ベニシジミ(紅小灰蝶) シジミチョウ科 開張 27~35mm
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特徴
ベニシジミは草地でよく見られる蝶で、多くは花に集まります。簡単に見る事ができる美しい蝶である事から一般的には人気のある蝶ですが、希少性がない事から蝶の収集家などのマニアの方には人気がないようです。
ベニシジミは翅に構造色を持っている為、角度によって銅のような金属光沢を放つ事があり、この特徴から英名である[Small Copper]や[Common Copper]の名がついたと思われます。
また、春型と夏型で翅の色味が異なり、春型のベニシジミの翅は明るい赤橙色で、夏型は黒っぽい赤橙色をしています。特に春と秋の終盤にあらわれるベニシジミは鮮やかな色をしている為、美しいとされています。
幼虫の餌となるスイバやギシギシは冬になるとロゼットと呼ばれる冬越しの状態で越冬する事から、冬でも葉が落ちずに残っており、その葉には越冬状態のベニシジミの幼虫がいる事があります。
ベニシジミの幼虫は冬の季節においても暖かい日は葉を食べて地道に成長している事から、早春のまだ寒い時期でも成虫になったベニシジミを見る事ができます。
ゴマダラカミキリ (胡麻斑髪切 )コウチュウ目(鞘翅目)、 カミキリムシ科
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フトカミキリ亜科としては大型で姿が目立ち、また、食樹も広範であるため都市部の街路樹、庭木、公園樹木でもよくみられるため、国産カミキリムシ中で最もよく知られる種の一つである。
アオハナムグリ コガネムシ科 体長15~19mm
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美しい緑色の体に、小さな白点を散りばめた中型のハナムグリの仲間。
林の周辺や原っぱで普通に見られ、ヒメジョオンなどの白っぽい花のまわりを飛び回って花粉を食べる。
散歩道に咲いてたハルジオンに居てた。
ツマキヘリカメムシ ヘリカメムシ科 体長8~10mm
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体長8~9mm。
黒褐色で光沢がなく,硬い細毛で覆われています。
「ツマキ」とは,触角の先端が黄色いことを指すようです。
コガネグモ (黄金蜘蛛)コガネグモ科
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節足動物門クモ形綱真正クモ目コガネグモ科に属するクモ。平地から山地にかけて普通にみられる夏に出現するクモで、雌は大きく20~25ミリメートルで、腹部の黒色と黄色の幅広い縞(しま)模様が目だつ。雄は小さく5~8ミリメートルで黒褐色。7月ごろが成熟期で、雌は大きい網を張り、中央から四方にジグザグの特別の白い糸をつける。この白い糸はクモの体を隠すのに効果があるとみて「隠れ帯(かくれおび)」とよばれる。本州以南に生息するほか、朝鮮半島、中国に分布する。近縁種にナガコガネグモ、チュウガタコガネグモ、コガタコガネグモなどがある。
このクモは、田舎(いなか)の子供に古くから親しまれ、戦わせたり、糸をセミとりなどに使う。このクモに相撲(すもう)をとらせる行事が鹿児島県姶良(あいら)市や高知県四万十(しまんと)市で毎年行われる。敵が近づくと網を揺するのでヨコブリグモ、腹部の形が三番叟(さんばそう)の帽子に似ているところからサンバソウグモなどの方言がある。また、地方によってはジョロウグモともよばれるが、真のジョロウグモは別の種である。[八木沼健夫]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)