畑のつぶやき

畑や田んぼの作物の生育や農作業の報告
農家の暮らしの日記
田畑を取り巻く自然の移ろいの描写
食、農への思い

出会い

2011-05-10 20:09:15 | 猫、犬

5月10日(火)   いちじ    のち  

花畑  畝マルチ、3畝。ゴボウ用に、砂地の強い所に畝を立てる。

秀畑  ジャガイモ追肥。消石灰を散布。雨が降るので、雨肥として、カルシウム(Ca)の追肥。

話を続けます。

昼過ぎ、見たこともない叔母さん(お祖母さん?)がやってきました。先生や、奥さんとは、旧知の用で、親しそうに話し合っていました。その話によると、私のこれからの、猫生は、この叔母さんの所で、生きてゆくことになるらしい。移動用のバスケットに入れられ、慣れるまで、これを使って、と、奥さんが言い、叔母さんは、しばらく借りておくね、といっていた。そこで、三人の話を聞いていると、私の、猫生は、このように決まったらしい。

大家さんは、猫は大好きだが、自分で飼うことはできないらしい。せいぜい、母のノラに、毎日の餌をやるだけで、精いっぱいだという。生まれたばかりの、私をかわいがってくれたが、独り立ちできるようになったら、これ以上一緒にいると、情が移り離れられなくなると、先生の所に連れてきた。猫好きの里親を、探してほしいと。そして、後ろ髪を引かれる思いで、帰って行ったのだという。

一方、私を引き取り、一緒に暮らしてくれる、新しい里親は、先生に、猫の子供を、探してほしいと、頼んでいたのだそうだ。その家には、猫もいるし、犬もいるのだそうだ。犬は3匹、猫は2匹もいるそうだ。それでいて、どうして、また新しい猫を探しているのだろう。話によると、今まで、多い時は、20数匹の猫を飼っていたという。しかし、今では、病気などで、長く生きれない猫が、多くなり、新しい「血」を入れたいのだそうだ。それで、私が選ばれることになった。

少しばかりの、不安はあったが、どんなところだろうと、期待に胸を膨らませて、バスケットのまま、車中の猫となった。

 

 

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生い立ち

2011-05-09 20:46:07 | 猫、犬

5月9日(月)  

暖かい晴れ。初夏の天気。畑作業をしていると汗ばむ。シャツ一枚になって過ごす。

花畑での、畝立、マルチ張り。5畝作る。

わたし、ソラ。生い立ちを、覚えている限り、話します。

生まれは、東条。番地までは判らないけど、気持ちの良い、床下で生まれた。母親は、ノラ。父親は知らない。兄弟は、いたかもしれないが、気がついたときは、一匹だった。けれど、私は、幸運の星の下に生まれた。母は、ノラだが、床上に住む大家さんが、親切な人だった。大家さんは、母に充分な食事をふるまってくれていたそうだ。母は、何の心配もなく、私を身ごもり、産んでくれた。だから、私もひもじさを、覚えることなく、母の母乳をたっぷり飲んで、順調に育った。離乳食も、大家さんは、用意してくれた。私は、幸せだった。これからずっと、やさしい大家さんに守られながら、母と暮らせると、思っていた。

しかし、私が、完全に、乳離れし始めたある日、大家さんは、私を抱いて、車で、出かけた。どこに連れて行ってくれるのだろう、と、初めてのドライブに、楽しみながらも、ちょっと不安だった。到着したのは、犬、猫病院。私は、寄生虫や、ノミやダニの検査をされ、そのまま、入院させられた。健康チェックの後、退院時には、また、大家さんが迎えに来てくれるだろうと、思っていた。

病院の生活も、快適だった。先生も、その奥さんも、とても優しく、親切だった。食事も、毎日が、御馳走だった。キャットフードメーカーとかから、宣伝用に送られてくるという、キャットフードのサンプルが、日替わりのように、食卓に上った。私は、大家さんのことも、母のことも、そんなに思い出すこともなくなった。一週間ほどたったある日、奥さんが、食事を出してくれながら、「行き先が、決まったよ」と、声を掛けてくれた。「今日、御迎えに来るからね」

 

