朝日歌壇(毎週日曜日朝刊)の入選歌(選者は馬場あき子さん、高野公彦さん、佐佐木幸綱さん、永田和宏さん)より、戦争を詠んだ歌を、わんちゃんが独断で選り抜きを。
☆⇒共選作
2025年 2/2 、 2/9、 2/16、 2/23
馬場あき子選
異国にて消耗品の如くにも戦地に骸(むくろ)晒す兵士ら(松戸市)加賀 昭人
ロシア領迂回(うかい)して飛ぶ欧州便 戦争の余波空にも及び(西東京市)荒木わたる
スーダンを離れし後はガザへ行く君は国境なき医師団員(大分市)岡 義一
【評】国境なき医師団員のガザへの転出。エジプト経由のきびしい道程と今日(こんにち)の不安定な状況を思う。
高野公彦選
白布(はくふ)巻かれ繭(まゆ)となりたる幼な児よ来世は生(あ)れよ戦(いくさ)無き地に(桐生市)村松 正敏
【評】いとけない死者の哀れさが「繭」の語から浮かび上がってくる。
大きめの軍服まとい銃を持つミャンマー兵の顔あどけなし(中津市)瀬口 美子
海底へ伸ばすサグラダ・ファミリアのごときか辺野古の難工事の今(京都市)森谷 弘志
【評】あのガウディの建築物は百年経っても未完成で建築中。あれはいいけど、辺野古はいいのか、と問う。
永田和宏選
戦争で知った国名ウクライナ能登もかなしいガザもかなしい(成田市)かとうゆみ
キャタピラの轍(わだち)を深く残す道たどりて帰るガザの人びと(八尾市)水野 一也
【ちょっと寄り道】しんぶん 赤旗 日曜版
短歌 選者 下村すみよ
念願の満豪記念館訪いしのち再び開き『大地の子』読む (長野県)古藤 良枝
自滅への回避を希(ねが)ふ平和賞人類代表ヒダンキョウ受く(宮崎県)河野 正
【評】人類代表に迫力あり
澤地さんの呼びかけに応える3の日よ戦争への道決して歩かない(島根県)小玉 信恵
【評】3の日行動とは
政治や社会に向けたさまざまな思いをプラカードに掲げて示す定例の3の日行動が3日、国会正門前で取り組まれました。これには呼びかけ人で作家の澤地久枝さんは、「黙っていれば、人から強制されて従うことになる。政治が昆明を極める中で、自分の意思をはっきりさせたいという人たちの思いを今年も実らせていきましょう」と呼びかけました。(「赤旗」2025年1月3日付から)
【注】澤地さんは中国・吉林高女3年生の時引き揚げ、ルポ作家として活躍、95歳の年を押して毎回参会しています。
☆⇒共選作
2025年 2/2 、 2/9、 2/16、 2/23
馬場あき子選
異国にて消耗品の如くにも戦地に骸(むくろ)晒す兵士ら(松戸市)加賀 昭人
ロシア領迂回(うかい)して飛ぶ欧州便 戦争の余波空にも及び(西東京市)荒木わたる
スーダンを離れし後はガザへ行く君は国境なき医師団員(大分市)岡 義一
【評】国境なき医師団員のガザへの転出。エジプト経由のきびしい道程と今日(こんにち)の不安定な状況を思う。
高野公彦選
白布(はくふ)巻かれ繭(まゆ)となりたる幼な児よ来世は生(あ)れよ戦(いくさ)無き地に(桐生市)村松 正敏
【評】いとけない死者の哀れさが「繭」の語から浮かび上がってくる。
大きめの軍服まとい銃を持つミャンマー兵の顔あどけなし(中津市)瀬口 美子
海底へ伸ばすサグラダ・ファミリアのごときか辺野古の難工事の今(京都市)森谷 弘志
【評】あのガウディの建築物は百年経っても未完成で建築中。あれはいいけど、辺野古はいいのか、と問う。
永田和宏選
戦争で知った国名ウクライナ能登もかなしいガザもかなしい(成田市)かとうゆみ
キャタピラの轍(わだち)を深く残す道たどりて帰るガザの人びと(八尾市)水野 一也
【ちょっと寄り道】しんぶん 赤旗 日曜版
短歌 選者 下村すみよ
念願の満豪記念館訪いしのち再び開き『大地の子』読む (長野県)古藤 良枝
自滅への回避を希(ねが)ふ平和賞人類代表ヒダンキョウ受く(宮崎県)河野 正
【評】人類代表に迫力あり
澤地さんの呼びかけに応える3の日よ戦争への道決して歩かない(島根県)小玉 信恵
【評】3の日行動とは
政治や社会に向けたさまざまな思いをプラカードに掲げて示す定例の3の日行動が3日、国会正門前で取り組まれました。これには呼びかけ人で作家の澤地久枝さんは、「黙っていれば、人から強制されて従うことになる。政治が昆明を極める中で、自分の意思をはっきりさせたいという人たちの思いを今年も実らせていきましょう」と呼びかけました。(「赤旗」2025年1月3日付から)
【注】澤地さんは中国・吉林高女3年生の時引き揚げ、ルポ作家として活躍、95歳の年を押して毎回参会しています。
この朝日歌壇の選者の一人「馬場あき子」さん(97歳)が3月末で退任することとなった。
朝日新聞2月25日朝刊の文化欄の記事を目にしました。47年間も「深い思いの短歌を詠む喜びを感じた」とコメントしていました。
それとノンフクション作家の澤地久枝さん(94歳)は3の日運動(毎月3日の日に国会前で反戦・核禁止を関係者と抗議活動)に参加されています。
私はどちらも高齢の女性が体を張ってご活躍されていることに敬意と驚きを感じています。
話はかわりますが、統一ドイツの初代大統領リヒアルト・フォン・ヴァイツゼッカー(1920~2015:94歳没)が1985年の連邦議会の演説のコトバ・・・「過去に目を閉ざす者は現在にも盲目となる」・・・有名なコトバがありますが、現在のウクライナ、ガザなどの戦争状態は、偏見や思い込みなどによる「敵意」と「憎悪」の煽り立てによることの蓄積がこのような悲惨な事態を招くのであります・・・人類や指導者はこの「歴史認識」をしていないのである。トランプ大統領や、ロシア、中国、過激組織などのリーダーのコトバに注意してください!!
・・・私の御託がはじまりました・・・私は元気なうちに幕をとじることはできません!!・・豊かな時間を過ごせたら良いなーと思いました!!