【わんちゃんの独り言】

毎日の生活の中で見たこと、聞いたこと、感じたこと、思いついたこと等々書き留めています
(コメント大歓迎デス・・・・・)

戦争を詠む 朝日新聞朝刊朝日歌壇より(毎週日曜日掲載)

2025-01-28 | 日記
朝日歌壇(毎週日曜日朝刊)の入選歌(選者は馬場あき子さん、高野公彦さん、佐佐木幸綱さん、永田和宏さん)より、戦争を詠んだ歌を、わんちゃんが独断で選り抜きを。

2025年  1/12 1/19 1/26
1月掲載より
高野公彦選
将来の夢と希望を問はれしに「大人になれたら」といふガザの子(新潟市)寺尾 正人
【評】大人になれることが先(ま)ず第一。
被害者も加害者も人 人類が自滅する日の核4千発(安中市)鬼形 輝雄
「好きだけど住みたくはない」と自(し)が国を言わねばならぬシリアの子供(観音寺市)篠原 俊則

馬場あき子選
日暮れても寒さしのぎてボール蹴る裸足のままのガザの子供ら(中津市)瀬口 美子
人生で一番良かったこと問われ「終戦」と言う百寿者あまた(久留米市)塚本 恭子
【評】百歳老人たちの歳月をかけた答えがすばらしい。

永田和宏選
「私はなぜここにいるのか」極寒のロシアの地を這う北朝鮮兵士(横浜市)森  秀人
冬の川両の手を真っ赤にして楮(こうぞ)剝(は)ぐ母風船爆弾とは知らず(豊田市)近藤 敬

朝日歌壇への投稿歌から選ばれる第41回朝日歌壇賞が決まりました。2024年の入選歌から選者4人が1首ずつ選びました。賞状と記念品が受賞者に贈られます。(わんちゃんはその中から戦争を詠んだ歌を選びました。)
高野公彦選
受賞より核廃絶を待ち望む被爆者の顔深き皺(しわ)よる    (つくば市)山瀬佳代子
〈作者の言葉〉炊事をしながら思い出した。田中熙巳(てるみ)さんが、核をめぐる状況は今も厳しいと語ったこと。顔には長い年月が刻まれていたこと。核廃絶への願いを受けとめ、詠んだのだった。
【評】日本被団協の人々が待ち望むのはノーベル平和賞でなく、核兵器無き世界。

馬場あき子選
帰国して笑顔弾ける選手団こんな世代を戦地に送りし     (塩尻市)原 田鶴子
〈作者の言葉〉まぶしいばかりのパリ五輪選手団の帰国が、丁度(ちょうど)、終戦の日前後だった事(こと)もあり、目の前にして、戦地に送られたのはこういう人達(ひとたち)だったんだと、改めて衝(つ)きつけられました。
【評】オリンピックを終えて帰国の選手たち。思えばこの世代を戦場に送ったのだ。

【ちょっと寄り道】
 しんぶん赤旗日曜版 選者 久々湊盈子(くくみなとえいこ)
西暦では語りつくせぬ戦争は昭和で語る私怨をこめて(香川県)稲 孝子
【評】昭和という激動の時代。西暦では確かにそのニュアンスが伝わらないかも。
不発弾残っているぞ戦争は海の向こうの話ではない(埼玉県)飛田 かずみ
反戦を訴う短歌投稿すハガキの値上げ何するものぞ(宮崎県)黒木直行

ある日のお昼前、風邪もなくぽかぽかと良いお天気、庭の草抜き敢行。
ロウバイが咲いてる、カメラを取りにウチの中へ
ソシンロウバイ(素心蝋梅)ロウバイ科

👆ソシンロウバイの実(偽果:熟すると下部が裂け、種子が散布される果実))⇒ 種子、葉には毒性有り、要注意!

 
ロウバイはまるでロウ細工のような黄色い花を咲かせる、中国原産の落葉低木です。中国では、ウメ、スイセン、ツバキとともに、「雪中の四花」として尊ばれています。江戸時代初期に日本へ渡来し、ほかの花木に先駆けて咲く香りのよい花が愛され、生け花や茶花、庭木として利用されてきました。
ロウバイの花は内側の花弁が茶褐色ですが、一般に出回っているのは、すべての花弁が黄色の、ソシンロウバイです。
なので、わんちゃんとこのロウバイはソシンロウバイといいます。
城陽にお庭中がソシンロウバイのお宅を訪ねたことがありました。こちら

戦争を詠む 2024年12月 朝日新聞朝刊朝日歌壇より

2025-01-16 | 日記
朝日歌壇(毎週日曜日朝刊)の入選歌(選者は馬場あき子さん、高野公彦さん、佐佐木幸綱さん、永田和宏さん)より、戦争を詠んだ歌を、わんちゃんが独断で選り抜きを。

2024年12月 12/1, 12/8, 12/15, 12/22, 12/29
馬場あき子選
「妹はおなかに居たの」と姉は言う戦死の父持つ同士の哀(あわ)れ(飯田市)草田 礼子
プリーモ・レーヴィの自死の意味を考える戦争の根を断てる気がする(八尾市)宮川 一樹
【評】レーヴィはユダヤ系イタリア人の化学者でアウシュビッツからの生還者。事故か自殺か、その死の根底にはなお戦争の影があると。
狐の巣つひに見つけたり裏山の防空壕の跡ふかき穴(伊那市)小林 勝幸
基地の内どこにも戻る道が無いふるさと探すわれの沖縄(所沢市)風谷  螢
【評】沖縄に故郷をもつ作者。故郷への道をたどると、どの道も基地を出ず、故郷はすでにもうなくなってしまったのだ。沖縄の現状を訴える。
猫までも痩せてやつれたガザの街食われることなく生き延びている(五所川原市)戸沢大二郎
もしピカソ現世に居たらきっと描く向日葵畑潰す戦車を(越谷市)小田 毬藻
脱走の北朝鮮兵のその後を思えば闇の曠野浮かび来(一宮市)園部 洋子
ルンペンや傷痍軍人数多居し生い立ちの頃想う極月(舞鶴市)吉富 憲治


高野公彦選
プーチンの野望のために戦死するソビエト、ウクライナ、北朝鮮の兵(敦賀市)竹内 展子
殺さずに済んだと語る日中事変従軍の父輜重兵(しちょうへい)なり(四国中央市)石川 明憲
※輜重兵は武器・食糧などを運ぶだけの兵士。
赤紙を配りてゐしといふ祖父の言葉を想ひ出す開戦忌(村上市)鈴木 正芳
【評】当時の祖父の複雑な胸中を思い浮かべる作者。
美しきウサギ群れ居る島で観た毒ガスの痕を胸に刻みぬ(広島市)武石 亮二
【評】広島県竹原市の沖にある大久野島はウサギの棲(す)む平和な島だが、戦時中に毒ガス兵器を製造した痕跡が残っている。
戦乱と分断の世に初演より二百年経(へ)し第九を歌ふ(奈良市)小山寿美代
【評】ベートーヴェンの「第九」は1824年に初演。それを戦乱と分断の現代に歌う深い喜び。
佐佐木幸綱選
読みかへす「朝日歌壇」の反戦歌四半世紀に半減したり(加東市)藤原  明
【評】二〇〇〇年代に入って、投稿歌に反戦歌は激減したように思う。時代の流れ、短歌の状況があらためて想起される。

