長泉町文化会館ベルフォーレで行われた茂山家妖怪狂言へ行ってきました。隣町ですが、こぢんまりとして綺麗で良い感じのホールです。私は母と一緒に最前列ど真ん中で鑑賞。(余裕で選べました・・・)しかし、宣伝が足りないのか?ホール後方は空席ばかりでした・・・。まあ、、、能楽堂キャパに換算すると、満員になるレベルなんだけど、ちょっと残念。
まずは茂山千之丞さんのお話。
狂言とは、何か、そして古典の『蚊相撲』について少し解説。とても面白く、そして人を惹きつけるお話でした。
『蚊相撲』
蚊の「ぶーーー」という鳴き声と動きがアホっぽくて好きです(笑)だいたい、蚊の精という存在が笑えます。夏の夜、寝ている時に、耳元に「ぶーん」と来る嫌な存在ですからね(笑)扇に煽られて、よろよろになるところとか可愛いです。
蚊の精:茂山あきら 大名:茂山七五三 太郎冠者:茂山童司
新作『狐狗狸噺』
京極さん作の新作です。仕事も金も未来もない太郎冠者を騙そうとするという話。
狐、狗、狸のキャラがそれぞれぴったりです。茂さんの狐は可愛いです。丸石さんの狸はそのままです(失礼!!)あきらさんの狗は、絵本に出てきそうな風貌です。正体を明かした時の、耳やらしっぽやらが可愛いです。「しっぽを巻いて」逃げるは、文字通りしっぽを巻いて逃げていったりするのが面白いです。
それぞれの化け物キャラが特徴あって、ほのぼのして面白かったです。それぞれが騙し合いをしていたのですが、結局騙した奴は騙し甲斐のない人間。太郎冠者みたいな人は今にもいるので、化け物が人間をだませない世の中も、またちょっと寂しいなーと私も思いました・・・。
太郎冠者:茂山逸平 女:茂山茂 山犬:茂山あきら 出家:丸石やすし
新作『豆腐小僧』
どうしても蛍原の豆腐小僧(by『妖怪大戦争』)の記憶が新しいですが、何にも悪さもせず、豆腐を持っているだけの妖怪豆腐小僧の話です。
千之丞さんの豆腐小僧可愛すぎます
千之丞さんに映画出て欲しかった!!と思ってしまいました(笑)きょとんとした目が可愛いです(^^)
何にもしない妖怪よりも、怖い人間の上司の方が怖い・・・確かに(笑)豆腐を食べたい大名に豆腐をくれ、と言われるけど、必至で逃げる豆腐小僧!!そして、雨が降ってしまったから、笠と豆腐を取られてしまって逆転してしまい・・代わりに主になってと頼まれる豆腐小僧・・・面白かったです(^^)
豆腐小僧:茂山千之丞 大名:茂山千五郎 太郎冠者:茂山千三郎 次郎冠者:茂山茂
『妖怪大戦争』以来、にわかに妖怪にはまっている私。その妖怪をネタにした狂言はとても楽しか ったです。年末のTSUBOMI狂言で「うーむ・・・」と思った茂山家の新作狂言でしたが、妖怪が主題だと、ほのぼの昔話のノリでとても楽しかったです(^^)今回は大満足でした!!!母も楽しんでくれて良かったです。また来てくださーい!!!と思いました。