【食草園@ワイルドガーデン】
食草園とは(参考:JT生命誌研究館ウェブサイトこちら)
身近な昆虫と植物の関係を見つめ、進化を読み解く研究の場所。チョウと食草の関係を学び、日常の中の命のつながりを感じる場所です。食草園は、JT生命誌研究館の展示のパッケージです。
当園の食草園は、『いもむしのレストラン』と『チョウが訪れる花壇(バタフライガーデン)』を目指し植栽を行っています。
【食草】虫たちは好き嫌い、めっちゃする。
食草とは
ほとんどの昆虫は決まった種類の植物しか食べない。その植物を食草と呼ぶ。
クスノキは樟脳ですが、これを食草とするのがいます、アオスジアゲハ
エノキはオオムラサキがダイスキ。
ホトトギスの花にはルリタテハのイモムシが。
ナミアゲハのイモムシはミカン科植物が好き。
キアゲハのイモムシはセリ科が好き。
ジャコウアゲハのイモムシはウマノスズクサが好き。
他にいろんなお花が植栽されてますが、いろんなチョウを呼ぶためです。
仮にその植物にタンニン、アルカロイドなどの毒性が含まれていたとしたらイモムシの身体に取り入れて天敵(鳥)から身を守っている。
毒を含んだ植物を食べたイモムシやチョウを食べた鳥たちは怖い目に遭ったことをしっかり覚えてて二度とそれらを捕食しない……。ということが分かりました。
【食草転換と種分化】
チョウの子、イモムシは大変な偏食家、母さんチョウはどのようにしてわが子イモムシの好きな食草を探すのでしょう。
母さんチョウは前脚で葉を叩く『ドラミング』で植物を『味見』してわが子イモムシの食草を判断する。「コレやコレや」と植物を選んで産卵する。孵化した子イモムシは大人になるまでその葉っぱを食べ続けて大人になる。
トケイソウ(時計草 パッションフラワー 英: Passion flower )トケイソウ科
トケイソウの構造 こちら
トケイソウの花のしくみを解説しながらの雌蕊と雄蕊と虫たちの関係をお話ししてくださいました。
ユッカ アガベ科
豪快な花を咲かせますが、日本では実がなりません。
花粉を運んで受粉させる「ユッカガ(蛾)」が日本にはいないからです。
ユッカガはユッカの花に産卵し、生まれた幼虫はユッカの種子(幼虫はこれしか食べません)を食べて成長します。ユッカの実は十分大きいので、幼虫に食べられてもほどんどが残り、発芽には影響しません。
『ユッカなしではユッカガは子孫を残せず、ユッカガなしではユッカは子孫を残せない』
…アメリカの蛾に思いを馳せながらどうかこの花を見てください。
ユリがいっぱい
マスター
ゼルミーラ
フロンテラ
リリウム・コンカドール
ユリの送粉の仕方
「ほとんどのユリは、やや下向きに咲いてます、上向いてたら蝶々が止まりやすいのにユリはわざわざ下向いて意地悪してるんですよ、蝶々は花の奥の蜜を吸うためにストロー状の口を延ばすんですけど、そのあと安定が悪いからバタバタしている、バタバタしている翅に雄蕊の葯が当たるんですね、見てると何でもないんですが花の咲いてすぐには花粉は成熟してなくて花が咲ききって十分咲きましたっというのは葯が横向きになってグラグラしてますね、蝶々の翅が当たると、ふらふら~と花粉が翅につきやすいんですよユリの花って家の中に飾るときは葯をとりますね、べたべたついてなかなか取れないですからね、つまり蝶々の翅についてなかなか取れないようになってます。咲いたばかりのときは雌蕊にほかの個体の花粉をつけて欲しいのです。(自家受粉を避けたい)成熟して咲ききったら雄蕊の花粉を他の個体の雌蕊に花粉を付けに行ってね、というところでしょうか」
ここで、土用ミニミニガイドは終了
参加者一同:とても面白かったです、
山下さん:植物園で、虫の話で良いのかなっと思うんですけど。
参加者一同:大変面白かった、次はいつ花と虫のお話が聞けますか?