永田和宏選
部屋からは遠くの星が見えるけど黒煙上げる街は見えない(札幌市)橘  晃弘
【評】橘さん、あの遠い星は見えるのに、ウクライナの、ガザの黒煙は見えない。同じ地球なのに。
パンを乞うガザの人びとの塊のなかの二人の少女の圧死(観音寺市)篠原 俊則
桑の実をドドメとよびて口のなか紫に染め食べたり戦後(松戸市)猪野 富子
しわ深きシリア難民テントしか知らぬ孫こそ不憫と語る(中津市)瀬口 美子
独裁者いくつ機内にトランクを積んで逃げたか宮殿残し(三鷹市)大谷トミ子
真夜中の一時に開く本会議ソファ積みあげバリケードして(稲沢市)伊藤 京子
【評】4~6首目は今回のアサド政権崩壊、韓国の大統領による非常戒厳宣布への国会での攻防を詠(うた)う。世界を詠うには報道に頼らざるを得ないが、どこに独自の視線を入れられるか。

冬の間、時々カメラ提げてのお散歩……。
  
ホオジロ (頬白  Emberiza cioides) スズメ目 ホオジロ科 ホオジロ属
成鳥は全長17 cmほど[3][4][5]でスズメとほぼ同じ大きさだが、尾羽が長い分だけ大きくみえる。翼開長が約24 cm[3]。成鳥の顔は喉・頬・眉斑が白く目立ち、「頬白」の和名はここに由来する。
ハクセキレイ (白鶺鴒、学名: Motacilla alba lugens)は スズメ目 セキレイ科
尾羽は長めで、セグロセキレイやキセキレイと同様、尾羽を上下に振る姿が特徴的である。 波を描くように飛翔する。

 
ダイサギ(大鷺、学名:Ardea alba)ペリカン目サギ科
体長は 90cm ほどで、日本では最大級のサギ。全身の羽毛が白色。白鷺の一種。
雌雄同色。全体が白色で、脚と首が非常に長く、くちばしも長い。足は全体が黒い。夏羽ではくちばしが黒くなり、足の基部がわずかに黄色がかる。また胸や背中に長い飾り羽が現れる。眼先が緑がかる婚姻色が現れることもある。冬羽では飾り羽がなく、くちばしが黄色くなる。
ケリ(鳧 学名:Vanellus cinereus)チドリ目チドリ科タゲリ属
もっと詳しくこちら


ヘビの話

2025-01-11 | 日記
鉄崎幹人のWASABI (静岡放送)
愛して止まないものについて語りつくす午後のテッパン
月曜日は生物や植物、自然、農業にスポットを当てたクローズアップ生き物.

2025年1月6日月曜日
ヘビの話、2025年巳年に因んで……
日本のヘビの種類って何種類?
44種類居てて、ほとんど南方系で本州だと8種類。
1.アオダイショウ(青大将)
人家の近くに居てネズミを食べてくれる有難いヘビ。

2.シマヘビ(縞蛇、学名:Elaphe quadrivirgata)爬虫綱有鱗目ナミヘビ科ナメラ属
森によく居るヘビで、ちょっと気が荒いので嚙まれないように、無毒ですけど。

3.マムシ(蝮、学名:Gloydius blomhoffii)爬虫綱有鱗目クサリヘビ科マムシ属
毒があるからドッシリと構えてる。草むらなんかにはだしで入ると、マムシは逃げるのが遅いから噛まれる、はだしで草むらに入らないこと。

4.ヤマカガシ(山楝蛇、学名:Rhabdophis tigrinus)爬虫綱有鱗目ナミヘビ科ヤマカガシ属
ヤマカガシは奥歯に毒があるので、よっぽど指を突っ込まない限り噛まれることはないけれど、猛毒です。ヒキガエルを食べるんだけど、ヒキガエルの皮膚毒から自分の中に毒を取り込んで毒を蓄積する。

