徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

神なき時代の遵法闘争

2013-01-28 01:25:16 | News
時間がかかるから遵法闘争なのか、遵法闘争だから時間がかかるのか。
ここでいう遵法闘争はストライキやサボタージュのように「合法的に業務を渋滞させること」云々ではなく、あくまでも法を逸脱しない範囲での、為政者とあからさまな敵対関係を作らない闘争を指す。そんなものは闘争でも何でもないという輩もいるのだろうが、「敵対」するのは必ずしも為政者や既得権益者だけとは限らない。

官邸前抗議を「抗議」ではなく「デモ」と呼ぶのは、用語としても、参加者の行動心理からしても間違っているとは思うのだが、確かにもはや行動は官邸前、国会・霞ヶ関周辺を舞台にしたデモンストレーションだ。
時代はワンクリックのアンケートに溢れたデジタルなのだが、ハードランディングできない人たち(って現実的には関電管内で2基しか動いていないんだから、ほとんど“ランディング”しているわけだが)を根気強く説得する戦いはアナログである。不毛な煽り合いや敵対関係や殉教者しか生まない乾坤一擲の戦いを選択しない代わりに、時間はかかっても「普通の人たち」を巻き込んでいく遵法闘争(デモ)を選ぶ。「ルールは勝手に変えていいってルールだもん、そんなのインチキじゃん」なんてことはわかっちゃいるけれども、ギリギリの遵法闘争は2年目に突入する。