
前回の記事で高知➔名古屋サイクリングの模様をお伝えしました。今回は復路となります。
行きとは大きく異なるルートを採用しながらの移動となりました。
〈復路 名古屋~高知 2025-2/17~21〉
名古屋から大阪に抜けるためには五街道を経由する主なルートで東海道の鈴鹿峠もしくは中山道の関ケ原越えの2択になるかと思います。
今回は名古屋から県道125号線ルートで養老鉄道多度駅へ、そこから大垣駅までサイクルトレインを利用しました。
このルートは以前に旧佐屋街道・中山道を漕いだ際とほぼ同じルートとなります。
今回きじではあっさりまとめているので途中すっ飛ばしている旧佐屋街道についてなどはこちらをご参照ください。


多度駅8:58発の大垣行き、前回と同じくサイクルトレインの1番列車に乗って大垣へ向かいます。

このあと中山道に沿うことを考えると赤坂宿のある東赤坂辺りまで乗っていきたいところですが、大垣でわざわざ乗り換え時間を待つよりもそのまま西へ向かったほうがスムーズだと思います。

この日の沿線の積雪状況はこの程度、雪の心配をせずに快調に進めたのは助かりました。
本当なら出発日はもう数日後にしたかったのですが最強寒波がやってくるぞと脅されていたため通れなくなる前に鈴鹿峠または関ケ原を越えておかないと…と行動しておいて正解でした。

11:25 寝物語の里
やはり旧五街道というのは雰囲気があっていいものです。垂井一里塚や醒井宿場など素敵なスポットが多く楽しかったです。
このあたりから雨が降ってきており体力がじわじわと削られていきます。雪じゃないだけマシではありますが。

11:55 名神高速道路伊吹PA(ぷらっとパーク)
旧中山道である国道21号線から少しだけ寄り道し伊吹PAにお昼ご飯を食べに来ました。

ここはセブンイレブンと松屋があるだけの比較的小規模なパーキングエリアですがそれでも全然ありがたいです。国道沿いを走っているだけだと牛丼屋チェーンなんてないので。
この松屋は高速道路仕様の少々特殊なお店でした。飲食テナントが松屋だけであるためPAによくあるうどんそばの類の提供も松屋が担っています。
折角なのでとろろそばと牛めしのセットにしました。なか卯などがそうですがあくまで丼ものがメインで小うどんを付けるスタイルは分かりますがここでは逆転しています。


摺針峠を越えて近江鉄道鳥居本駅へ。ちょうど目の前で列車が行ってしまったため1時間待ちとなってしまいましたがこのレトロな駅舎を味わうことを考えるとこれでよかったなと感じました。

近江鉄道のサイクルトレインは専用のスペースが設けられている代わりに座ることが出来ません。この点は養老鉄道や三岐鉄道のほうが休憩に向いている気がします。

終点の貴生川までは乗らず水口で下車。東海道(国道1号線)ルートに最も近い駅でここで降りるのが一番都合がいいかと思われます。
少しだけ進んで16:30頃草津線三雲駅に到着。先にも書きましたが最強寒波前に峠を越えるべく予定を前倒ししていたためここに自転車を置いて一旦名古屋に戻って用事を済ませます。

115系が撤退してから阪和線仕様の223系が入った草津線、未だに違和感があります。
本日の移動名古屋市内〜三雲(多度〜大垣/鳥居本〜水口でサイクルトレイン) pic.twitter.com/JswSQtElDT
— もとりゃま🍆 (@motoryama7011f) February 17, 2025
2日目 2/18
14:28に草津線で三雲駅に戻ってきました。この時間から漕ぐとなるとそこまでと奥には行けませんが後々のことを考えて行けるところまで進むことにしました。
主に東海道に沿って逢坂山まで向かうつもりでしたが途中草津川に沿って進む箇所で気が変わりそのまま湖岸道路に抜け、イオンモール草津で休憩しつつ浜大津に抜けました。
急がば回れで知られる矢橋ルートなので瀬田の唐橋を通るよりも距離は短くなっています。

