思い出して、
とても古いスザニだけど、
久しぶりにオールドスザニを出して飾りました。
とても古いスザニだけど、
色も褪せているのだけど、
やっぱり素敵だと思います。
土台布はシルクで薄いのですが、
モチーフの花は、びっしりと密な刺繍で、
厚みがあります。
刺繍の仕方も針で刺す(ボスマステッチ)方法と、
鉤針みたいなもので引き上げるユルマ縫いがあるようですが、
このスザニは糸も太めで鉤針を使ったもののように思います。
いずれにせよ
一針一針の仕事であることには違いないです。
スザニは中央アジアの遊牧民の布です。
各家庭で作られ、壁掛けや、ベッドカバー、
座布団などに使われるそうです。
スザニというのはウズベク語で「刺繍」を意味し、
またその語源はペルシャ語で「針」を示す「スザン」に由来するとか、
なんだかより親近感が湧いてきます。
チクチクと針を動かして、長い時間をかけて作り出される布です。
その鮮やかな布が
遊牧民の生活を彩り豊かなものにしたのでしょうね。