いつ頃からだったろう、ぼくはだんだんしんどくなってきてご飯も食べられなくなりました。
そして、くぅぅぅん、くぅぅぅぅん、鳴く回数も増え、介護に専念すると宣言していたおかあさんも、ただただ、じっと、ぼくを抱っこして途方にくれていました。
でもお天気の良い日にはお庭で日向ぼっこなどをし(1/12) ときにはおかあさんが抱っこして(1/14) 少し遠くまでおさんぽに出かけたりもしていました。
いよいよおかあさんの手に負えなくなって車で病院へ(1/20) 血液検査の結果、肝臓の数値がかなり悪くなっているそう。
とりあえず抗生剤と鎮静剤ととびきりおいしい缶詰のご飯ともらって、しばらくは、また、もちなおして(1/24)
でも、それから少しして、ご飯も食べられず歩くこともできなくなりました。過呼吸のような苦しい息遣いになり、ご飯を食べられなくなってから2日の夕方、動物病院の閉まる時間ぎりぎりまで迷って、おかあさんとおねいちゃんはぼくを連れて行きました(1/27)
涙をぽろぽろこぼしながら、おかあさんは獣医さんに訴えました。「楽にしてやってほしいのです」と。
「体温もかなり下がってきています、今晩は酸素室で様子をみて預かりましょうか。その間に自然に息を引き取るかもしれません。そのほうがお家の方にとっても気分が楽でしょう」と先生。
それなら、最後までいっしょにいたいので家に連れて帰ります、と。とてもとてもかなしいけれど、おかあさんもおねいちゃんも気分が楽になったようでした。
その晩はおねいちゃん(今は駅前でアパートを借りて一人ぐらしなのですが心配で帰ってきています)といっしょに寝ました。ぼくはずっと眠っていたのですが、ときどきおかあさんがお布団に手を入れてぼくの心臓が動いているかどうか確かめにくるのでした。
翌日、なんとなくもぞもぞしているとおねいちゃんがぼくをだっこしてお庭でおしっこをさせてくれました。足が踏ん張れないのですがベッドの中でするのはいやなのです。
もう口からご飯は食べられないかもしれない(動物病院では栄養補給の注射をしてもらうのです)と思いつつ、おかあさんはぼくに缶詰のご飯を少し食べさせてくれました。おなかがすいていたぼくはとてもおいしくてかぶりつきました。
それから何度かに分けてご飯を食べさせてもらいました。この缶詰食はおいしいんだ。(ちょっとお値段高いらしい)
すると、少し前程度には歩けるようになりました。、ふらふらして、ときどきずっこけるけど(1/29)
もしかしたら、ぼくは麻酔注射されて殺されていたかもしれません!
おかあさんがたのんだ通り、獣医さんがはいはいと処置していたらと考えるとなんて恐ろしいこと!!、
一生懸命、ご飯を食べました、歩きました!!!
それからあんまり知られていないかもしれないけれど枇杷の花の匂いもなんだか懐かしくていいんだよ。