5.ヒバカリ(日計・日量・熇尾蛇・竹根蛇、Hebius vibakari)爬虫綱有鱗目ナミヘビ科ヒバカリ属こちら

6.ジムグリ(地潜、Euprepiophis conspicillatus)有鱗目ナミヘビ科ジムグリ属こちら

7.タカチホヘビ(高千穂蛇、Achalinus spinalis)有鱗目タカチホヘビ科タカチホヘビ属こちら
高千穂男爵が発見したからタカチホヘビ。

8.シロマダラ(Lycodon orientalis)有鱗目ナミヘビ科オオカミヘビ属
夜行性で数が滅茶苦茶少ないから“幻のヘビ”と呼ばれている。
本州に居る八つのヘビです。ヘビのことってよくは知らないなぁ、ちょっと怖いイメージがあるから、にょろにょろとしたところがね。
ヘビのキャラクターって無いですよね、十二支の中でも犬🐶とか兎🐇とか必ずありますよね。
ヘビのキャラクターってほぼ無い。イノシシもだけど。
スポーツ・チームにもスネークってあんまりないですよね、ヘビってちょっと嫌われもの感があるよね、ちょっと怖いとか気持ち悪いとか、のイメージがあります。
例、「ツバメが雛を育ててます、ヒナが一生懸命ピーチクパーチク、親が来るのを待ってます、ところが、その雛を狙ってニョロニョロニョロニョロと壁を登って近ずくヘビ(青大将)」
さぁ、どっちを応援しますか?「ツバメのヒナ!」
「じゃぁ、ヘビが子育てして一生懸命タマゴをかえしました、そこの子ヘビを狙っている鷹が居たらどっちを応援する?」「???」
だから、イメージなんですよ、チーターが鹿を襲おうとしてる、お腹をすかした、ミャーミャー鳴いてる子供を置いてお母さんチーターが一生懸命鹿を追いかけてる、鹿も一生懸命逃げる、チーターは追いかける、「さぁ、どっちを応援しますか?」チーターは一生懸命鹿を追いかけてる、鹿も逃げる、やっぱり、チーターを応援しちゃうんですよ。イメージですね、カワイイ鹿の家族が居てて、一匹の子鹿がチーターに追われている、鹿を応援しますね。これみんな、イメージなんですよ、、やっぱりヘビはヒナを食べてしまうイメージがあるから、悪者扱いされてしまうんですけども、日本では昔からヘビは農作物を荒らすネズミを食べてくれるありがたい存在だった。コレ、キツネと同じです、キツネもネズミを食べてくれますから。
なので、信仰の対象に古くからなってきた。特にアルビノの白ヘビというのは守り神としてありがたい存在、ヘビというのは足が無い、そして、、生命力が強い、そしてもう一つ、脱皮をする、脱皮というのはつまり、死と再生、死と再生、死と再生を現す。これが仏教の輪廻転生に結びつく。
今でも、ヘビの抜け殻を財布に入れるのはヘビが脱皮するから、お金使っても再生、お金使っても再生・・・という意味でヘビの抜け殻を、財布に入れるワケですよ。
やはり仏教でヘビというのは大切なポジションで神の使いなんですね。
インドではヘビのことを“ナーガ”といいます。お釈迦様は“ナーガ”の末裔
とされてます。
その仏陀(お釈迦様)が悟りをひらいた時、乳粥を飲ませて命を救った娘の名が“スジャータ”です。
コーヒークリームのスジャータはここから名前を取ってます。
仏陀がスジャータに乳粥を飲ませていた時、日よけの傘になったのが“ナーガ”なんです、だから仏陀の陀の字は蛇に似てるでしょ?
お正月の鏡餅、あの形はヘビの“とぐろ”からきてます。
古来、ヘビは“かか”と呼ばれた。“かかのもち”⇒“かがみもち”。
神社のしめ縄、あれは“ヘビの交尾”がモデルです。
「くんずほぐれず」ヘビがぐにゅぐにゅぐにゅとなってるのがしめ縄のモチーフです。
セイヨウでも“うろ殺しの輪”といって、ヘビが自分の尻尾を呑み込もうとして、コレつまり、始まりも無い、終わりもない、ということで“うろ殺しの輪”というのは完全体の象徴。コレは良い意味で使われています。
ところがユダヤ教とキリスト教はヘビを悪魔としています。なぜかと言うと、旧約聖書の中でイブを騙して毒リンゴを食べさしたのがヘビだったんですよ。以来、ヘビは呪われた存在となってしまったわけなんですよ。国によって信じる神によってヘビの扱いが変わってくるんですよ。こう考えてくると、ヘビとは非常に重い生き物で、今年は巳年というのは何かをスタートするにはいい年かもしれません。「ヘビが好き」と言う人は確かに少ないんだけど、爬虫類ブームで飼う人も昔よりは増えているんで、何よりもヘビというのは自然界に置いて生態系の大事な一員なんです。
ヘビが居るということは、その田んぼにカエルがいっぱい居るということ、カエルがいっぱい居るということはその田んぼに虫がいっぱい居るということ、ヘビが居る田んぼや農地は豊かな田んぼや農地という証拠になる。
生態系の大事な一員であるヘビのお話でした。
鉄崎幹人のWASABI (静岡放送)1月6日(月)午後のテッパン

1月12日 昨日のこと、鏡開きで、このちっちゃな鏡もち、おぜんざいでいただきました。

蛇のとぐろとはねぇ~~

浄土宗 月訓カレンダー 令和七年 Ⅱ

2025-01-02 | 日記
表紙の作品

浄土宗の宗歌として知られている法然上人のお歌の情景をイメージして描きました。空に浮かぶ大きな月の光はわたしたちに分け隔てなく降り注ぎますが、空を見上げて月を眺めたときに、わたしたちの心にもその光が澄み渡り、月の存在感と美しさを実感できます。表紙作者:たかだみつみ

一月 睦月:むつき

今年はどんな年になるのか、どんなことをしようか、そんな期待にワクワクしながら、目標を立てるのもいいものですね。

二月  如月:きさらぎ

わずかな光の下でも植物が少しずつ育つように、日々の小さな出来事も自分の糧としていくことが大切です。

三月 弥生:やよい

三月はお彼岸の月です。漂う春の香りに、極楽浄土の大切な方々へ想いを寄せるひと時としてください。

四月 卯月:うづき

知らない人に声をかけるのは勇気がいります。でも、その一言がよりよい関係を築いていく一歩になりますよ。

五月 皐月:さつき

私たちは誰も万能ではありません。だからこそ、お互いに頼り、頼られながら生きていく。
それでいいのです。

六月 水無月:みなづき

他者を思いやる行動は、自身の幸せにつながります。

七月 文月:ふみづき

仏さまは、お念仏をとなえる私たちを見守り、導き、苦しみのない世界へお救いくださります。

八月 葉月:はづき

八月はお盆月。私たちへと受け継がれた仏さまやご先祖さまとのご縁を、次の世代にも伝えていきましょう。

九月 長月:ながつき

思わぬ事態が起きてから対応するのは簡単ではありません。日々準備を積み重ねていくことが大切です。

十月 神無月:かんなづき

合掌する左右の手、それは、仏さまに対する深い思いの表現。
その時、平和でおだやかな時に抱かれます。

十一月 霜月:しもつき

少し、心の眼、心の耳を研ぎ澄ましてみて!
目に見えないものを感じる豊かさを大事にしよう。

十二月 師走:しわす

自分が為すべきことに全力で取り組んだ時、たとえ結果がどうであれ、後悔はないものです。
※月訓揮毫 小澤 憲珠 台下こちら


2025年 カレンダー Ⅰ

2025-01-01 | 日記

カレンダー
毎月第一日曜日KIZU WALKER(B4サイズ)が配布されます。
その記事の中で『ASA探検隊』駅旅“まだまだ知らない街を歩きたい”の竹居和彦さんのスケッチと説明文を毎月楽しみに……。
“12か月分を一枚のカレンダーにしてプレゼント”に応募したところ……見事当選。送っていただきました。
1月 石切劔箭神社(石切神社):大阪
2月 北國街道(滋賀長浜)
3月 岡崎疎水のさくら(京都)
4月 春日大社参道・桜の頃(奈良)
5月 大阪城・南面(大阪)
6月 浄瑠璃寺本堂(木津川市)
7月 京都祇園祭 船鉾
8月 姫路城・連立天守(兵庫)
9月 東山の街並み(金沢市)
10月 初秋の頃(大津市坂本)
11月 興福寺北円堂(奈良)
12月 晩秋・哲学の道(京都)
カレンダーはパウチが施されてて、とても便利に使用させていただいてます。


感謝状

2024-12-30 | 日記
年末のご挨拶
皆様、こんにちは。今年も残りわずかとなりました。2024年も私のブログにお訪ねいただいた皆様ありがとうございます。日常のありふれたこと、個人的日記みたいなもの、日々ゆるりとした空気に逆らうことなく過ごしてまいりました、これからもゆるりとしたお付き合いよろしくお願い申し上げます。
新しい年がもうすぐそこまで来ていますね。2025年も、皆様にとって、希望に満ちた素晴らしい年になりますように。
最後に、皆様の健康と幸福をお祈りしつつ、2024年の締めくくりの挨拶とさせていただきます。
一年間、本当にありがとうございました。来年もより素晴らしい一年になることを願っています。どうか健やかな年末をお過ごしください。
皆様に心からの愛を込めて:わんちゃん

干支の引継ぎを行います

👆Uさんの手作り(陶芸)作品です。



戦争を詠む 2024年11月 朝日新聞朝刊朝日歌壇より(毎週日曜日掲載)

