この数年、今頃の時期になると喉の奥がいがいが、痛くなります。
上あごの奥の方、鼻の穴の付け根あたりがひりひり痛くて、葛根湯を飲んで治ればいいのだけれど、ひどくなると喉が痛くて話すことも、食べ物を飲み込むことも痛くてつらくなります。
おしゃべりしないおかあさんをぼくは想像できません。何も言わないとさびしくない?と小さな声で言うと、おとうさんは「静かでいい」と返事しました。
頻繁に繰り返すので耳鼻科を受診しました。でも、風邪ですって。抗生剤と痛み止めで1週間ほどで治りました。が、数日すると同じ、上あごの奥が痛い。また、数日すると食べ物を飲み込むのも、話すのもつらいほど痛い。
昨日の土曜日は英会話教室のダブルなんだけど、耐えられずお休みして、今度は内科を受診しました。やはり風邪ですと。
熱も出ないし、咳も鼻水もない。おかあさんは、ひそかにアレルギーだと思いかけていたのでしたが。
内科でもらったお薬はかなり眠くなって(もっとも、毎日忙しくしていて、出歩いてばかりだったので睡眠不足だった)昨日の午後はずっと眠りこけ、こんなんだと、晩に眠れなくなるかも、と思うほどだったのに、しかし、夜は夜で寝られ、今日も朝ごはんのあとは、おこたに入ってうとうとしていました。
・・・・・おかあさんはぼくといっしょに、お母さんか、姉さんのところ(どちらも亡くなってる)に遊びに行き、その帰り、誰か政治家のような人が何かスピーカーで演説をしていました。ちょいと見ると数人が、たいそうな演説調のおじさんのまわりを囲んでいました。足元がぬかるんでいました。もう少し行くとぬかるみが終わりかもと思いながら、おかあさんはぼくを抱っこして、momoの足が汚れているのに抱っこしなければよかったかな、と思いました。しかし、次の瞬間、ああ、この感触、とぼくをもう一度抱きしめたのでした・・・・・
それは、やさしいぬくもりでした。風邪薬のおかげで、momoに会えておかあさんはうれしくなりました。
こんなに昼間寝ていても、昨夜は眠れました。昼間に寝て、夜、眠れなくなった時、多分それが、風邪だかアレルギーだかが治ったときのように思われます。だから、寝なさいということなのでしょう。
しかし、おかあさんは疑惑を抱き続けています。
大好きな大好きな石蕗の花が咲くころ、今年はもうほとんど終わりがけですが、顎の裏の鼻の穴の付け根のあたりが痛くなるのです。
そして、春、大好きな大好きなミモザの咲くころも、同じような症状になるみたいなことに、今、気が付きました。黄色い犯人かもしれない、なんて思ってごめん。