東海道と奈良街道の分岐点、髭茶屋追分。かなり好きな旧街道遺構のひとつです。
何度も通っているためこの先の国道1号線を越える箇所の攻略も慣れたものです。初見だと迷いがちなポイントだと思っています。
山科から南下し勧修寺から名神高速道路に沿った旧東海道線深草ルートで竹田へ。その先1号線バイパス久御山経由で大阪方面を目指します。
京都市街地に用があるのなら東山越えをすればいいと思いますが、そうでないのであればこのルートが起伏も少なく一番気やすいと思います。
この日の目的地は国道1号線沿い枚方の快活CLUB。バイパスの第二京阪ではないほうの国道1号線になります。
松井山手の山越えを嫌って早めに第二京阪を離脱したのですがこれはあまりいい判断ではなかったなと思いました。
特に八幡市内はなんで全く歩道が無いんでしょうか、バイパスのほうは立派な歩道が整備されているのに対して無印のほうには歩道がありません。
自転車目線では「歩道がなく交通量が多いため走行に適さない」という意味でバイパスは捉えがちなのでここは逆転している気がします。
本日の移動 湖南市三雲〜枚方 pic.twitter.com/Yfp1UfceCI
— もとりゃま🍆 (@motoryama7011f) February 18, 2025
3日目 2/19


3日目はなるべく大きな道を通って大阪都市部を抜けていきます。
国道1号線から道なりに府道13号線に入り大日の交差点で左折、大阪モノレールに沿って都市部の外縁を進みました。
現在大阪モノレールの終点となっている門真市から奈良線と交差する瓜生堂まではモノレールの延伸工事中区間。
軌道桁が続々と組みあがっており延伸が待ち遠しいところです。
瓜生堂からそのまま南下すると久宝寺口駅を経由し久宝寺~加美駅間の関西線に当たります。
ここで進路を西に変えて少し進みます。
加美・新加美の両駅は非常に近い位置に存在していますが一応別の駅として扱われています。これだけ近いのは関西線とおおさか東線が分岐する箇所から非常に近い位置であるため。
現在ではこの2路線の分岐だけですがかつてはここからもう1方向線路が伸びていました。それが阪和貨物線。
久宝寺駅があるあたりにかつて存在した龍華操車場から吹田操車場方面は城東貨物線(現在のおおさか東線)、阪和線方面は阪和貨物線で結ばれており大阪南部の貨物輸送の拠点として重要だったことが伺えます。


阪和貨物線は2004年に休止、その後廃止された路線であるため流石にもう残っていないのかなぁと思っていましたが加美に近い辺りでは結構当時のままで残っていて驚きました。

線路が今も残る廃線跡。メトロの出戸駅付近からはここまで廃線を感じるものはなくなっていきます。

出戸では長居公園通が阪和貨物線を立体交差で越えています。しかし越える対象が無くなってしまったため立体交差に付随していた歩道は封鎖されていました。
なんかこの感じ、別府鉄道土山線を越えていた明姫幹線の高架に似たものを感じます。


そのまま阪和貨物線に沿って杉本町へ。南海の線路を越えて阪堺電車沿いの紀州街道を進みます。



このあたりで充電が無くなってきたので浜寺石津の快活CLUBで休憩。そんなに眠くもなかったので久々にカラオケを楽しみます。
約2時間ほどの休憩を経て14:30頃に活動再開。この間に通り雨があったようで路面は濡れていましたが降られなくてよかった。


…などと思っていたのですが、岸和田に入ったあたりから吹雪いてきました。
なんで泉州で雪が降るんですか、これが最強寒波の力ですか。

吹雪の平壌郊外。流石に寒すぎます。

浜寺で充電してきたばかりなので電池残量だけで言えば十分和歌山まで行けるのですがこの吹雪の中日没後の孝子峠を越えるのは無理だと思い宿を確保。


今回泊まったのは泉佐野駅に隣接したホテルレフ。いい感じにお洒落な外観で空港利用者を想定したような雰囲気があります。


そういえば道中思ったのですが、泉州地区は海側を下り、山側を上りと呼称するようです(参考)
こういうローカルなもの見つけると嬉しくなっちゃいます。
本日の移動 枚方〜泉佐野 pic.twitter.com/ltqcJQjcVo
— もとりゃま🍆 (@motoryama7011f) February 19, 2025
つづく

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