鉄崎幹人のWASABI (静岡放送)
愛して止まないものについて語りつくす午後のテッパン
月曜日は生物や植物、自然、農業にスポットを当てたクローズアップ生き物.
野鳥たちの危機
鉄崎幹人さんが野鳥観察会にて観察した鳥たち
水辺で観れたのは:カルガモ、オオバン、カワウ、ホシハジロ、キンクロハジロ、トビ、
芝生付近には:ハクセキレイ、
林道遊歩道には:ジョウビタキ、
以下は鉄崎幹人さんの談話です。
森の中には:メジロ、シジュウカラ、ヤマガラ
ただ、非常に少なかった。絶対観れると思ってたのに観れなかった鳥がいました。
それはツグミです、ハトよりちょっと小さ目、冬の渡り鳥の代表です、必ず毎年冬になったら、シベリアの方から大量に飛んできます。
それに、ツグミの仲間でシロハラ、当たり前に見れると思ってたツグミ、シロハラが1羽も居なかった。
これらは、静岡県内、愛知県内でも今年、滅茶苦茶少ないです。
長野県、山梨県でバードウォッチングしてきましたが、そこでも毎年、当たり前のように飛来してくるアトリ、マヒワ、イスカなどがゼロでした。
野鳥というのは、広い範囲の環境のバロメーター、行動範囲が広いですから、しかも、渡り鳥なんかは外国から渡ってきますから、外国も含めた広い範囲の環境のバロメーターになっています。
そんな中、ツグミ、スズメなど、当たり前の種、普通種が少ないことは凄く怖いことです。
絶滅危惧種はそもそも少ないですから、観れなかったとしても仕方のないこと。普通種は当たり前に居ることなんでソレが観れないのはホントに怖いことなんですよ、調べたらツグミは北海道で数が確認されてる、越冬地が温暖化によって北にずれたのかもしれない。それであれば、絶対数が減ってないことになるから安心。それでも問題あり、温暖化の影響ということが……。
夏を過ごす繁殖期を過ごす場所、5月~7月、その場所はシベリア周辺、もしかしたら、そっち方面に原因があるかもしれない。夏鳥の場合、静岡県、県の鳥「サンコウチョウ」は夏鳥で東南アジアで冬を越します、もしかしたらそこに問題があるかもしれない。
広い範囲で考えないといけない、野鳥の環境のバロメーター。
逆によく観る鳥は?カルガモ、
カルガモは日本で繁殖します。他のカモ類は全て北方面で繁殖します、カルガモだけは日本で繁殖します。
観察してると他のカモ類より数は多いです。
オオバンという鳥は冬鳥。増えてきてます。日本で繁殖するものもでてきました。オオバンはコンクリート護岸でも生活できるし、外来植物もムシャムシャ食べる鳥です。
ハクセキレイは多分、町中で見かけることが多くなってます、人の暮らしの近くに寄ってきた。都市化したということですね、ムクドリ、イソヒヨドリも人の暮らしの近くに寄ってきた。そういう鳥は数が保てる。
ハクセキレイは人の近くに寄って来たけど、よく似たセグロセキレイは人の近くに居ないので数が激減している。
トビは他の猛禽類に比べると警戒心が弱い、と、人の近くで暮らせる、死んだ生きもの、腐ったゴミなんかも食べます。他の鷹類はまず食べないです。なので、トビは数が減らない。トビも都市化しています、人の近くで暮らすことができる、人の影響をうけても、何とかダイジョウブな鳥たちは数が確保できてる、そうでない鳥たちは軒並み激減しています。野鳥全体に言えることで、減った原因は何かというと、まず一つ目は棲息地の減少(都市開発、住宅開発、埋め立て、里山の減少)が影響しています。
それから大きいのは農業林業の衰退、都市近郊の小さな田んぼでも鳥にとっては餌場、そこが宅地になってしまうと餌が無い。
