PDエアロスペースは、宇宙機開発のキーとなる「ジェットーロケット切替エンジン」の技術実証に成功した。
同技術は、爆轟(デトネーション)と呼ばれる衝撃波を伴った燃焼形態を有する「パルスデトネーションエンジン」(PDE)の特徴を活かし、
① 大気中では空気を酸化剤に用いて燃焼させるジェット燃焼と、
② 宇宙空間を含む希薄大気環境下では、純酸素など自機に搭載した酸化剤を用いるロケット燃焼を、
③ 単一のエンジンで切り替えて作動させるもの。
これにより、宇宙機を地上から航空機のように離陸させ、大気中を飛行し、高高度で一気に加速、そのまま宇宙空間へ到達。その後、地球(大気環境下)へ再突入した後、滑空および再度、動力を用いて飛行し、空港に着陸するシステム(完全再利用型宇宙往還機)が出来るようになる。