徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

安心も精度の問題/福島1歳児甲状腺被ばく線量地図

2013-01-31 03:10:26 | News Map

■1歳児の甲状腺被ばく線量の最大値
<東京電力福島第一原発事故で、周辺の1歳児の甲状腺被ばく線量(等価線量)は30㍉シーベルト以下がほとんどだったとの推計結果を放射線医学総合研究所(千葉市)の研究チームがまとめ、都内で27日開かれた国際会議で発表した。国際原子力機関(IAEA)が、甲状腺被ばくを防ぐため安定ヨウ素剤を飲む目安とする50㍉シーベルトを下回った。(中略)放医研の栗原治・内部被ばく評価室長らのチームは、事後直後に福島県内で実施した子ども約千人の甲状腺検査の実測値や、9市町村分のホールボディーカウンターによる全身の内部被ばく線量、放射性物質の拡散予測を組み合わせ、各地の1歳児の甲状腺被ばく線量を産出。全体の傾向を把握するための研究で、1歳児の90%の被ばく線量を推計した。(中略)栗原氏は「住民には安心できる材料だが、各個人の当時の行動までは反映していない。今後さらに精度を上げる必要がある」としている。>
(東京新聞2013年1月28日付 福島第一周辺 1歳児被ばく30㍉シーベルト以下/甲状腺 ヨウ素剤基準下回る)

西海岸射程内/北のロケット・核実験2013(2012年12月4日~2013年2月28日)

2013-01-31 01:40:38 | News Map

■北朝鮮が予告した落下予定海域
<韓国政府筋の話として伝えたもので、この政府筋は「発射手順に突入したことを意味すると説明。ミサイルは三段式で残りの二、三段目の設置には三日程度かかると予測した。発射には日米韓のほか、中国も自制を促しているが、予告期間の10~22日までには技術的な準備は完了する見通しだ。>(東京新聞2012年12月4日付 北朝鮮が予告した落下予定海域/北ミサイル一段目設置/1発で人口8割食料1年分)


■最近の北朝鮮関連の動きと韓国主要選挙の結果
<北朝鮮が「人工衛星」と主張して長距離弾道ミサイルを10~22日に発射すると予告したことで、19日に投開票される韓国大統領選への影響が注目されている。李明博大統領は2日までに「発射が大統領選前でも、選挙に大きな影響は与えないだろう」との見方を示した。>(東京新聞2012年12月3日付 「北ミサイルの影響ない」李明博大統領/核兵器放棄求める/最近の北朝鮮関連の動きと韓国主要選挙の結果)


■北朝鮮ミサイルの迎撃態勢
(東京新聞2012年12月8日付「10日から発射」と予告/北ミサイル 政府の誤算/日朝協議が停滞/遊説選挙に影響/正恩氏 国内求心力狙い/※北朝鮮ミサイルの迎撃態勢図)


<欠陥が発見されたのは三段式ミサイルの一段目で、方向などを制御するエンジン部分。一段目は4月の発射でも4つのエンジンの燃焼が一定せず、予定軌道をそれる原因となったとされる。>(東京新聞2012年12月11日付 北ミサイル年内発射に執着 正日氏「弔砲」、正恩氏「祝砲」に)


■北朝鮮のミサイル発射


■ミサイルの発射と落下イメージ
<来週以降との観測を強めていた韓国政府当局者は「奇襲」と受け止め、当惑を隠せない。今回、北朝鮮は事前に「技術的欠陥が発見された」と発表。その直後の発射強行だけに「国際社会をあざむく陽動作戦だった」との見方も広がる。>
(東京新聞2012年12月13日付 北朝鮮ミサイル発射 奇襲に国際社会混乱/米韓 情報収集力に甘さ/3度目核実験の恐れ)


■北朝鮮の弾道ミサイルの射程(東倉里中心)
<北朝鮮が「人工衛星」と主張する長距離弾道ミサイルについて、韓国大統領選の与野党有力二候補陣営は12日、それぞれ発射強行を強く批判した。>(東京新聞2012年12月13日付 北ミサイル発射 各国反応/大統領選 両陣営応酬 与党「開発 蘆時代から」野党「政府は安保無能」/中 金正恩氏の訪問延期か 自制要請無視に不快感/米 核弾道技術向上を懸念)


■北朝鮮の核関連施設
<韓国国防省は二十一日、北朝鮮が公開している寧辺(ニョンビョン)のウラン濃縮施設とは別に秘密とした複数の濃縮施設の存在を米韓当局で確認したことを明らかにした。秘密施設の可能性は従来から指摘されてきたが、当局が公式に認めるのは初めて。(中略)これまで寧辺以外で可能性が指摘された濃縮現場には、北朝鮮北西部で寧辺に近い西以里(ソウィリ)や金昌里(クムチャンリ)、中朝国境に近い嶺底里(リョンジョリ)のミサイル基地などがある。>
(東京新聞2012年12月22日付 ウラン施設 寧辺以外に複数確認/米韓 北、核実験へ稼動か)


■北朝鮮の弾道ミサイルの射程(東倉里中心)
(東京新聞2012年12月24日付 北ミサイル「ICBM開発の意図」韓国分析 米西海岸、射程内か)


■北朝鮮ミサイルの構造
(東京新聞2012年12月24日付 韓国が残骸を追加回収 ミサイル技術 検証期待/実物で精密分析可能 北朝鮮は開発加速の構え)


