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玄奘三蔵院(げんじょうさんぞういん)
野の花と遊ぶ「花の会」『春の花展』
このたび「花の会」は、薬師寺様のご縁を得まして、玄奘三蔵院にて花展を開催させていただくことになりました。
薬師寺ご参拝の折にはぜひともご鑑賞賜りたく、ご案内申し上げます。
と、いうような案内状をいただいてました。
野の花と遊ぶ?って?どんなんやろか?
玄奘三蔵院伽藍(げんじょうさんぞういんがらん)での「春の野の花展」です。
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素朴な野の花たちの姿は玄奘三蔵院伽藍とよく似合ってました。
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その日は写経道場での毎月の定例法話のようで、山田法胤管主の御法話が聴けるとか・・・・・
ちょうど4月8日はお釈迦様のお誕生日ですよね、
「釈尊の誕生と薬師寺東塔」というお題の法話。
摩耶(マーヤ夫人)がアショーカの花を取ろうとした時右わき腹からお釈迦さまが、お生まれになったとか、、、、、
お生まれになってすぐ、四方七歩の歩み(東西南北を七歩、歩かれた)をされたとか、
天上天下、唯我独尊、三界皆苦、我当安之とお話しされた→一偈(いちげ)
詳しくはこちら
このような釈迦誕生のエピソードを楽しく、面白く、わかりやすく管主さまはお話しされてました。
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薬師寺には西塔と東塔の二つの塔があります。
私が小学生の時の遠足で薬師寺に来た時は西塔は礎が残っているだけでそこに水が溜まっているときは東塔の水煙が映るんです。
大人になっても西塔の礎に東塔の水煙が映っていたということはずっと記憶にありました。
塔の高さと東塔と西塔の建ってる間隔の妙・・・・・ですね。
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西塔は昭和56年(1981)に復元されました
東塔は今年から10年の歳月をかけて解体修理がおこなわれます
「その費用が00億円、国と県から0億円の補助、薬師寺自身で後の0億円を賄わなければならないことになった」と管主さんのお話
じゃ、どうしてその費用を薬師寺は集めるのかというと、
「皆さんの写経によってです」とおっしゃってました。
薬師寺では写経道場が別棟にあって、写経をしたい人がいつでもしたい時に出来るようにお道具とか揃っています。
その日もたくさんの人たちが写経をしてはりました。
東塔の解体修理の財源の一部をその写経で・・・・・と、管主さんはさらりとお話しされてました。
たくさん写経しはった人が表彰されてました。
奈良近辺だけじゃなくって結構、遠くの方たちもいはりましたよ。
山田法胤さん自ら「綾小路きみまろとまちがわれまんねん」とおっしゃるほどに、ご法話は面白くわかりやすく楽しいモンでした。
アッと言う間の2時間でした。
薬師寺の建物の中で創建当時の建物がそのまま残っているのは東塔だけです。
10年かかって解体修理をする前の今年の10月まで、東塔の入り口に大きな鏡がしつらえてあり、鏡に映る天井画とかが見れるようになってます。
この機会に見ておきましょうと、見てきました。
【おまけ】
◆平山郁夫画伯が描いた玄奘三蔵の壁画について
高さ2,2メートル、長さ49メートルの大壁画です。
この壁画を描く為に平成3年に建立された大唐西域壁画殿の天井は、75センチ角の天井板が248枚ならぶ格天井になっていますが、この天井もすべて平山画伯の手による画と彩色が施されました。
この壁画は、30数年前玄奘三蔵殿を造ることが決まったとき、当時の高田好胤管主に
「モニュメントとして何か考えましょう」と申し出された。
それは壁画となりましたが、平山画伯は依頼画ではなくお金はもらわずこちらから献納すると約束しました。
それ以来平山画伯が30年間をかけた畢生(ひっせい)の大作で、この壁画を玄奘三蔵に捧げるために描くとの主意で、製作に費やした30年間いっさいその製作過程を公開されませんでした。
★ 七つの壁画について
1) 明けゆく長安 大雁塔
2) 嘉峪関(かよくかん)を行く
3) 高昌故城
4) 西方浄土 須弥山
5) バーミヤン石窟
6) デカン高原の夕べ
7) ナーランダの月
一見の価値アリですよ。
大講堂
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