんだな~素敵♪「Yes, we can!」のみ一言で少し寂しかったけど、素敵だったからいいんです。團十郎さんは意外とといっては失礼ですが、ああいう濃い外国人メイクが似合っていて美人さんでした。北島ノ宮康人殿下という設定の海老蔵は危うく隣の田之助さん(伊藤博文首相)が死にそうになるくらいにはじけてましたが・・・やっぱり男前ですな~。司会はみのもんたろう(翫雀さん)と白柳徹子(亀治郎さん)でしたが、白柳徹子は・・・黒柳さんそっくりです(笑)
 あと、東銀座の喫茶YOUやナイルレストランの店員さん(亀蔵さん)も現れ(しっかり「マゼテタベテ」っておなじみの台詞つきだし、本物のナイルさんは出て来るし(笑)歌舞伎座が改装工事中になってもよろしくというような内容でした。
 雀右衛門さんが人力車に乗ってご挨拶にいらっしゃり・・・お久しぶりに拝見しました。

 そして、シンデレラはガラスの靴・・・ですが、こちらはガラスの扇。その扇を使って芸を披露して、来賓の方が採点するという趣向。ミニになった福助さんの踊り、教育テレビ「歌舞伎たいそう」の染五郎さんが、番組の出で立ちで踊ってました。最後は扇を落としちゃいましたが、流し目がかっこよかったです(^^)ちなみに福助さんは点数低かったですが、染五郎さんはかなり高得点でした。
 最後にドレス姿の玉三郎さんが。二枚扇で『鏡獅子』の前場の一部を踊られました。扇は仕込みありでしたが・・・そしてそこから「継母たちはいつもお国と呼んでくれません。」・・・いつもお国・・・いずもお国・・・出雲のお国の生まれ変わりということになり・・・そして歌舞伎座正面セットと共に五人の歌舞伎座の守り神(芝翫さん、富十郎さん、幸四郎さん、坂田藤十郎さん、吉右衛門さん)が現れご挨拶。そして役者さん全員が舞台に・・・一本締めで終わりました。

 正直、ちょっとグダグダ感があってまとまりがなかったかな~という感じでしたが・・・。(個人的には前々回の『歌舞伎座の怪人』のエンディングの方が断然歌舞伎座ラストにふさわしいように思ったのですが^^;)それでも、今回で今の歌舞伎座で行われる俳優祭は最後なのだなと思うと感慨深くなりました。
 新しい歌舞伎座で俳優祭が行われたらまた行きたいな~・・・。


 と・・・いろいろあったのでレポが遅くなり、私のレポもグダグダで申し訳ないです・・・・(^^;。またNHKで放送もあると思いますので、今回参加できた方もできなかった方も、そちらでまた楽しんでくださいね(^^)