■北朝鮮のミサイル発射から核実験の流れ

<北朝鮮は過去にも安保理のミサイル発射非難決議などが採択されると、核実験決行を正当化させる理由に転嫁してきた。韓国軍関係者は、北朝鮮・豊渓差都(ブンゲリ)の地下核実験場が「核爆弾さえ設置すれば、いつでも実験できる状態だ」と分析する。>(東京新聞2013年1月24日付 北 また「核カード」/安保理が制裁決議/実験準備完了か 米韓の出方見極め)


■北朝鮮と韓国の飛行経路
<韓国政府は30日、3回目の人工衛星「羅老3号ロケット」を打ち上げる。(中略)発射が予定される韓国の3号ロケットは2009年8月の1号、10年6月の2号と同じ韓国南部の「羅老宇宙センター」から発射される。過去2回とも軌道投入に失敗、1号の破片はオーストラリアに落下したとされるが、日本の防衛相は一度も破壊命令を出していない。(中略)韓国と北朝鮮で対応が異なる理由を、「韓国の場合、発射日時、目的など正確な情報が日本政府に提供されている。北朝鮮とは危険度が違う」と説明する。>
(東京新聞2013年1月30日付 韓国ロケット 政府破壊命令出さず/今日発射「北と危険度違う」)


■北朝鮮・豊渓里の核実験場と核実験の位置
(東京新聞2013年2月14日付 北追加核実験の可能性/韓国言及 別の坑道でも準備/制裁内容次第で強行か)


■代表的なウラン鉱山
(東京新聞2013年2月17日付 北のウラン鉱山 労働者ら被曝か/脱北者証言、ネット紙報道/専門家懸念「被害広がる恐れ」)


<韓国の脱北者団体が27日、北朝鮮が12日に3度目の核実験を行った豊渓里(ブンゲリ)核実験所に、政治犯収容所の収容者が動員されている可能性を指摘した。(中略)動員が事実ならば、核実験場建設や核実験後に放射性物質で汚染された坑道の補修などに収容者を従事させ、秘密保持を狙った可能性がある。>
(東京新聞2013年2月28日付 北核実験 政治犯動員か/収容所 元警備隊員が指摘「現地へ向かうトラック目撃」)

現実の物語/嘘の物語

2013-01-31 00:27:10 | Movie/Theater
昔は物語を崩していてもお客さんが許してくれる、受け入れてくれる素地がいっぱいあったんだけれど、やっぱりオウムと阪神大震災と、この不況の流れの中でね、初めから壊している物語に対して物凄く拒否反応を持つように皆なってきましたね。
「一回観ただけではわからないような作品をすることを許せない」とかっていう…アンケートが出てくるようになりましたね。観客の側が。それは凄くキャパシティが狭くなっていると凄く思うんですよ。
でも、それは翻って言うと、現実の物語がますます見えにくくなっているんだろうと思うんですね。昔も今も、勿論現実にある物語は嘘なんだけど、昔は、だから長銀が潰れるはずがないとか、都市銀が潰れないとか、大手が絶対にそんなことはないみたいな、勿論年功序列なり終身雇用なんてのは嘘だったんだけれど、嘘なりにその物語が一応機能していた。機能していたからこそ、たまに芝居を観に行くときに、
「テレビじゃないんだから、この空間の中では嘘くさい物語を最初から手放しましょう」。
「嘘くさい物語に収斂することを拒否した物語は、ありです」
という見方があったんだけれども、今はたぶん現実の物語が破綻していくから、ウェルメイドな、ある分かりやすさがあるものじゃないと困るというスタンスに皆なっているんだと思うんです。それは凄く、僕はね、やばいことだなと思うんですよね。
だから自ら真空となる小渕総理によっていろんな法案がなし崩しに…あれ中曽根さんだったら皆拒否したはずなのに全部行くでしょう。だーっと。あれも結局、「とりあえず分かりやすい物語に皆安心しておかない?」という願いだろうと思っていて。やばいなあと思いますね。
だから一応僕らも…「ものがたり降る夜」もそうですけど、99%、95%ぐらいは通常の物語のフリをしますと。残りの5%は悪いですけどジャンプさせて下さいねという。僕の中ではつながってますけど、通常の物語的な収束はしませんということですね。

(「朝日のような夕日をつれて」「宇宙で眠るための方法について」「プラスチックの白夜に眠れば」核戦争三部作から「天使は瞳を閉じて」へ)この網の目のようなうっとおしい、目に見えないこの国の、空虚な中心を抱く、ある圧迫感を全部無しにしないかと。無しにしないかというときに、一番リアリティのある無しの仕方というのは核戦争だろうと思ったんですよね。
それはよくお芝居で言う「夢の国に来ました」とか「森を抜けたら幻の国がありました」とかいう前提をいくら言われても、その前提で、もう僕らは入れないというのがあって。だけど「あるとき、それは起こった」「それが起こってしまったんだよ」と、そこからどう秩序…というか、どう生きていくかという設定なら感情移入はできるというところから始まったんです。
でもそれもやっぱりチェルノブイリ(原発事故)で、ひとつその幻想は終わりましたよね。実際に核戦争、もしくはメルトダウンということが起こったときには、もうちょっと違うんだという時代にもなってきましたよね。
(鴻上尚史×扇田昭彦 NHK-BS 20世紀演劇カーテンコール「第三舞台/天使は瞳を閉じてインターナショナル・ヴァージョン」1999年放送)