みゆみゆの徒然日記

日本の伝統芸能から映画や本などの感想、
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訃報 片山慶次郎先生

2010年08月22日 | 雑感~芝居関連
 シテ方観世流能楽師、片山慶次郎先生が17日に胃がんのため77歳でお亡くなりになられました。

 慶次郎先生は私の師匠の謡と舞の師匠。今は謡を習っていませんし、直接お会いしたことはありませんが、大きいお師匠様です。しかし恥ずかしながら、お舞台も1、2度しか拝見したことがありません・・・。京都でのご活動が主なので、なかなか伺えないということもありますが・・・。
 でも、6年前に拝見した私の師匠との共演舞台での先生の謡姿や、唯一拝見した先生のお能『弱法師』のあのラストシーンは今も目に焼きついています。

 あと、3年前の記事になりますが、文筆家としてもご活躍された慶次郎先生の著書の感想記事をリンク&改めて紹介させていただきます。
 片山慶次郎 『なんとのう ええ』

 それにしても、今年は祥人さんをはじめ、能楽界での訃報が多いですね。特にここ数年では祥人さん世代もそうですが、まだまだお若い方の訃報が目立つような気もします。お能の世界だけではありませんが、働き盛りの方・・・本当に無理をしないで!と言いたいです・・・。祥人さんから受けた影響も大きいですが、間接的ではありますが慶次郎先生から受けた影響もお稽古の上では大きいです。なんだか、今年は本当に寂しいですね・・・。

 訃報を知ったのが少し遅くなってしまいましたが、慶次郎先生のご冥福を謹んでお祈り申し上げます。



毎日.jp 訃報記事より引用。
訃報:片山慶次郎さん77歳=能楽観世流シテ方
片山慶次郎さん77歳(かたやま・けいじろう=能楽観世流シテ方、重要無形文化財総合認定保持者)17日、胃がんのため死去。葬儀は19日午後1時、京都市北区紫野宮西町34の公益社北ブライトホール。自宅は同区小山下花ノ木町21。喪主は長男伸吾(しんご)さん。

 能楽師の八世片山九郎右衛門と京舞の人間国宝・四世井上八千代夫妻の次男に生まれ、父や観世雅雪、寿夫両氏に師事。心情描写に富んだ繊細な芸風で知られ、文筆家としても活躍。京都大で60年近く学生の指導を続けるなど若い世代への能楽の普及にも尽力した