徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

軌道修正はいつ起きたのか?

2012-09-27 02:02:22 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス11~14
セレッソ戦後から伸二がオーストラリアのクラブに移籍するというニュースが流れている。ここ最近の状況から言えば移籍止むなしだとは思うけれども、だからといってアフシンを責めるような言説には同意できない。勿論リーグの中でもスタメンの平均年齢がかなり若いチームである清水にとって、伸二やタカといった日本でもトップクラスの経験値を持つベテランが融合することは、チームの成長という意味でも理想ではある。
先週対戦したセレッソも清水同様に若いプレーヤーが多いチームだが、その若さを突破力のある強力な外国人プレーヤーと老獪なブラジル人監督が支えている。若さという部分では共通しているが組織力と個の突破力という意味ではコインの裏表のようなチーム同士だからこそ、このマップアップはいつでも、それなりに面白くはなる(まあ、天敵とも言えるチームだけれども)。
だからと言ってセレッソのようなチームになれとはまったく思わない。伸二が入っても、タカが入ったとしても、このチームはディシプリンを重んじたプレイを見せるだろう。ただし間違いなくゲームコントロールという意味では幅が拡がる。これまでも拙いゲームコントロールで落とした勝ち点がいかに多いか…。伸二やタカを使えというのは当然の話である。

それでもアフシンにとって、もはや伸二とタカというチーム内に影響力の強いプレーヤーが使いづらくなっていた(る)のも事実だろうと思う。これが外国人プレーヤーならばもっとフレキシブルに、そして残酷に起用することもできるのだろうけれども、これが日本人で、さらにずば抜けたキャリアを持つスーパースターでは、結果が出るにしても出ないにしても、チームをマネージメントする上でリスクが高いのは言うまでもない。
この辺りは5月から7月にかけての勝ちなしロード、そして本来ならばチームを支える存在であって欲しかった岩下の移籍というのも大きく影を落としているような気がする。追い討ちをかけたのは何人かの主力プレーヤーの離脱(移籍は別として…)と強化部の中途半端な夏の補強にもよる(新人獲得に関しては、例年通りずば抜けて優秀なのだが…)。去年の「0-4」三連敗以上に、深刻な軌道修正の必要性をアフシンが自覚したのではないか。
しかしこれが絶好調だった序盤からわずか2、3ヶ月ほどの間に起こったことなのだからチームのマネジメントは難しい。オレはマネージャーとしても、スポークスマンとしてもアフシンは優秀な監督だと思っているし、若いプレーヤーが多い中で、それなりのチームを作り続けていると思っている。だからこそ、今年こそは結果を残して欲しい。

次節は29日、アウスタで仙台戦。必ず行く。