理化学研究所(理研)は、米国カリフォルニア工科大学などと共同で、「カシオペア座A」が超新星爆発した時に生成された元素のうち、チタンの放射性同位体「チタン-44」が放出した高エネルギーのX線を捉え、鮮明な天体写真の撮影に初めて成功した。
これにより、超新星爆発が従来説の「球対称」や「軸対称」爆発ではなく、非対称な爆発だったことが分かった。
これは、米国カリフォルニア工科大学のブライアン・グレフェンステット博士、フィオナ・ハリソン教授と、理研仁科加速器研究センター玉川高エネルギー宇宙物理研究室の北口貴雄特別研究員らで構成される国際共同研究グループの成果。
国際共同研究グループは、高エネルギーX線を集光できる望遠鏡を開発し、2012年6月にアメリカ航空宇宙局(NASA)の小型科学衛星「NuSTAR( Nuclear Spectroscopic Telescope Array)」に搭載して打ち上げた。この望遠鏡の利用で高エネルギーX線による鮮明な天体写真を初めて撮ることができるようになった。これまでの検出器に比べ100倍の感度で高エネルギーX線を観測することができる。
理研玉川高エネルギー宇宙物理研究室は、2015年に打ち上げ予定の次期X線観測衛星「ASTRO-H」計画に参加している。ASTRO-H衛星は、日米を中心に世界の研究者が協力して開発を進めている衛星で、元素と電子の反応により放出される低エネルギーX線を、従来の10倍以上の感度で検出できる装置を搭載する計画。この新しいX線検出装置により、これまで宇宙では確認されていなかった元素が、超新星爆発から見つかるものと期待されている。
これにより、超新星爆発が従来説の「球対称」や「軸対称」爆発ではなく、非対称な爆発だったことが分かった。
これは、米国カリフォルニア工科大学のブライアン・グレフェンステット博士、フィオナ・ハリソン教授と、理研仁科加速器研究センター玉川高エネルギー宇宙物理研究室の北口貴雄特別研究員らで構成される国際共同研究グループの成果。
国際共同研究グループは、高エネルギーX線を集光できる望遠鏡を開発し、2012年6月にアメリカ航空宇宙局(NASA)の小型科学衛星「NuSTAR( Nuclear Spectroscopic Telescope Array)」に搭載して打ち上げた。この望遠鏡の利用で高エネルギーX線による鮮明な天体写真を初めて撮ることができるようになった。これまでの検出器に比べ100倍の感度で高エネルギーX線を観測することができる。
理研玉川高エネルギー宇宙物理研究室は、2015年に打ち上げ予定の次期X線観測衛星「ASTRO-H」計画に参加している。ASTRO-H衛星は、日米を中心に世界の研究者が協力して開発を進めている衛星で、元素と電子の反応により放出される低エネルギーX線を、従来の10倍以上の感度で検出できる装置を搭載する計画。この新しいX線検出装置により、これまで宇宙では確認されていなかった元素が、超新星爆発から見つかるものと期待されている。