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ソラ

2011-05-08 20:18:47 | 猫、犬

5月8日(日)  いちじ 

晴れて暑いほどの天気になる。残った田んぼに除草剤を散布し、後は畑仕事。

宮畑に、ナス、ピーマン等を植える予定の畝立、マルチ張り。クン炭、鶏ふん等を散布してから、マルチを張るが、今日も南からの風が強い。散布する鶏ふんなどを、吹き飛ばす。肥料等が、粒状化する訳だ。機械散布でなくとも、粉状のものは、このような風だと、作業できず大変苦労する。どうにか、4畝張り終える。明日は、花畑に移り、ズッキーニなどの植付の準備だ。

新しい仲間の「ソラ」です。3月9日に仲間入り。11日の出来事で、すっかり紹介が遅れてしまった。

今日は、名前と、写真だけの紹介です。

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日記

2011-05-07 18:54:03 | 農作業

5月7日(土)    ときどき  

朝は、降るか降らないか程度だった雨は、その後は、濡れるほどには降ってくる。が、たいした降りにはならず、昼ころには、ほとんど上がる。田んぼには役に立たず。畑には、昨日、耕起したわが家にとっては、邪魔雨になるかどうか。雨量が少ないから明日には、畝立はできるかも。

午前中は、雛用の餌箱を作ったり、出荷作業。午後は、ときどきは、パラパラするが、雨も止んだので、除草剤の散布に出かける。雨待ちで、水を入れなかった田んぼは、肩透かしを食ったと、水を入れる。この田んぼだけ、除草剤は、明日にまわす。他の田んぼも、水が少ない感じの所もあったが、今後の天気予報の関係から、散布してしまう。

予報が、がらりと変わった。火曜日から、梅雨の走りのような、雨模様の天気が数日続きそうだ。ナスやピーマンなどが、植付を舞っている。なんとか、畑がグチャグチャにならないうちに、畝とマルチをやってしまいたい。

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ワカメの続き

2011-05-06 19:19:36 | 暮らし

5月6日(金)  ときどき 

一日、トラクターの運転。宮畑、花畑の両方とも、ロータリー耕。これから、畝立マルチ張りをやるので、ていねいに耕しておく。

ワカメの続き。大きめのボールを用意し、わかめを、茎の部分と葉(?)の部分に切り分ける。とても全部はやりきれないと、3分の2ほどは、冷蔵庫の中に。明日朝の作業だ。切り分けた葉の所は水洗いして、適当に切る。茎の部分は、少ないので、タッパーに入れ、これも冷蔵庫。鍋に油を入れ、ニンニクを炒め、ワカメも炒める。適度に炒まったら、酒としょうゆで味付けをして、弱火で煮つめる。ワカメから水分が出るので、ひたひた位になる。この状態では、ワカメはまだ固めだ。水分が無くなる位まで、煮含めると、適度の柔らかさ。ワカメの佃煮風の出来上がり。要するに、茎ワカメの煮もののようなものを、ワカメの葉(?)の所で作るということ。

翌朝にまわした、分は、5時前に起きて、茎と分けて、大鍋でゆでる。茶色のワカメは、きれいな緑色に変色する。水に戻して冷やして、一部は冷凍庫に。以前、浜の人から、冷凍しておけると聞いたから。茎の部分も、ゆでてから、保存しておく。これは、もっとじっくり煮含めて、茎ワカメの佃煮にする。

そして、今日も。ワラサの半身が届いている。これからさばいて、刺身で一杯だ。昼ころに、もらっていたので、夕方、酒を一升、買って来た。

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菖蒲湯

2011-05-06 07:20:57 | 暮らし

5月5日(木)  ときどき 

午前中は、畑。昨日、モアでは、刈れなかった部分を刈払機で草刈。畔から水が漏ってしまう田んぼに、畔波シートを差しこむ。

午後は、集落のさなぶり。地区の農家組合の集まりだ。私流の田植えも終わった。母はショートステイに、今朝送り出した所。田植機を引き上げるに、手を貸してもらった仲間もいる。気持ちも楽に、すっかり飲み過ぎてしまう。夕方、おそめには、帰ってきたのだが、そのまま、居所寝。気持ちよく眠りこんでしまう。連れ合いから、もう寝るよ、と声を掛けられ、菖蒲湯に浸かったのは、11時に近かった。湯上り後も、そのまま、布団の中に。はっきり目覚めたのは、今朝、5時過ぎ(5月6日)。

