昼から渋谷で、ドキュメント映画『選挙』の想田和弘監督の取材。爽やかなナイスガイ、想田監督はニューヨーク在住なので、来日中の限られた時間の中、ものすごい数の取材を受けているそうだ。ということで我々に与えられた時間は30分。
この作品は、2005年秋に行われた川崎市議会補欠選挙に立候補した山内和彦議員(自民党)の選挙活動を追ったドキュメンタリー。字幕もナレーションもなく、山内さん、自民党、そしてニッポンの選挙が淡々と記録されていく120分。この“映画”から何らかメッセージを読み取ろうとすれば長く感じるだろうが、想田監督の話を聞くと、この120分という微妙な長さが監督にとって必然的だったのがよくわかる。選挙というのはお祭りで、自民党の選挙というのは日本各地に(都市部であろうが、農村部であろうが)村祭りを創出する。この映画もそのムラ祭りを疑似体験する仕掛けなのだと思う。この“タイム感”を再現するには監督にとってはショートバージョンでは意味がないのだろう(プロモーション的な意味はあるのだろうが)。
想田監督はそれを観察映画という。
メッセージ性はないというのは、ドキュメンタリー映画の取材でのお約束だが、最後に訊いた質問の答えはとても納得のいくものだった。観て、体験することでさまざまな切り口と思考が試されるドキュメントだと思いますです。もう少し取材の時間が欲しかったな。
取材の最後に“山さん”こと山内和彦議員にも登場していただいて撮影。
7月号に掲載予定。
画像は(c)映画班ムラ。
この作品は、2005年秋に行われた川崎市議会補欠選挙に立候補した山内和彦議員(自民党)の選挙活動を追ったドキュメンタリー。字幕もナレーションもなく、山内さん、自民党、そしてニッポンの選挙が淡々と記録されていく120分。この“映画”から何らかメッセージを読み取ろうとすれば長く感じるだろうが、想田監督の話を聞くと、この120分という微妙な長さが監督にとって必然的だったのがよくわかる。選挙というのはお祭りで、自民党の選挙というのは日本各地に(都市部であろうが、農村部であろうが)村祭りを創出する。この映画もそのムラ祭りを疑似体験する仕掛けなのだと思う。この“タイム感”を再現するには監督にとってはショートバージョンでは意味がないのだろう(プロモーション的な意味はあるのだろうが)。
想田監督はそれを観察映画という。
メッセージ性はないというのは、ドキュメンタリー映画の取材でのお約束だが、最後に訊いた質問の答えはとても納得のいくものだった。観て、体験することでさまざまな切り口と思考が試されるドキュメントだと思いますです。もう少し取材の時間が欲しかったな。
取材の最後に“山さん”こと山内和彦議員にも登場していただいて撮影。
7月号に掲載予定。
画像は(c)映画班ムラ。