2024-11-24 | 日記
朝日歌壇(毎週日曜日朝刊)の入選歌(選者は馬場あき子さん、佐佐木幸綱さん、高野公彦さん、永田和宏さん)より、戦争を詠んだ歌を、わんちゃんが独断で選り抜きを。
☆⇒共選作
2024年11月 11/3、 11/10、 11/17、 11/24
馬場あき子選
☆受賞より核廃絶を待ち望む被爆者の顔深き皺(しわ)よる(つくば市)山瀬佳代子
【評】消えぬ被爆者の苦悩。
☆兵隊に「行った」と言わず「徴(と)られた」と腰曲げ戦後の母らは言った(大和郡山市)四方  護
憎しみのかたまりの如き不発弾戦後七十九年の今にして出る(山口県)末広 正己
秋晴れのパリの街頭に聞くものかノーベル平和賞に「ノーモア・ヒバクシャ」(フランス)佐久間尚子
【評】「ノーベル平和賞」を秋晴れのパリで受け止めた感動が言外に伝わる。
ガザの地に瓦礫を集むる青年ふたり義足を作り子供等(こら)に与うと(沼津市)佐々木みつお
☆生徒らは「特攻」という演目を中学生らしくさらりと演じる(東京都)尾張 英治

佐佐木幸綱選
☆生徒らは「特攻」という演目を中学生らしくさらりと演じる(東京都)尾張 英治

高野公彦選
☆受賞より核廃絶を待ち望む被爆者の顔深き皺よる(つくば市)山瀬佳代子
被爆者の証言こそが「ノーベル賞」一万二千発ひそむ地球に(安中市)鬼形 輝雄
平和賞受賞の記事に吾もまた感慨無量 被爆者なれば(堺市)藤野  守
【評】作者は96歳。
人間の遺体食うとぞ戦争の瓦礫の中のガザの犬たち(観音寺市)篠原 俊則
最下位の丙種の父は戦争を語らず逝った 訊けずに老いた(札幌市)田巻 成男
もっともっと殺しまっせとネタニヤフいのちを商うごとくに言えり(水戸市)中原千絵子
姉妹(しまい)の髪お揃いに結う母の居て哀しみのガザに小さな日常(茨城県)原  里江
【評】この「小さな日常」が一日も早くガザ全体に戻ってくることを願う作者。

永田和宏選
国連でノーモア・ヒバクシャ訴えし山口仙二に届けよ受賞(東京都)漆原 淳俊
なんかちょっと違うんじゃないかと思う被団協へ「おめでとう」って(焼津市)増田謙一郎
核禁会議に参加できない政府から熱低き祝辞受ける平和賞(水戸市)中原千絵子
核禁条約批准せぬ国の被団協に平和賞このねじれ哀しも(船橋市)佐々木美彌子
☆受賞より核廃絶を待ち望む被爆者の顔深き皺よる(つくば市)山瀬佳代子
感涙の被団協理事長を見る女高生大使のすがすがしき目(埼玉県)酒井 忠正
半世紀前の総理も受賞した平和賞でも中身は違う(横浜市)田中 廣義
「負けられぬ戦い」それはどちらかが必ず負ける戦いでもある(東京都)岩本 朗
☆兵隊に「行った」と言わず「徴られた」と腰曲げ戦後の母らは言った(大和郡山市)四方 護
地下はまだ「戦後」が埋まっていて地上はもう「戦前」の風(袖ケ浦市)一尾 弘志
【評】今年度のノーベル平和賞に日本被団協が選ばれたことは大きなニュースだが、誰もが諸手(もろて)を挙げて喜べないのも事実。 唯一の戦争被爆国である日本政府が核兵器禁止条約を批准しないという※自己撞着(どうちゃく)。これを機に改めて真剣に考えたい。
※言葉や行動につじつまが合っていないこと」をあらわす 言葉です。 前に言ったことと、今言っていることが違う場合や、論理に矛盾が生じている場合に使います。「撞着」とは、「つじつまが合っていないこと」 という意味。
北朝鮮兵十八人が脱走と聞けば眼に浮かぶロシアの曠野(福島市)澤  正宏
【評】北朝鮮派遣兵士たちの脱走の記事に、かつて見たロシアの曠野(こうや)のあてどない広さが思われたか
食べ物が廃棄をさるる国で見る皿を差し出す無数の腕(かひな)(鹿嶋市)大熊佳世子
【評】大熊さんは、この豊かな国で、ガザの人々の悲惨を見ているだけの自分を恥じる思い。
どちらかが滅びるまでは終わるまいあるいはどちらも滅びるまでか(朝霞市)岩部 博道

赤旗日曜版
~短歌~ 
選者:下村すみよ
ヒバクシャは世界に通じる言葉なり付け加わりしニホンヒダンキョウ(埼玉県)宇内 陽子
【評】今年のノーベル平和賞は日本被団協に。受賞者が発表された場面をカタカナ表記が生き生きとよみがえらせる。
敗戦後しばらくを朝鮮に居残れり吹く風もみな軍靴の足音(福岡県)安東 光子
秀吉の朝鮮征伐を書き直す「朝鮮侵略」が歴史の事実と(佐賀県)田中 秀子
【評】唐津の名護屋城博物館2. 歴史の中の名護屋城|佐賀県立 名護屋城博物館

選者:久々湊盈
停車時の引揚げ無蓋車に吾を立たせ母の支えにゆまれせし荒野(静岡県)遠山 長春
【評】歳月を経て今なお鮮明な引き揚げの記憶。結句の「荒野」が目に痛い
数万のガザの犠牲者その誰も名前持ってる自史を持ってる(茨木県)渋谷加代子

~俳句~ 選者:高田正子
ガザの月さぞ青ざめているだろう(兵庫県)上野 景子

~川柳~ 選者:こはりつよし
「被団協」世界へ届け平和賞 (群馬県)牧 春夫
軍拡は始め出したら終わりなし(宮城県)高橋 敏
赤文字の徴兵メール来るかもね(神奈川県)本間 勝
戦争は絶対いやと電話かけ(和歌山県)江藤 弥生
ハマちゃんは釣り竿担ぎ黄泉の旅(東京都)長谷川 節
【評】反戦が信条の西田敏行さん。釣りバカ日誌のハマちゃん役が人気でした。

11月17日(日)精華町・せいか祭りの日 水景園の紅葉






戦争を詠む 朝日新聞朝日歌壇より 2024年10月掲載分より

2024-11-02 | 日記
朝日歌壇の入選歌(選者は馬場あき子さん、佐佐木幸綱さん、高野公彦さん、永田和宏さん)より、戦争を詠んだ歌を、わんちゃんが独断で選り抜きを。
☆⇒共選作

馬場あき子選
黒い雨と黒い灰とを区別して被爆者を差別する判決よ(観音寺市)篠原 俊則
大阪城陸軍衛戍(えいじゅ)監獄跡鶴彬(つるあきら)の碑に百日紅散る(大和郡山市)四方  護
【評】鶴彬は一九三〇年代、反戦川柳人として活動。治安維持法違反で逮捕され収監される。その監獄跡に碑があり、百日紅の花が慰撫(いぶ)するように散りかかる。