集まりの話題には、ちょっと変わったことがなる。さしずめ、私の田植機の引き上げとか、クローラーのトラクターなどは、格好の話題となる。こう云う時は、こちらから、ドーンと話題提供者になることだ。ただ、聴いていたり、黙っていると、そんな話は、噂話程度で、うやむやに広がるだけ。話のど真ん中に、持ち出すことで、大いに盛り上がり、完結する。

もう一方の話題は、いまだに続く、福島の原発事故。同じ農業者として、米や、野菜の被害のこと、農地の塩害や、放射能汚染のことで、ひときわ盛り上がる。

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荒磯わかめ

2011-05-04 20:29:25 | 食事

5月4日(水)   いちじ 

昨夜からは、期待した予報に反し、雨はほとんど降らない。そのまま晴れてしまう。

一日、西に東に走り回り、帰ってくると、海の幸のいただき物が、待っていた。一つは、サザエ。観光客も少なく、福島とそれほど離れていない房総の海。イベントで、かわいそうなほど安売りしていたと、野菜のお客さんが、買ってきてくれた。これは、当然、これから、壺焼きだ。

もう一つは、わかめ。といっても、皆さんの思う、わかめではない。この季節、よく頂き物をするが、海の雑草のように、力強いワカメだ。刈り取られたばかりの、正真正銘の生ワカメ。茶色の海藻、そのものだ。そして、ちょっと汁のみ、とか、酢の物、として食べられるものではない。荒磯で、波に揉まれ、たくましく育ったワカメだ。

それも、スーパーの買い物大袋に半分以上もある。連れ合い曰く。この倍くらいもらったけど、友達二人に配ってきた所。これは、すぐにも、取りかからないと、今日は、夕飯にありつけなくなると、流し台の前に立つ。

と、ここまでで、続きは明日。アルコールが切れてきた。

作業  畑の畔草刈、田んぼの畔草刈、ともに、モアのみ。 田んぼ 除草剤散布

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圃場回り

2011-05-03 20:25:26 | 農作業

5月3日(火) 

少しゆっくりの起床。が、やることは同じ。母を起床させると、やはり、シーツとパジャマは洗濯だ。食事の支度をして、食べさせ、デイサービスに送り出す。田植が一段落したので、気持ちが楽になり、ゆっくり気味に外に出る。田植作業の片づけからかかる。昨日仮洗いをした、田植機を隅に移動し、軽トラックの荷台の片付け。苗コンテナなどを仕舞い、荷台の泥を洗い落とす。等々、やっていると、もう昼になる。

昼からは、まず、圃場回り。田植のすんだ田んぼと、これから忙しくなる畑、両方とも、すべて見て回る。全体の状態を確認しておき、どこの何を優先的に手を付けるかを、頭に入れておくためだ。

田んぼは、西の方から、5地区に分かれて点在している。最初の地区には、一か所で2枚(15a)。次の地区は二か所で4枚(30a強)。そして家の近くは、3か所で7枚(70a弱)。となりの集落に、受託している3枚で20a強と、3枚(15a)。最も東に、3か所3枚(60a強)。浅水で植えたことと、雨がほとんど降っていないので、水が少ない所が多い。水の足りない田んぼで、入れれる所は、バルブを開け、水を入れておく。除草剤は、土が出ている状態では、効果がないので、湛水状態を保たなければならない。

畑は、西から、宮畑。これからの夏野菜と、大豆の作付けを舞っている。今は何もない。畔の草が見事に伸びている、畑は、何度か耕しておいたので、さすがに草は小さい。この畑の草刈を最優先でやらなければならない。次は花畑。今収穫している、菜っ葉類、生育中のカブやダイコン、キャベツ類。だから、防虫用の白いべた掛け畝が目立つ。インゲンや、ニンジンも短い畝に少しだけ。冬野菜の名残の黄色の花をつけた、畝もある。残渣を片付け、マルチの撤去も急がれる。半分以上は、きれいに耕されている。サツマイモやニンジン用の、太陽熱処理などの予定だ。

最後は、秀畑。タマネギの収穫中。ソラマメは、不作だ。生育は良かったが、アブラムシが、大発生。加えて、この間の強風の影響だろう。何本も根元から折れたり、引っこ抜けたりしている。ジャガイモは、元気に育っている。エンドウ類は、春植えだから、まだ花も付いていない。ゴボウも少しだけだが、間引きを舞っている。

