三重県上野森林公園
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6月の観察会で行ってまいりました。
ここは、もともとゴルフ場をする予定だったんがバブルがはじけて頓挫してしまったんを三重県が植物園にしました。
植物たちはもともとここにあったのが・・・というんで面白いんです、もし植えたモノばっかりだったら面白くないですよね・・・
観察散策は湿地から始まりました
湿地が自然のまま残されてあって、木道を歩いて湿地に生息する植物が観察できます。
コバノトンボソウ(小葉の蜻蛉草)ラン科
山地帯から亜高山帯まで、日当たりのよい湿地や草地に生える多年草で、高さ20-40㎝になる。
コバノトンボソウの花は、目立ってなかったんですけど、近寄ってみるとなかなかかわいいデス。
トンボがとまったような形に見える、小さなトンボを連想させるという名前はナルホドです。
チゴザサ(稚児笹)イネ科
お花は可愛いですが、コレが結構、田んぼの畦とかに這いまわって水田雑草と呼ばれてもいるそうです。
ハッチョウトンボ(八丁蜻蛉)♂ トンボ科
赤トウガラシにズボッと浸かったように体中が真っ赤っか
ハッチョウトンボ♂の若いとき
翅の長さは15mm、体長2cmほどの小さなトンボである(おそらく、日本一小さいかも?)
このサギソウ園以外にも湿地は点在し湿地に居るのがダイスキというお花たちに出合うことが・・・
イシモチソウ(石持草.)モウセンゴケ科
食虫植物。茎生葉には粘液滴がつき、これで小石を粘りつけて持ち上げることができるとして和名がある。
ちょうどちっちゃな虫を捕えたところ。
モウセンゴケ(毛氈苔)モウセンゴケ科
葉には腺毛があり、粘液を分泌して小さな昆虫を捕まえる、食虫植物です。
基本的には根も葉もあるので虫を捕まえなくても生育が可能であるが、昆虫を捕まえることができると開花が盛んになり、多数の種子を形成することができる。葉は鮮やかな赤色を帯び、これが緋毛氈(ひもうせん)に例えられた(wikipediaより)
トキソウ(朱鷺草、鴇草)ラン科
環境省レッドリスト:準絶滅危惧(NT)
日本各地の日当たりのよい原野、湿地にはえる。北海道、本州に自生し、四国、九州ではまれにみられる。しかし、栽培目的の乱獲により、あちこちで非常に少なくなっている。
カキラン(柿蘭)ラン科
カキランは湿原の周辺など、日当たりの良い湿地に生育する多年草。
草丈は30~70cm程度になり、夏に柿色の花を咲かせる。比較的目立たない花ではあるが、山草愛好家に好まれ、盆養の対象となっている。近年少なくなった植物の一つであり、盗掘は慎みたい。
ヌマトラノオ(沼虎の尾)サクラソウ科
生育は湿地に限られる
イチヤクソウ (一薬草) シャクジョウソウ科
生薬名:鹿蹄草(ロクテイソウ)
全草を干して煎じる、脚気やむくみの利尿に効きめアリ・・・
「イチヤクソウは道なき道を・・・」とスタッフの方に教えていただいてみんなで向かいました
それらしき場所に着くと杖のような棒が立ててありました。
「あっ!コレなんやわ、さっきおじさんが、『イチヤクソウのところ分かりにくいから棒立てとくしぃ』って、言うてはったよね」あぁ~親切なおじさん
イチヤクソウを観察してその場所を離れるとき「ありがとうございました」って紙に書いてくくっておきましたわんちゃんです。
なぁんか木々の間の暗い所にイチヤクソウは居ました、お日さんも十分当たってないようなのにどうして育つのかしら?
きっと、H先生は説明されてたと思います・・・
上野森林公園は広いです、マップを見ながらみんなで相談しながら観察ルートを決めながら歩きまました。
公園の樹木や可愛いお花たちの観察へと・・・
イヌツゲ(犬柘植) モチノキ科
ツゲに似ているが役に立たないのでこの名がある、植物名ではイヌは役に立たないものに使う。
(ツゲは櫛や印鑑に使われてますね)
カクミノスノキ (角実の酢の木)ツツジ科
別名:ウスノキ(臼ノ木)
果実の先端がへこむのを臼に見立ててこの名.
「酢の木というくらいやから酸っぱいのかなぁ?ちょっと試食してみよか」と言うてはるそばで「どぉ~酸っぱい?」と聞くわんちゃん「う~ん、ぜ~ぜん」それならと思ったけど、鈴なりには生ってないんです、一つか二つ、キレイな赤い四角い実、そのまま置いときました。
ネズミモチ(鼠黐)モクセイ科
和名は、秋に1cm弱の楕円形・紫黒色の果実を付けるが、この果実を「ネズミの糞」に例え、葉の質感がモチノキの仲間に似ていることからネズミモチと和名が付いたのだといわれている。
ネズミの糞ですけど、久しく見てないなぁ・・・
エゴノネコアシフシ
エゴノキにできた虫こぶ、エゴノネコアシアブラムシのせい。
ニワゼキショウ(庭石菖) アヤメ科
(北米原産の帰化植物)
葉が石菖(せきしょう)というサトイモ科の 植物に似ていて、庭によく生えるところから、庭石菖の名になった。と言われている。
別名 :南京文目(なんきんあやめ)
セッカニワゼキショウ(雪花庭石菖) アヤメ科
(北米原産の帰化植物)
ニワゼキショウが咲いてる傍にちっちゃな白の・・・
花径:約1cm
草丈:3~10cm
よく見たら果実はニワゼキショウよりも、ちょっと大きいようです
多年草生育地:芝地、草地などに多い
梅雨晴れ間見知らぬ花に出会いたり。 (道草)
昨秋の観察会で
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三重県上野森林公園の園内はとても広いです、まだまだ見て回りたかったのですが・・・
「季節を変えてまた来たいね」とちょこっと名残惜しげなわんちゃんたちでした。って書いてます・・・
今度はサギソウが咲く時期にまた来たいね・・・って。