佐佐木幸綱選
☆「将来はヒズボラになる」と泣きながら父の屍のそばに座る子(牛久市)高木 美鈴
【評】ニュース映像に取材した作だろう。さっきまで生きていた父の遺体がクローズアップされる。
ヒズボラとは?こちら
手榴弾の「榴(りゅう)」という字も消えるだろう全てのそれを爆破させたら(堺市)江口 智幸

高野公彦選
爆死せし屍の上に建つヒロシマ 屍の土で基地つくる沖縄(アメリカ)大竹幾久子
☆「戦争に行きたくない」と言える子を育てられたか? けふ退職す(西条市)村上 敏之
クーリングシェルターのある日本と真のシェルターあるウクライナ(観音寺市)篠原 俊則
【評】同じ「シェルター」でも内実があまりにも違う二国を思い、遠きウクライナの人々に思いを寄せる作者。
三つめの惑星水は満ちたれど戦を止める術(すべ)を知らない(東京都)椿  泰文
【評】太陽系の第三惑星・地球は、水は豊富だが戦争が好きで、やめる術を知らない、と嘆く。
ガザの子はたぶん大谷翔平を知らない野球さえ出来なくて(近江八幡市)寺下 吉則
 負傷兵パラリンピックはリハビリでまた戦場に戻りたいとふ(宇都宮市)生沼 牧子

永田和宏選
☆「戦争に行きたくない」と言える子を育てられたか? けふ退職す(西条市)村上 敏之
【評】村上さん、自分で考え、しっかり反戦の意志を伝えられるような教育ができたかと、退職の日に。
 退役後自殺者数が戦死者の四倍超えし米軍の今(筑紫野市)二宮 正博
【評】苛酷(かこく)な現場でのトラウマによる自殺が戦死者数を上回るという厳然たる事実に慄然(りつぜん)とする。
探湯(くがたち)に晒されている手のように世界がガザに試されている(東京都)十亀 弘史
【評】探湯は、熱湯に手を入れて罪があるかどうかを判定する古代の呪式。ガザを見捨てるのか否か、世界が試されている。
レバノンに危機をもたらすポケベルは現代版のトロイの木馬(西東京市)野火止一平
【評】確かにトロイの木馬だが、今どきそんな攻撃がと吃驚(きっきょう=突然のことや意外なことに一瞬おどろくさま。)
トロイの木馬こちら
☆「将来はヒズボラになる」と泣きながら父の屍(かばね)のそばに座る子(牛久市)高木 美鈴
ヒズボラこちら

京都俳句 
井上弘美選
服薬の水のキラリと終戦日(八幡)小西 翠声
【評】「服薬」という日常の何でもない一瞬を、「水」の輝きとして捉えたことで、「終戦日」を境とする戦中、戦後の生活が思われる。

短歌 赤旗日曜版
下村すみよ選
原爆は人道に反する罪なると裁きし女性のドラマが終わる(茨城県)渋谷 加代子
【評】朝ドラ「虎に翼」の印象的な場面

戦争はひとごとじゃない 朝日歌壇の投稿5万首から浮かぶ市民の思い
こちら


戦争を詠む 朝日新聞朝刊朝日歌壇より (毎週日曜日掲載)

2024-09-30 | 日記
朝日歌壇の入選歌(選者は馬場あき子さん、佐佐木幸綱さん、高野公彦さん、永田和宏さん)より、戦争を詠んだ歌を、わんちゃんが独断で選り抜きを。
☆⇒共選作
2024年9月掲載分より

馬場あき子選
養蜂家への支援にもなるウクライナのひまわりの蜜のあまさせつなし(盛岡市)山内 仁子
帰国して笑顔弾ける選手団こんな世代を戦地に送りし(塩尻市)原 田鶴子
【評】若々しいオリンピック選手団の帰国。眺めつつ思う学徒出陣の光景など。かの日の悲痛な群像とのちがいを嚙(か)み締める。
被爆者なき時代近づく令和の世語り部となる被爆四世(石川県)瀧上 裕幸
【評】被爆四世の自覚と責任の思いは実に切実だ。
カメラレンズひたと見据えし片足のガザの少女に問われる我ら(大阪市)田中 秋子
【評】ガザの映像。片足を爆撃などで失った少女の眼(め)は、戦争の惨(さん)をレンズを通して世界の人々に問うている。
立って生きる夢中で生きるプラスチックなどガレキで義足を産むガザの人(木更津市)小田きく江
夏祭浴衣に照れるクルドの子右手に金魚左手ケバブ(朝霞市)青垣  進
『ケバブとは?』こちら

佐佐木幸綱選
戦争を忘れ飢餓さえ忘れおり「お米育ちの豚」など食べて(水戸市)中原千絵子
満州を知らずに育ちし我なれど日本を知らぬ兄を忘れず(横浜市)白川  修
【評】「兄」は満州で他界してしまったのだ。

高野公彦選
ミサイルも砲弾も飛ばぬセーヌ川トリコロールの花火が上がる(観音寺市)篠原 俊則
聖火灯り旗や望みや妨害を愛の讃歌が包み込みゆく(京都市)中谷 康範
【評】一首目と二首目、戦争やテロに心を痛めつつも、パリ五輪の開催を喜び、開会式を見て楽しんでいる歌。
八月六日は被爆二世として祈り九日になれば曽祖母を悼む(町田市)北沢 洋子
【評】6日は親が広島で被爆し、9日は長崎で曽祖母が被爆死した、の意と解釈した。
九条のおかげというが現実は自衛隊もあり米軍もいる(東京都)茶木登茂一
遺骨なき七十九年の空白よ戦死せし義父の墓じまいする(松戸市)遠山 絢子
銃弾で下肢奪はれしガザの男子パリの大地に砲丸を投ぐ(朝霞市)岩部 博道

永田和宏選
B29を「にじゅうきゅう」と読むアナウンサーありて遥かに遠のく戦後(五所川原市)戸沢大二郎
【評】戸沢さん、間違いではないだけに、一層時代の隔たりを感じざるを得ない。文字としての記録を如何(いか)にリアルな記憶として継承していくかが問われる。
広島に百年草は生えないと噂を信じた小二の夏に(取手市)緑川  智
二年経しウクライナでの倍以上一年満たぬガザの犠牲者(五所川原市)戸沢大二郎
五輪へは行けなかったウクライナ選手たち「だって私は死んだのだから」(生駒市)辻岡 瑛雄
【評】ガザ、ウクライナの歌も途絶えることはないが、辻岡さんの一首は、AIによって再現された死者の声。本紙8月13日の記事から。


『番外編』朝日川柳 山丘春朗選
ポリオさえ仏に見える地獄ガザ(静岡県 増田謙一郎)
【評】接種のため一時休戦。
殺すなよワクチン打ったその子らを(神奈川県 奈良握)
【評】もう攻撃やめよ。

『赤旗日曜版:9/15号』
すし詰めの引揚げ列車に九九を誦(す)す級友(とも)に倣(なら)ひし八歳の夏(静岡県 遠山長春)
終戦の八月巡りてページ繰る吾の戦後史黒塗り教科書(長野県 古藤良枝)