メガソーラー、人間にとっては便利なモノでも、森林を切り拓いたり、人にとっては無価値だと思われてる葦原なんかでも、その葦原だけでしか生きてはいけない命も居るんですよ。チュウヒというタカがそうなんです。こうした棲息地の減少がまず一つ目、二つ目はエサ不足、イチバンいえるのは「虫が減ったこと」とにかく昆虫の減少、滅茶苦茶大きいです。昔に比べて虫は滅茶苦茶減りました。
夏の高速道路夜走ってうちに帰ると、ヘッドライトに虫がいっぱいへばりついてた、コンビニなんかも誘蛾灯に虫がいっぱい飛んできてた、今、無いんだよ、ソレが。虫がつかないんですよ、ソレから減ってるんですよ。
つまり、エサが居ない。コレは農業の衰退というのも大きくかかわってる、農業が衰退すると昆虫が減る、巣作りができない、隠れ家もない、大きなモンダイとして農薬のモンダイがあって、ネオニコチノイド系農薬がかなり昆虫の減少に影響を与えてるというのに間違いない。
棲息地が無い、エサが無いコレらがビッグ2、これで野鳥も減ってきた、
そして、気候変動で渡り鳥たちの適正気温がずれてきた、渡り鳥として飛んできたけれども、エサである昆虫の発生時期とずれてきたら、エサが無いということになるから、気候変動も大きいです。
外来種の影響として外国から入ってきた鳥たち、飼い鳥たちが逃げて、東京ではインコが滅茶苦茶飛んでたりして、ソウシチョウやガビチョウなどの外来の鳥が居ると、エサや棲息場所が日本の鳥たちと競合してしまって問題があります。昨今、かなり重要なのが鳥インフルエンザ、鳥インフルは大規模で我々の見えないところで大量死を招いている可能性があります。養鶏場でこれだけ一気に広まっているということは、野鳥が集まっている場はそこでも一気に鳥インフルが蔓延する恐れがあるので、この鳥インフルの影響って昨今大きいんじゃないのかな。2025-2-3(月)鉄崎幹人午後のテッパン
危機に陥ってる野鳥たち、わんちゃんの散歩道に居ました。こちら⇒散歩道で鳥撮り
愛して止まないものについて語りつくす午後のテッパン
月曜日は生物や植物、自然、農業にスポットを当てたクローズアップ生き物.
野鳥たちの危機
鉄崎幹人さんが野鳥観察会にて観察した鳥たち
水辺で観れたのは:カルガモ、オオバン、カワウ、ホシハジロ、キンクロハジロ、トビ、
芝生付近には:ハクセキレイ、
林道遊歩道には:ジョウビタキ、
以下は鉄崎幹人さんの談話です。
森の中には:メジロ、シジュウカラ、ヤマガラ
ただ、非常に少なかった。絶対観れると思ってたのに観れなかった鳥がいました。
それはツグミです、ハトよりちょっと小さ目、冬の渡り鳥の代表です、必ず毎年冬になったら、シベリアの方から大量に飛んできます。
それに、ツグミの仲間でシロハラ、当たり前に見れると思ってたツグミ、シロハラが1羽も居なかった。
これらは、静岡県内、愛知県内でも今年、滅茶苦茶少ないです。
長野県、山梨県でバードウォッチングしてきましたが、そこでも毎年、当たり前のように飛来してくるアトリ、マヒワ、イスカなどがゼロでした。
野鳥というのは、広い範囲の環境のバロメーター、行動範囲が広いですから、しかも、渡り鳥なんかは外国から渡ってきますから、外国も含めた広い範囲の環境のバロメーターになっています。
そんな中、ツグミ、スズメなど、当たり前の種、普通種が少ないことは凄く怖いことです。
絶滅危惧種はそもそも少ないですから、観れなかったとしても仕方のないこと。普通種は当たり前に居ることなんでソレが観れないのはホントに怖いことなんですよ、調べたらツグミは北海道で数が確認されてる、越冬地が温暖化によって北にずれたのかもしれない。それであれば、絶対数が減ってないことになるから安心。それでも問題あり、温暖化の影響ということが……。
