日本スペースガード協会は、3月14日~15日、国立天文台三鷹キャンパス(東京)において第6回スペースガード研究会“地球衝突関連天体研究会~ロシア・チェラビンスク隕石落下1周年記念~”を開催する。
2013 年2 月15 日にロシア・チェラビンスクにおいて、直径約20m の天体が秒速19km で大気突入し(0.5 メガトンTNT 火薬相当)、強烈なエアーバーストにより7000 戸以上の建物が被害を受け、2000 人近くの人々が負傷した。
落下した隕石は、小惑星イトカワと同種のLL タイプ・コンドライトと判明し、惑星間軌道についても詳しく分かってきた。現在、1 万個以上の地球近傍天体(NEO)が見つかっているが、チェラビンスク隕石のような100m サイズ以下の小天体の多くは発見されておらず、スペースガードの観点からも地球衝突危険性天体(PHO)の発見は、急務となっている。
今回のスペースガード研究会では、ロシア隕石落下1周年を記念して、「チェラビンスク隕石」と「地球衝突関連天体(NEO、隕石、流星など)」および「スペースガード」に焦点を当てた研究交流を行い、天文・惑星科学の分野に限らず、多技に渡る研究分野から参加が見込まれている。
日時:2014年3月14日(金)、15日(土)
場所:国立天文台 三鷹キャンパスすばる解析棟・大セミナー室
主催:日本大学理工学部、国立天文台、宇宙航空研究開発機構、日本スペースガード協会
共催:日本流星研究会、彗星会議
テーマ:チェラビンスク隕石に関する研究
隕石、流星、惑星間塵、スペースデブリなどの地球衝突関連天体の研究
小惑星、彗星などの太陽系小天体についての研究