山下さん:秋になります、10月ぐらいでしょうか。
43名の参加でしたが、皆さん花と虫の緩やかな関係が面白かったとの感想でした。
食草園とは(参考:JT生命誌研究館ウェブサイトこちら)
身近な昆虫と植物の関係を見つめ、進化を読み解く研究の場所。チョウと食草の関係を学び、日常の中の命のつながりを感じる場所です。食草園は、JT生命誌研究館の展示のパッケージです。
当園の食草園は、『いもむしのレストラン』と『チョウが訪れる花壇(バタフライガーデン)』を目指し植栽を行っています。
【食草】虫たちは好き嫌い、めっちゃする。
食草とは
ほとんどの昆虫は決まった種類の植物しか食べない。その植物を食草と呼ぶ。
クスノキは樟脳ですが、これを食草とするのがいます、アオスジアゲハ
エノキはオオムラサキがダイスキ。
ホトトギスの花にはルリタテハのイモムシが。
ナミアゲハのイモムシはミカン科植物が好き。
キアゲハのイモムシはセリ科が好き。
ジャコウアゲハのイモムシはウマノスズクサが好き。
他にいろんなお花が植栽されてますが、いろんなチョウを呼ぶためです。
仮にその植物にタンニン、アルカロイドなどの毒性が含まれていたとしたらイモムシの身体に取り入れて天敵(鳥)から身を守っている。
毒を含んだ植物を食べたイモムシやチョウを食べた鳥たちは怖い目に遭ったことをしっかり覚えてて二度とそれらを捕食しない……。ということが分かりました。
【食草転換と種分化】
チョウの子、イモムシは大変な偏食家、母さんチョウはどのようにしてわが子イモムシの好きな食草を探すのでしょう。
母さんチョウは前脚で葉を叩く『ドラミング』で植物を『味見』してわが子イモムシの食草を判断する。「コレやコレや」と植物を選んで産卵する。孵化した子イモムシは大人になるまでその葉っぱを食べ続けて大人になる。
トケイソウ(時計草 パッションフラワー 英: Passion flower )トケイソウ科
トケイソウの構造 こちら
トケイソウの花のしくみを解説しながらの雌蕊と雄蕊と虫たちの関係をお話ししてくださいました。
ユッカ アガベ科
豪快な花を咲かせますが、日本では実がなりません。
花粉を運んで受粉させる「ユッカガ(蛾)」が日本にはいないからです。
ユッカガはユッカの花に産卵し、生まれた幼虫はユッカの種子(幼虫はこれしか食べません)を食べて成長します。ユッカの実は十分大きいので、幼虫に食べられてもほどんどが残り、発芽には影響しません。
『ユッカなしではユッカガは子孫を残せず、ユッカガなしではユッカは子孫を残せない』
…アメリカの蛾に思いを馳せながらどうかこの花を見てください。
ユリがいっぱい
マスター
ゼルミーラ
フロンテラ
リリウム・コンカドール
ユリの送粉の仕方
「ほとんどのユリは、やや下向きに咲いてます、上向いてたら蝶々が止まりやすいのにユリはわざわざ下向いて意地悪してるんですよ、蝶々は花の奥の蜜を吸うためにストロー状の口を延ばすんですけど、そのあと安定が悪いからバタバタしている、バタバタしている翅に雄蕊の葯が当たるんですね、見てると何でもないんですが花の咲いてすぐには花粉は成熟してなくて花が咲ききって十分咲きましたっというのは葯が横向きになってグラグラしてますね、蝶々の翅が当たると、ふらふら~と花粉が翅につきやすいんですよユリの花って家の中に飾るときは葯をとりますね、べたべたついてなかなか取れないですからね、つまり蝶々の翅についてなかなか取れないようになってます。咲いたばかりのときは雌蕊にほかの個体の花粉をつけて欲しいのです。(自家受粉を避けたい)成熟して咲ききったら雄蕊の花粉を他の個体の雌蕊に花粉を付けに行ってね、というところでしょうか」
ここで、土用ミニミニガイドは終了
参加者一同:とても面白かったです、
山下さん:植物園で、虫の話で良いのかなっと思うんですけど。
参加者一同:大変面白かった、次はいつ花と虫のお話が聞けますか?
山下さん:秋になります、10月ぐらいでしょうか。
43名の参加でしたが、皆さん花と虫の緩やかな関係が面白かったとの感想でした。