徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

#54 東京都尖閣諸島調整担当課長

2012-09-09 00:45:26 | 暴言・失言・珍言備忘録
「尖閣諸島は東京湾の沖合いまで流れてくる黒潮の源流が通る海域に位置している。島の環境が荒廃すれば、都民の利益を損ねる可能性がある」
(古瀬弘孝・東京都尖閣諸島調整担当課長)

<そう解釈すると、地球環境全般についての調査も、都民の税金で賄うことになりかねない。(中略)都の言い分に「理」はあるのか。長崎県立大の綱辰幸教授(地方財政論)は「自然開発は本来、民間でやるべき事業であって、地方自治体がやるという理由がはっきりしない。黒潮についても、太平洋の沿岸に広く関わる問題。都だけが調査するという理由にならない」と疑問を示す。>(東京新聞 9月8日付「こちら特報部」尖閣現地調査 都の言い分「黒潮の流れ 都民に影響」?より)

とりあえずここでは尖閣諸島問題には触れないけれども、東京新聞の記者が書くように、このような理屈が通るのならば「地球環境全般についての調査も、都民の税金で賄うことになりかねない」と解釈されても仕方がない。さらに言えば、こんな主張は“言い分”というよりも“言いがかり”に近いこじ付けだと思うのだが、こんな妄言を都の職員が真面目に主張しているのは異様としか言いようがない(こちらも“こじ付け”て言えば、本当に近年、こんな風な当たり屋的な規制論者が多い)。
風桶の理屈で可能性にまで言及してしまったら、浮世に「関係ないもの」などないのだが…東京都はそんなに都民に優しい行政をしてくれているのだろうか。ここまで言ってしまったら、古瀬さんを通せばしてくれるんだろうなあ。

こんな屁理屈は実行支配論者にとっても実に迷惑だと思うんだが、どうなんだろう。