徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

フジのバカ/第6節 C大阪戦

2011-07-26 19:18:22 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス11~14
寝落ちしてしまった土曜日のセレッソ戦を改めて観る。
絶望的なスコアではあるのだけれども、近年最悪の惨敗だった浩太のいたレイソルにボロ負けしたときほどの絶望感もなく、開幕戦ほどの呆気なさもなく(両方ともレイソルか…)、内容と展開の意味不明さにおいて、やはり印象としてはゲームをコントロールできないままに前掛りになり、カウンターで失点を重ねた神戸戦に近い。
スカパーの解説で慈夢さんも言うとおり、最初の大悟のシュートが決まっていれば(そしてアフシンの言うとおり、「最初の10分間」に決めていれば)その後の展開はまるで違っていた可能性はあるのだろうけれども、それ以前にあまりにもシュートまでのアクティブさに欠けていたし、逆にセレッソには簡単に打たせすぎていた。
大勝した大宮戦や快勝した浦和戦を除けば(両方とも埼玉か…)、薄氷を踏むように一点差で勝って来た、そして引き分けて来たまだ安定感に欠けるチームにとって<無敗>などという見出しは本当に意味がない。直前の2戦でもディフェンスの不安定さは指摘され続けてきたし、さらに遡れば健平で勝ったゲームが続いていた。セレッソ相手だからということではなく、結局こういう形での大差負けの危険性をチームはずっと孕んでいたのではないか。
健太が1年以上の時間をかけてディフェンスを構築したように、ディフェンスにこそチームの思想が現れる(ガンバが頑なにディフェンスを「あの形」にしているのは朗の強固な思想に他ならない)。オレはリーグ戦を考える上ではやはり最終ラインにしてもアンカーにしても、まずは敬輔が復帰しないと話にならんと思うんだがね。

しかし目先のゲームに関しては、神戸戦同様の大敗とは言えかなりわかりやすい形での失点はチームの課題を浮き彫りにしてくれているだけに、後に残るというよりも良い意味で影響する可能性はある。もちろん結果が出てくれることに越したことはないのだけれども、結局チームは(特にディフェンスは)段々にしか成長できないのだから、この大敗も神戸戦のように意味のある大敗になるのではないか。少なくとも報道で「無敗=好調」というような、あまり根拠のない伝えられ方をするよりは余程いい。

明日は甲府とのナビスコカップ1回戦(第2戦)。
トーナメントを勝ち上がるためには勝利が必要なのはもちろん、二点差以上の勝利が必要というのは今のこのチームの突き付けられている課題をクリアするためには絶好の条件ではないか。リーグ戦とはいえ直前のゲームで4失点の大敗を喰らった清水と、そのチームにわずか三週間前にリーグ戦で惜敗した甲府。実に興味深い対戦である。

しかしCSフジはまたもや放映権を無駄遣いするだけで録画中継すらしない。
今回も書いておく。

フジのバカ。