【わんちゃんの独り言】

毎日の生活の中で見たこと、聞いたこと、感じたこと、思いついたこと等々書き留めています
(コメント大歓迎デス・・・・・)

年賀状 私は書き続ける

2024-12-20 | 絵手紙
年の瀬に追われつつ、年賀状を準備している。つたない筆で恥をさらしながらも宛先と軽いひと言は手書きで、それなりの時間がかかる。加えて10月から郵便はがきが値上がりした。手軽に連絡できる昨今、1枚85円にはコスト感がある。年々年賀状じまいのしらせが増えていたが、これを契機に最後にする人も多いと予想する。そもそもこちらが送るだけというケースも少なくない。コミュニケーションは双方に共に送受信を行うべきものと思う人は、これに不公平感を覚えるかもしれない。
コストもかかるし一方通行。それでも年賀状は悪くない。無粋を承知の上で、あえてメリットを述べる。
社会学者のM・グラノベッターは1973年の論文で『弱い紐帯(ちゅうたい)の強さ』を説いた。弱い紐帯は接触回数や情報交換の頻度が少ないつながりを意味する。彼は、有意義な転職情報が、そうした普段交流のない関係性から得られていたことを明らかにした。長く会わない旧知の仲を保ち続けることは、何らかの情報源となりうると考えるわけだ。
あえて書いてみたが、やはりこれは自分の動機とは異なる。メリットという味気ない語では説明できないものが年に一度のはがきにある。年賀状を続けるのは、長く会っていなくてもつながっているような気になれることの喜びに他ならない。
たとえ返事がなくても年初の軽いあいさつ自体が自分の人生を豊かにする。あとは、年に1度、万年筆を手にすることや全国の土地に思いを巡らせることも楽しい。学術的に言えば、その行為自体を目的とする、内発的動機づけに基づいている。
かくなるわけで、体力の続く限りは送り続ける所存。年賀状が通常のはがきよりも安くなることを願いながら。
神吉直人:追手門学院大学教授  朝日新聞12月20日朝刊18面「くらしの中の経営学」

『年一度 生きてますよ! と出す賀状』
わんちゃんは、来年も年賀状を使って、自分が元気でいることを、お知らせします。

50枚ほどありました。

喪中はがきが届いた友には
 

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