生物的防除の失敗

2024-09-16 | 日記
生物的防除とは、化学農薬とかを使わずに、天敵となる生物を用いて害虫などを食べてもらって防除を行う方法のことをいう。生物農薬という言い方もある。
基本的には農業で使われる、例えばハダニに対するチリカブリダニとか、コナジラミに対するオンシツツヤコバチとか、農業ではいくつかの成功例はあるのですが、そんな中ニュースにもなりました、環境省発表の鹿児島、奄美大島での特定外来生物マングース根絶宣言。広い奄美大島においてマングースが定着して捕獲根絶するのは世界的にも珍しい例ではありますが、捕獲総数32000頭、こんなに広い所で完全駆除とは並大抵のことではないです。
島民や行政の関係者の方はもちろん大変だったと思います。
しかし同時に死ぬ必要のない32000の命を殺したわけです。
「ホントに馬鹿げた対照法だったと思いますよ」
元々は1910年、渡瀬 庄三郎(わたせ しょうざぶろう)という動物学者によって斑入りマングースというマングースが沖縄に持ち込まれました。その目的はサトウキビ農園に害をもたらすネズミの駆除とハブの駆除。
現在はその時持ち込まれた17頭のマングースの子孫です。その後1979年頃、沖縄から30頭程度のマングースが奄美に持ち込まれました。
今振りかえると「何でこんな愚かなことを」と、思うけど……。
「沖縄にマングースを導入した渡瀬 庄三郎と言う人は生物の分布についての研究の有名な学者なんですよ」
そんな専門家ですら、ほんの100年前まで外来の動物を自然界に導入するこの危険性についてそんなに理解してなかったということが言えますよね。その結果、マングースは昼行性、ハブは夜行性なんで両者は出会わない、出会ったとしてもそんな危険な毒を持ってるハブを食べるワケがない!!
それじゃ、何が襲われたか?沖縄では飛べない鳥『ヤンバルクイナ』20年で40%減少している。
他にも絶滅危惧種のハナサキガエル、オキナワノボリトカゲ、アカヒゲ(鳥)
奄美ではアマミノクロウサギ、ケナガネズミなどの希少種が次々と食べられてしまった。
自然の中で必死に生きようとする命の力を人間はホントに甘く見てきたと思います。
今回の環境省の発表は世界に誇ることのある事例と言いましたが、ただ、何故、その前に、マングースに「本当に申し訳なかった」と一言付け加えなかったのか。付け加えるべきですよ。
もう一つ会見の最後には「今後、持ち込まないことが大切」とそこはしっかり言ってますね。
だから、メディアはそここそ、しっかり報道すべき。
かなり、その部分はあんまり取り上げられませんでした。
「今後持ち込まないことが大切」という部分がイチバン大切なはずなのに。
そこをもっともっと報ずるべきだったと思いますね。
こういう例って他にも結構あって、ヨーロッパオオカミを放して野生のシカを食べてもらおうという案だとか、アフリカヒキガエル(でっかいヒキガエル)を持ってきてサトウキビの害虫を食べてもらおうとか、そういうことをやっても、ことごとく上手くいくワケが無い。ヨーロッパオオカミはまだ持ち込まれてないけども、こういった、失敗例があるもんだから。
遡ること1950年代に中国で毛沢東が行った政策、4害駆除運動。
中国で稲を食い荒らすスズメを徹底的に駆除しようと、稲を食い荒らすスズメを徹底的に駆除した結果、どうなったか?
スズメが減ったせいで、イナゴは爆発的に増えて結果、農地が壊滅した。その後大飢饉が起こって少なくとも1500万人が死んでる。一説には5500万人が死んだとも言われている。自然のしっぺ返し、それほど恐ろしい。
もっと身近な例でいうと、外来魚のブラックバスやブルーギルを駆除しようとして池干しをします、池の水を全部抜いてバスやギルを駆除しました。結果どうなったか?バスやギルは居なくなったけど、それまでバスに食われてたアメリカザリガニが爆増します、アメリカザリガニはブラックバス以上に生態系に被害を及ぼします。ブラックバスは肉食だから魚やザリガニは食べるけど、ザリガニは雑食だから植物も食べちゃう、ブラックバス以上にザリガニの方が厄介と言われている。ザリガニは土に潜るから完全に駆除ができない。
そのアメリカザリガニだってもともとは人間の都合で持ち込まれたもの。食用として外国から連れてきた『ウシガエル』の餌として連れてきたもの。コレも人間の都合なんですよ。
命のチカラというものを甘く見てはいけないし、生態系のつながりというものを人間が阻害してはいけないと思います。もうこれ以上、斑入りマングースのような不幸な命を生み出さないということ。
その事例となって欲しい。もう一回過ちを繰り返すようなら、ホントに流石に害獣はマングースではなく、生態系でいえば、「人間こそが害獣である」と言われてしまうと思いますよ。
SBS RADIO 鉄崎幹人のWASABI:午後のテッパン
「 鉄崎幹人が愛してやまないものについて語りつくす:午後のテッパン」
月曜日は生物や植物、自然、農業などにスポットを当てた『クローズアップ生き物』

(朝日新聞社説)マングース根絶 外来生物の対策徹底を 2024年9月16日
 鹿児島県の奄美大島で駆除が進められてきた特定外来生物のマングースについて、環境省が「根絶宣言」をした。外来生物は、生態系や人間、農業への影響が大きく、対策を徹底しなければならない。
 マングースは毒蛇のハブや農作物を荒らすネズミの対策として、1910年に沖縄に、79年に奄美大島に放たれた。しかし、昼行性のマングースは夜行性のハブではなく、アマミノクロウサギやケナガネズミなど在来の希少種を襲い、数が増えていった。
 90年代前半から駆除が始まり、2000年に環境庁と県が取り組みを本格化。05年に外来生物法が施行され、生態系や人間、産業に被害を及ぼす「特定外来生物」にマングースも指定され、駆除の専従チーム「奄美マングースバスターズ」が発足した。
 おびき寄せる餌を工夫し、希少種を含む他の生き物を誤捕獲しないようワナを改良。駆除が進んでからは探索犬を使って根絶に努めた。推定生息数はピークの1万匹が10匹以下になり、希少種も戻ってきた。最後に捕獲した18年から慎重に確認を続け、「根絶宣言」に至った。
 持ち込まれたマングースが定着後に完全に排除できたのは、これまで1平方キロ以下の島だけだった。奄美大島は712平方キロあり、これほど大きな島での根絶は前例がない。沖縄県では、本島南部に放たれたマングースが北部にも侵入、県や環境省が駆除を始め、やんばるマングースバスターズも発足。米軍の北部訓練場では日米共同で駆除や希少種保護が行われている。
 外来生物被害は、産業にも及ぶ。国際組織によると、農作物への被害や駆除の費用などは、世界で年間62兆円と推定され、10年ごとに4倍に増えているという。
 いったん定着した後に駆除するのは困難で、自然界に出さない適切な管理や侵入を食い止める水際作戦の徹底が欠かせない。日本はブラックバスやアライグマなど様々な外来生物が定着しており被害も深刻化している。刺されると人によっては命を落とすこともあるヒアリは定着寸前で、港湾周辺の管理や国内外での輸出入対策が急務だ。
 外来生物問題は、アメリカザリガニのようなペットを逃がしたり、飼えなくなって放したりして、思わぬ加害者になる恐れがある。
 政府や自治体の対策の徹底はもちろん、「入れない」、飼育・栽培したものを最後まで管理して「捨てない」、定着地域を「広げない」という被害予防3原則を誰もが意識することが大切だ。


