徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

次は「ホーム」/第30節 鹿島戦

2012-10-29 05:16:35 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス11~14
土曜日は鹿島戦
最近、特にアウエイでは意識的に“内容よりも結果”のリアリズムを見せる清水。他サポの皆さんにとっては、90分を通して観れば決して印象はよろしくない場合もあるのだろうけどれども、ぎりぎりの戦いを迫られるシーズン終盤の局面ではどう考えたって、まずは結果が求められる。前節の神戸に倣ったというわけでもないだろうが、勝利のためにはコイントスでコートチェンジだってするのである。
とはいえこのゲームでも先制点までの序盤、同点に追いつかれてから再び勝ち越し弾を決めた前半の終了まで、決めるべき局面では清水らしさを見せながらきっちりと結果を出した。まだフィードやクロスへの対応や露骨にファウルを貰いに行く姿勢に不満が残るもののヒョンソンのプレーは格段に良くなっている。チームに絶対的な安定感を与えていたキャラが腰痛のためにベンチスタートだったにも関わらず、平岡、大輔は鹿島のパワープレーを抑え切った(しかし、あの絵に描いたような、鹿島だからこそできるパワープレーというのは敵ながら見応えがあった)。また途中出場の来季のエース候補である大器・瀬沼も圧され気味の展開の中、チャンスを作り続けた(決定的なチャンスがあっただけに決めて欲しかったところではある)。

昼のゲームで上位3クラブと、勝ち点で並んでいた柏、名古屋が負け、ドローで軒並み勝ち点を落としたので、これで再び単独4位、3位浦和とは勝ち点差1、首位広島とは勝ち点差7まで迫った。残り4節でリーグ優勝のためには他力本願でとんでもない神展開が必要なのだが、これでACL出場権は充分射程圏内に捉えた。シーズン中盤の勝ちなしロードが実に悔やまれるところだけれども、そのシーズン中にチーム構成をドラスティックに改革しながらも、ここまで結果を出したチームに不満はない。こんなにラディカルなチームが一体他にどこにあるってんだ、というほどである。

さて鹿島との戦いは今週末のナビスコカップファイナルにつながる。監督やプレーヤーは「別の大会」とは言うが、前哨戦とも言われる直近の対戦結果が影響しないわけがない。その意味でファイナルに出場できない浩太が、この日も闘将ぶりを発揮して、チームを鼓舞し続けながら「結果」をつないだことは心強いものがあった。

ホームの鹿島戦は今季ベストゲームのひとつである(本物の清水らしさを観たいのならばそちらを観ていただきたい)。そして国立でのファイナルは清水のホームになる。カップ戦の「ホーム」というのは単純にトーナメントの勝ち上がりの区分でしかないのだが、今回ばかりは文字通り、オレたちが国立を「ホーム」にしなければならない。
一旦完売のリリースはあったものの、一般発売から一週間が経ちダフ屋、転売屋が流したチケット販売も徐々に復活している模様。11月3日は国立をオレンジに染めましょう。



今週も必勝祈願行くか…。