夏を過ごす繁殖期を過ごす場所、5月~7月、その場所はシベリア周辺、もしかしたら、そっち方面に原因があるかもしれない。夏鳥の場合、静岡県、県の鳥「サンコウチョウ」は夏鳥で東南アジアで冬を越します、もしかしたらそこに問題があるかもしれない。
広い範囲で考えないといけない、野鳥の環境のバロメーター。
逆によく観る鳥は?カルガモ、
カルガモは日本で繁殖します。他のカモ類は全て北方面で繁殖します、カルガモだけは日本で繁殖します。
観察してると他のカモ類より数は多いです。
オオバンという鳥は冬鳥。増えてきてます。日本で繁殖するものもでてきました。オオバンはコンクリート護岸でも生活できるし、外来植物もムシャムシャ食べる鳥です。
ハクセキレイは多分、町中で見かけることが多くなってます、人の暮らしの近くに寄ってきた。都市化したということですね、ムクドリ、イソヒヨドリも人の暮らしの近くに寄ってきた。そういう鳥は数が保てる。
ハクセキレイは人の近くに寄って来たけど、よく似たセグロセキレイは人の近くに居ないので数が激減している。
トビは他の猛禽類に比べると警戒心が弱い、と、人の近くで暮らせる、死んだ生きもの、腐ったゴミなんかも食べます。他の鷹類はまず食べないです。なので、トビは数が減らない。トビも都市化しています、人の近くで暮らすことができる、人の影響をうけても、何とかダイジョウブな鳥たちは数が確保できてる、そうでない鳥たちは軒並み激減しています。野鳥全体に言えることで、減った原因は何かというと、まず一つ目は棲息地の減少(都市開発、住宅開発、埋め立て、里山の減少)が影響しています。
それから大きいのは農業林業の衰退、都市近郊の小さな田んぼでも鳥にとっては餌場、そこが宅地になってしまうと餌が無い。
メガソーラー、人間にとっては便利なモノでも、森林を切り拓いたり、人にとっては無価値だと思われてる葦原なんかでも、その葦原だけでしか生きてはいけない命も居るんですよ。チュウヒというタカがそうなんです。こうした棲息地の減少がまず一つ目、二つ目はエサ不足、イチバンいえるのは「虫が減ったこと」とにかく昆虫の減少、滅茶苦茶大きいです。昔に比べて虫は滅茶苦茶減りました。
夏の高速道路夜走ってうちに帰ると、ヘッドライトに虫がいっぱいへばりついてた、コンビニなんかも誘蛾灯に虫がいっぱい飛んできてた、今、無いんだよ、ソレが。虫がつかないんですよ、ソレから減ってるんですよ。
つまり、エサが居ない。コレは農業の衰退というのも大きくかかわってる、農業が衰退すると昆虫が減る、巣作りができない、隠れ家もない、大きなモンダイとして農薬のモンダイがあって、ネオニコチノイド系農薬がかなり昆虫の減少に影響を与えてるというのに間違いない。
棲息地が無い、エサが無いコレらがビッグ2、これで野鳥も減ってきた、
そして、気候変動で渡り鳥たちの適正気温がずれてきた、渡り鳥として飛んできたけれども、エサである昆虫の発生時期とずれてきたら、エサが無いということになるから、気候変動も大きいです。
外来種の影響として外国から入ってきた鳥たち、飼い鳥たちが逃げて、東京ではインコが滅茶苦茶飛んでたりして、ソウシチョウやガビチョウなどの外来の鳥が居ると、エサや棲息場所が日本の鳥たちと競合してしまって問題があります。昨今、かなり重要なのが鳥インフルエンザ、鳥インフルは大規模で我々の見えないところで大量死を招いている可能性があります。養鶏場でこれだけ一気に広まっているということは、野鳥が集まっている場はそこでも一気に鳥インフルが蔓延する恐れがあるので、この鳥インフルの影響って昨今大きいんじゃないのかな。2025-2-3(月)鉄崎幹人午後のテッパン
危機に陥ってる野鳥たち、わんちゃんの散歩道に居ました。こちら⇒散歩道で鳥撮り