青春18切符は5枚つづりです。おねいちゃんと2人で2日で4枚を使い、あと1枚残っていました。4月10日までの有効期限でした。
毎日予定がつまっているおかあさん、4月3日と10日が空いていました。10日ぐらいなら琵琶湖の桜も満開かも、と3日は郡山のお城祭りで花見をし、10日はどきどきしながら、18切符を手に電車に乗りました。
天気予報では雨で寒い、とは知っていたのでしたが、あれほどひどい寒さだとは予想できず風邪を引いてダウンしてしまい、いろんな予定をキャンセルしなければなりませんでしたが、でも、思い切って行って良かったと思います。思い切らないと、10日で締め切り、とならないと行けなかったと思います。
この日も10時ごろ大阪を出発、もしかして前回と同じ列車かも?なんていい加減。
湖西線近江塩津から北陸本線に乗り換え、木ノ本下車。バス停はありましたが、行き先もわからず、ちょうど停まってたタクシーに。地方のタクシーの運転手さんって、なんとなく人懐っこい人が多いように思う。石道寺までの途中、見覚えのあるところがいくつもあって懐かしい。
この観音さまのお写真を友だちに見せて、「私の好きだった人の恋人なの、だから私の恋敵よ」と言ったら、「すごい恋敵ね!!」と驚愕、蔑み、賞賛、もろもろ混じった答えが返ってきたのでした。それにしても私の恋は50年も続くのに、この観音さまのお綺麗なこと。むしろ、以前お会いしたときよりお綺麗になられたような気がする。そんなことはありえないのだけれど。
しばらく昔の思い出にひたりながら独りの時間を楽しみました。
お迎えのタクシーで木ノ本駅に向かう途中、あ、ここも来たことある、と木ノ本地蔵で下ろしてもらいました。この運転手さんは地元の人らしくて「木ノ本は北国街道の宿場町でいい町なのですよ」と言っていました。なんか、そういえばこの通りの本屋さんで本を買ってもらった記憶があります。
お地蔵さんにお参りして、歩いて木ノ本駅へ。運よく上りの列車が来て次の高月へはすぐに着きました。高月の駅から渡岸寺までは歩いていけます。駅隣の観光案内所で聞いて歩いていると、向こうから来たおばさんたちに「駅はどっちですか?」と聞かれ、自信を持って教えてあげることができました。方向音痴の私でも。また、車が停まった、と思ったらさっきのタクシーのおじさん、わざわざ窓を開けて「こっちに来たのですね!」と。
国宝の渡岸寺の十一面観音さまはやはりお美しいでした。が、収蔵庫は私は好きではありません。横からも後ろからもお姿を見ることができるとは言うものの、やはりお堂でなければ手を合わす敬虔な気持ちになれないのです。拝観しているとき、ちょうど横に居合わせた方が思わず私に「まあ、前から見ると感じないのに後ろからだと、こんなにほっそりとしたお腰なさってるのね」と話しかけてこられたことも事実ではありますけれど。
そして高月の駅までもどってきたら、1時間に1本の列車が出たところだったので、来たときに立ち寄った観光案内所で地元の人たちとお話しながら暖かいココアをいただき、しいたけやら手作りの袋物など紙袋いっぱい買って帰りました。
風邪は引いてしまいましたが、恋人の恋人にも会えたし、久しぶりにブログを更新したり、たくさんの写真を整理する時間ができてよかったな、と思っています。