徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

正月番組

2005-01-03 06:42:17 | 素日記
大みそかに放送されたNHK「第55回紅白歌合戦」の視聴率が、関東地区で第1部30.8%、第2部39.3%となり、第2部は過去最低だったことが2日、ビデオリサーチの調べで分かった。(中略)一方、民放各局の同時間帯に放送した主な番組(関東地区)では、TBSの「K―1プレミアム2004人類史上最強王決定戦」が20.1%、フジテレビの「PRIDE男祭り」第2部が18.3%、日本テレビの「細木数子の大晦日スペシャル!!」が14.4%だった。
読売新聞
現在流れている「正月名物“正月のテレビ番組は似たり寄ったり”」というフジカラーのCMがある。それはホントなのか?
そんなの嘘だよ。全然似たり寄ったりじゃない。だからここ数年、年末年始番組は面白くないし、紅白歌合戦も最低視聴率を記録し続けるのだ。80年代のメディアの相対化は日本人のテレビの嗜好をデストロイし続けてきた。もう20年も前から“似たり寄ったり”は解体され続けてきたのだ。そもそも日本人は“テレビ”自体をそれほど見なくなっているのだろうけれど。
あえて言えば、もっと“似たり寄ったり”すべきなのだ。それが風物詩なのだから。
その代わりと言ってはナンだが、例えば昨日放送された「北の国から 遺言」「踊る大捜査線 レインボーブリッジを封鎖せよ」は視聴率を稼いだことだろう。これは局にしてみればどう考えても安全パイである。しかしこんな編成は春秋の改編期と変わらない。局は違うが「芸能人大感謝祭」でもやった方が余程華やかで正月らしいというものだ。
そんな時代に鬼の首を取ったように「紅白の視聴率が史上最低」と報道することに意味があるのか。ま、アンチNHKにとってはいいニュースか……。

Gカップ神輿、熱湯風呂のテレ朝「朝まで暴走 元たけし軍団スペシャル」。以前の放送と比較してポテンシャルは下がったらしいが、あまりにバカバカし過ぎて、2日にして今年最高の正月番組に決定。

初買い

2005-01-03 00:10:32 | 素日記
どこでも初売りしているのでCDを初買い。年末年始にテレビで聴かされまくった音楽を選んでみた。

まず、今更ではあるのだけれども『マツケンサンバⅡ』。remix tracksも一緒に買っちゃったよ。ぐぅ~。数曲のミックスは予想通りな部分もあったりしてつまらない瞬間があるのだけれども、フロム横山剣さん(CKB-Annex)の“goldboxfish paradise”は意表を突かれて(とはいえCKBテイスト濃厚だが)かなりイイす。
紅白歌合戦も予想通り史上最低の視聴率だそうで、マツケンさんが出なかったらこれは目も当てられない結果になったことだろう。彼を感動するくらいプロだと思えるのは、どの年末の歌番組にも生出演し、会場で歌い、腰を振り、踊りきったことだ。各番組もそれなりにショーアップし、将軍様をお迎えし、将軍様はその中で多少音を外しながらも歌い、踊った。素晴らしい。「私は女優なので…」とか言って紅白辞退した某大女優様とは性根が違うのだ。爆発的にブレイクした時には、売れるものはすべて売る、露出できるものには露出する、それが正しい芸能のプロだと思う。アーティスト的な評価は嫌でも後からついてくる。
これで将軍様は、10年はマツケンサンバで食える。素晴らしい芸魂だと思う。

12月にスカパー(MUSIC ON! TV)でヘヴィーローテで流されまくったストレイテナーの『KILLER TUNE』。爆音ギターと繊細なヴォーカルという組み合わせは懐かしさを感じさせる。しかし今やロックにとって「懐かしい」というのは褒め言葉。淡々と刻まれる轟音リフとホリエアツシの極めてロック的なシャウトは深く胸を撃つ(彼の声は凄くイイ)。Nirvanaの某大名曲に近いテイストの、3分間のキラーチューン。