(天声人語)疎開と避難 

2024-08-31 | 日記
 漂流6日目を迎えていた。沖縄から乗った疎開船・対馬丸が米軍の攻撃で沈み、9歳の平良啓子さんはいかだの上にいた。10人ほどいた大人たちも、次々と力尽きていく。渇きと絶望。80年前のきょうである▼船は、学童や一般人1700人超を乗せて長崎へ向かっていた。生き残ったのは300人ほど。平良さんは7日目に、ようやく島へ漂着して命をとりとめた▼沖縄戦を前に、軍や政府が疎開を促したのはなぜか。本土の防波堤たる島に民間人がいたら思い切ったいくさができぬ、というのが理由の一つだった。それでは、当時の「疎開」と、いま台湾有事を念頭に計画されている「避難」はどう違うのか▼そんな声が今月初め、石垣島での住民避難の説明会であったと地元紙が報じていた。発言したのは79歳の女性。有事になれば宮古・石垣などの12万人はみな、九州・山口に移らされる。つまりは強制疎開ではないか、と女性の目には映るのだろう▼家を捨て、畑を捨て、墓を捨てる。ふるさとは戦場となり、戻れても元の風景はないかもしれない。かつて味わったような想定をまた突きつけられ、頭を抱える人がいる。そのことに心が痛む▼避難計画が無用だと言いたいのではない。だが政治家にまず求めたいのは、何としても戦争は起こさぬという決意である。肝心なところが最近揺らいではいないか。平良さんは88歳で亡くなるまで、疎開の記憶を語り続けた。避難の記憶を新たに語る。そんな未来を作ってはならない。朝日新聞朝刊2024-8-27

戦争を詠む 朝日新聞朝刊朝日歌壇より(毎週日曜日掲載)

2024-08-25 | 日記
朝日歌壇の入選歌(選者は馬場あき子さん、佐佐木幸綱さん、高野公彦さん、永田和宏さん)より、戦争を詠んだ歌を、わんちゃんが独断で選り抜きを。
☆⇒共選作
2024年8月掲載分より

馬場あき子選
薄暗い広島原爆資料館子の握る手が熱くなりゆく(川崎市)小林 美佐
【評】原爆資料館での親子の体験。無言の感銘が伝わる手の温度。
ガザ地区の瓦礫の山に人形や小さき靴がまた増えている(行方市)額賀  旭
戦友の墓参も絶えて娶(めと)らずに戦死せし叔父の墓洗ふなり(前橋市)荻原 葉月
弾痕の跡が腕(かひな)にしぼみをる父91歳入棺の日に(山形市)佐藤 豊子
☆校庭はガソリン芋の畝だった吾の記憶の終戦記念日(取手市)武村 岳男
 ガソリン芋とは?
 わが国のサツマイモは長年、農家の自家用の作物としてひっそりと作られてきた。 
 それが1931年 (昭和6年)以来の「15年戦争」の中で「重要国策作物」の一つになり、国の音頭で大増産されることになった。
  ただ用途は食糧としてではなかった。 当時の合言葉に「ガソリンの1滴は血の1滴」があった。
  軍国主義時代の日本の悩みは近代戦に不可欠なガソリンの極度の不足だった。
  そこでサツマイモとジャガイモから燃料用の無水アルコールを作り、ガソリンに混入することになった。

佐佐木幸綱選
丁字橋の袂(たもと)の祖父の印刷屋を映画「ひろしま」が記録していた(光市)永井すず恵
【評】今年も広島被爆の日の八月六日が近づいてきた。「丁字橋」は米空軍の標的になったという相生橋のこと。
ミサイルを撃たれし病院次つぎと白衣の医師が瓦礫を運ぶ(観音寺市)篠原 俊則

高野公彦選
七割の基地の負担を沖縄に負はせ享受すあやふき平和(嘉麻市)野見山弘子
遊船のときどきよぎる沖遠く愛されず来る原子力空母(三浦市)秦  孝浩
【評】遊覧の船ならいいけれど、ときおり来る原子力空母は、はた迷惑。
退却を転進といふ論法でミサイル作る「防衛産業」(東京都)上田 国博

永田和宏選
被爆地と被曝地のあるこんな国ほかにないこと幼に教える(対馬市)神宮 斉之
6時間がウクライナとの時差なれば夜半(よわ)過ぎて知る今日の死者数(五所川原市)戸沢大二郎
豆単になかったlethal意味は「致死」例えばlethal autonomous weapons(自律
 型致死兵器)(大和郡山市)四方  護
☆校庭はガソリン芋の畝(うね)だった吾の記憶の終戦記念日(取手市)武村 岳男

【寄り道①】
★「ひばく(被爆)」とは、広く「爆撃を受けること」を意味することもありますが、一般的には原子爆弾や水素爆弾など、核兵器の爆発による被害を意味します。
特に「被爆者」と言う場合の「被爆」は、ほぼ核爆発による被害を意味します。実例としては、米国による1945年の広島市と長崎市の原爆投下による爆風や熱線、放射性物質による被害などがあります。
★「ひばく(被曝)」とは、人体が放射線にさらされることです。ニュースなどでは「被ばく」という表記の方がおなじみかもしれませんね。「曝」が平仮名で書かれるのは、常用漢字ではないためです。
「被曝」にあたるのは、原子力発電所の事故、核爆発、医療機器から出る放射線を直接浴びること、または放射線を浴びて放射性物質となったものを体内に取り込むことです。

【寄り道②】
朝日川柳 山丘春朗選2024-8-06
☆ゲンは今八十路(やそじ)を超えて胸におり(京都府 音羽豊)
【評】広島忌






(天声人語)死者の声を聞く8月15日

2024-08-15 | 日記
名優として知られた森繁久弥さんは戦中、旧満州の新京放送局に勤めていた。日本の敗色が濃くなったころ、関東軍の極秘の命令で、特攻隊員の遺言を残す仕事をしたそうだ。ポロポロと涙を落としながら、60人ほどの若者たちの勇壮な言葉を録音したという▼「青い海の底で」と題する一文に、森繁さんは記している。そのなかにひとり、おそらく永久に忘れられない隊員がいたと。長い沈黙があったのち、白皙(はくせき)の若者はマイクに向かって、重い口を開いたそうだ▼お父さん。いま僕はなぜだか、お父さんと一緒にドジョウをとりにいったときの思い出だけで頭がいっぱいなんです。何年生だったかな。おぼえてますか。弟と3人でした。鉢山の裏の川でした。20年も生きてきて、いま最後に、こんな、ドジョウのことしか頭に浮かんでこないなんて……▼ポツンと言葉がとぎれてから、若者は言った。「何だかもの凄く怖いんです」。ハッと胸を刺されるような響きがその声にはこもっていた。「僕は卑怯かも知れません…ね…お父さんだけに僕の気持を解ってもらいたいん…だ」▼あの戦争で、多くの人が死んだ。敵も味方も。兵士も民間人も。女も男も。なぜ彼らは、彼女らは、死ななければならなかったのか。それは避けられなかったのか。誰のせいか。何のためか▼どこかの青い海の底で、あの若者はいまも、死の恐怖に魂をおののかせている気がしてならない。森繁さんはそう書いた。きょうは、79年目の8月15日である。
朝日新聞 2024-8-15 朝刊一面【天声人語】