一回りして、改めて思うのは、草の生育の良さ。今までの寒さで、目立たなかったが、この10日ほどで、ぐんと伸びたのが分かる。田んぼも畑も、畔草刈から始めないと。

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早苗饗

2011-05-02 19:21:47 | 農作業

5月2日(月)  

昨夜は小雨ながら降り続いていたようだ。庭には、小さな水溜り。田んぼには、あまり役に立たない雨か。朝から晴れるが、黄砂がひどく、空気が黄色に見えるほどだ。この辺では、珍しい。

田植が終わった。予定より少し遅れたが、昨日の、ダブル沈没を除けば、おおむね順調に済んだ。だから、今日は、早苗饗だ。

朝一番で、再度、「恥を忍んで、頼む」と、友人に、手伝ってもらい、田植機を引き上げる。午前中は、田植機を洗浄して、点検。次の田んぼに、回送。苗の準備をして、早昼食。12時過ぎに、田んぼに向かい、田植の再開。15aで2枚の田んぼは、1時間ほどで、植え終わる。残りは、1枚だけ。家の近くの田んぼだ。無農薬栽培の田んぼ。機械の回送後、苗を運び、今年最後の田植え。田植機を走らす。1時間もしないで、植え終わる。我が家は見えている。田植機を走らせ、帰り、泥だらけの田植え機の洗浄。収納の為の洗浄ではないが、乾かすと、泥は落ちにくくなる。ざっと洗っておけば、後が楽だ。時間に余裕があると、こうして、先のことをやっておける。夕方遅かったりすると、明日にと伸ばしてしまう。明日、やれれば良いが、何かで、後回しにすると、汚れたまま、日を重ねることになる。今までは、そんな繰り返しが、多かった。

最後に、苗を運んだ、軽トラックを引き上げに行き、あまった苗の整理。

さあこれから、早苗饗の饗宴、と行きたいところだが、母を着替えさせて、夕食を食べさせてからになる。だから、つつましく、一杯で、今日の所は我慢だ。

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沈没

2011-05-01 19:24:17 | 農作業

5月1日(日)   いちじ 

欲しい雨はほとんど降らない。曇り空。午後は、時折、霧雨のように、さーっと落ちるが、続かない。夕方遅くには、濡れるほどにはなるが、雨量はわずか。用水の来ない田んぼの持ち主は、今年ほど苦労することはない。まだこれから、雨待ちで、田んぼの準備をしなければならない。と、こぼしていた。

田植を続ける。午前中は、16aほどの田んぼを植え終え、早昼食を食べ、最も苦労する田んぼに。今年は、クローラーのトラクターだったので、準備は、苦労せずに済んだが、田植機はどうだろう、と、若干の心配はあったが、ほとんど、不安を感じることなく、植え始める。17aほどの田んぼだが、3枚に分かれている。手前が、12aほどの田で、上に、小さいたが2枚ある。どれもが、深い田んぼだ。手前から植え始め、最後の隅の方から、上の田んぼに入るようになっている。直進して植えている時は、深い所でも、それほど苦にせず、アクセルを強くして進める。ターンするときは、深い所は大変だ、油圧の調整や、アクセルを使い分けながら、旋廻。車輪の半分以上が泥の中だ。しかも、旋廻の軸になる後ろの車輪は、土を食いこみ、団子状に土がへばりつく。その重みで、前輪が持ち上がるほどだ。どうにか、ほとんど植え終わり、残り僅かになり、上の田んぼに向おうかと、旋廻をする。そこで、沈没。後輪に泥が付き、スリップ。前にも後ろにも進めなくなる。

トラクターで、引っ張るしかない。それには、助っ人が必要だが、連れ合いは、機械が苦手。苦手意識が強すぎる。近くの知人を頼み、脱出させる。機械を洗浄し、上の二枚の田んぼに向かう。旋廻する所は深いから、二度通ることはやめる植え方にする。旋廻する両脇は植えないで残すことになるが、しょうがない。小雨が降り始める中、合羽を着て、ようやく下の田に戻る。そして、最後の植付だ。前回潜った近くで、少し早めに旋廻しようとした。それが失敗だった。少しくらいの三角部分を植えようと、思ったのが間違いだった。再び、沈没。代かきなど、トラクターで苦労しなかったから、甘く見ていたのだ。

今日は、悪い日。昨日、誕生祝いをしてやらなかったからか、凶日だ。諦める。脱出は、明日にまわし、かたずける。

あーあ、こんな日もあるんだ。

 

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