残された記録から浮かぶ実相

2024-08-13 | 日記
今年で戦後79年。戦争と平和を考える主な番組を紹介します。
(わんちゃんも早速、録画を予約してますよ~)
【総合】NHKスペシャル
★「新・ドキュメント太平洋戦争1944 絶望の空の下で」(15日 後7:30)
終戦80年となる2025年まで、戦争の時系列を追体験するシリーズ4回目。今回は市民の犠牲が急増した1944年に焦点をあて14歳の少女の手記から悲劇をたどります。

★「グランパの戦争~従軍写真家が遺した1千枚~」(16日 後10:00)
激戦地・硫黄島で日本兵と米兵が笑顔で一緒に写る写真を見たオランダ人カメラマンのマリアン・イングルビーさん。それは祖父の撮影した写真でした。アメリカの従軍カメラマンだった祖父。
その中には占領軍の兵士が日本人女性を抱く写真も。千枚以上の写真から、現代に通じるメッセージが浮かびます。

★「“一億特攻”への道~隊員4000人 生と死の記録~」(17日 後9:00)
番組では15年に及ぶ取材で特攻隊員約4000人の本籍地や経歴を徹底調査。
隊員がどのように選別されたのか、これまで謎だったその実態に迫る極秘資料も入手した。
浮かび上がってきたのは、当時の日本人が特攻を希望とみなし、国のすみずみまで熱狂が支配していく様だった。
その背後には軍とメディアによるプロパガンダや、特攻を軍部内の力学に利用しようという思惑も…。
隊員たちの心情も描きながら「一億特攻」の真相に迫る。
特攻はなぜ続けられたのか。隊員たちの故郷を訪ね、当時の日本を見つめます。


★「“最後の一人を殺すまで”~サイパン戦 発掘・米軍録音記録~」(18日 後9:00)
サイパン島は日本の多くの移民が暮らしていました。5万人が犠牲になった場所でアメリカの通信兵が録音した50時間におよぶ未編集の音源を発掘。住民の保護方針が崩れていく様子を伝えます。

【Eテレ】ETV特集
★「昭和天皇 秘められた終戦工作」(17日 後11:00)
公開された天皇側近の記録を元に、終戦工作の内幕と当時の日本外交に迫ります。

★「弁護士たちのBC級戦犯裁判~米・新史料が語る真実~」(24日 後11:00)
軍事法廷の再審査記録を軸に、79年前の日米の法律家が無差別爆撃などの問題にどう臨んだのかを描きます。

【NNNドキュメント24(日本系)】
★「学生たちの戦争~学徒出陣 ペンを銃にかえられて」(18日 深夜0:55)

★「戦前リアル」25日 深夜0:55



戦争を詠む 朝日新聞朝刊朝日歌壇より(毎週日曜日掲載)

2024-07-28 | 日記
2024年7月掲載分より
朝日歌壇の入選歌(選者は永田和宏さん、馬場あき子さん、佐佐木幸綱さん、高野公彦さん、)より、戦争を詠んだ歌を、わんちゃんが独断で選り抜きを。
☆⇒共選作

馬場あき子選
☆ウクライナの平和を願ふメッセージカード受けたり無言館出口(鹿嶋市)大熊佳世子
古い古い日本の織機がガザで織ったラストカフィーヤ我が胸に抱く(東京都)岩下 章
【評】ラストカフィーヤは中東のヘッドスカーフ。太陽や砂から頭や顔を守る布。ガザにあった日本の古い織機で織りあげたところが凄い。
戦争を知らない世代という我ら核兵器なき世界も知らず(さいたま市)鈴木 俊恵
【評】戦争を知らない世代からの言い分。下句に衝撃。
出征の父に向ひて挙手の礼二歳の吾は涎掛けして(蒲郡市)古田 明夫
米軍の上陸翌日叔父戦死読谷村の喜名という地で(船橋市)佐々木美彌子
慰霊の日九十二歳が礎(いしじ)にて強く発する「戦争はやだ」(長野市)祢津 信子
二週間生き延びられたら偉業だとロシアの突撃兵は言いたり(観音寺市)篠原 俊則
【評】現実を体験した言葉として真摯(しんし)に受け止めたい。戦争はこういうものだ。
沖縄忌は義勇兵役法公布の日少年兵の動員決めた日(石川県)瀧上 裕幸
沖縄戦慰霊の詩をばそらんずる仲間さんに向き思わず礼する(飯田市)草田 礼子

高野公彦選
☆ウクライナの平和を願ふメッセージカード受けたり無言館出口(鹿嶋市)大熊佳世子
【評】戦没画学生の絵を展示する無言館(長野県上田市)の、平和への願いの強さに感じ入る作者。
さんぽ中「九条守れ」のデモありて犬といっしょに列に加わる(川西市)市森 晴絵
九条を守り守られ八十年戦争知らずに生きてきた日々(高崎市)野口 啓子
被曝牛を飼い続ける人の五千日、野太き声が今日も地を這う(福島市)美原 凍子
☆辺野古にも南西シフトにもふれず首相は追悼すませ帰京す(宇都宮市)手塚 清
【評】沖縄慰霊の日(6月23日)の首相の行動

永田和宏選
礎(いしじ)には百八十と一名を新たに刻みし今日慰霊の日(神奈川県)高橋 静一
二階級特進しても“上等兵”伯父の墓標を蟻這いのぼる(神戸市)松本 淳一
【評】命と引き換えの二階級特進。二等兵としての伯父の死を思う。
☆辺野古にも南西シフトにもふれず首相は追悼すませ帰京す(宇都宮市)手塚 清
島よ帰れ島を還せと鐘鳴らす海霧ふかき納沙布岬(仙台市)沼沢 修

京都短歌:朝日新聞朝刊 永田 淳選
三歳時舞鶴攻める米軍機山の彼方に見た記憶あり(綾部)斎藤 靖行
【評】幼児の微かな記憶。後から考えたら、あれは舞鶴を攻撃していたのだと気付く。戦争をリアルに知る最後の世代。
忽然と脳裏かすめし軍服の匂い手触り父の日の夕 (山科)馬場 俊明
【評】父の記憶と分かちがたく結びついている戦争の影。父と聞くと反射的に思い出してしまうのだろう。