motoryama7011fの鉄ヲタ日記

おでかけしたい

タルンイを使って漢江サイクリング

2024-12-04 23:08:05 | 日記

ソウル駅から移動し、9号線鷺得(ノドゥル)駅にやってきました。




ソウルや永登浦でもそうでしたが、街中にいろいろなシェアモビリティが溢れているというのは魅力的です。
その中で私が借りたのは緑色が目立つタルンイ。アシストはついていませんがこの手のものでは一番普及しているのかなぁという感じがします。
アプリは多言語に対応しており旅行者でも利用できるというのは非常に魅力的です。






ソウルを流れる漢江(ハンガン)という大型河川にはかなり立派なサイクリングロードが整備されており、アクティビティとして定着している印象を受けました。
道中タルンイの利用者とすれ違うことも多くありました。
韓国は右側通行なのでちょっとだけ違和感がありますが、歩道が明確に分離されたこのサイクリングロードはかなり走りやすかったです。


夕暮れ時の漢江。2号線の高架橋と奥に見えるのは弘大(ホンデ)の高層ビル群です。


1,000ウォンで購入した1時間券を使って鷺得駅から堂山(タンサン)駅へ。対戦ありがとうございました。


となるかと思いきや、タルンイは少し変わったシステムを採用しています。
1時間券・2時間券・1日券と売り分けがされているものの最安の1時間券だけで基本的には事足るかと思います。
こちらは「1時間以内に自転車を返却してくださいね」ではあるものの1回限りではなく初回購入から24時間以内であれば何度でも発動可能です。
そのため1時間以内に毎回返すことさえ守れば24時間券として活用できる面白いシステムとなっています。なのに1,000ウォンとかいう破格。すごい…

堂山駅から漢江を渡って合井(ハプチョン)駅までタルンイを漕いで行きます。
途中には仙遊島(ソニュド)という中州みたいな小さな島を経由するルートになっています。


政府機関や金融機関の集積地、汝矣島(ヨイド)の高層ビル群を背景に進む2号線の電車。これが撮りたかった。


めいっぱいタルンイを満喫し合井駅にて返却。乗車予定の列車の発車8分前というかなりギリギリまで遊んでしまいました。
時刻は17時半ごろ、帰宅ラッシュが始まるくらいの時間にただでさえ本数が少なく混みあいがちな京義中央線の混雑に潰されながら乗車。




やって来たのはソウルから15kmほど離れた場所にある幸信(ヘンシン)という駅。
ここはKTXの車両基地を擁する駅で基本的にソウルを起点とする京釜高速線や龍山を起点とする湖南高速線の列車のうち出入庫を伴うもののみ営業運転されているというちょっと変わった駅です。
感覚的に一番近いのは博多南線でしょうか。


あくまで出入庫のついでなのでソウルまでは全区間在来線をとことこと走るだけですが、今回の旅行で初の初代KTX。楽しかったです。
幸信駅から乗る人ってほぼいないんだろうなと思っていたのですが1両当たり10名ほど乗車があり驚きました。
KTX青龍は日本の新幹線に近い雰囲気でしたがこちらは完全にヨーロッパの車両をベースとしているため異国感があって結構好きです。


ソウル駅で多くのお客さんを乗せたのち私が降りたのは次の停車駅光明(クァンミョン)駅。
大きなドーム状の駅舎に通過線を中央に挟んだ巨大な駅となっています。


この駅には高速鉄道だけでなく広域電鉄も乗り入れているのが特徴です。
仁川空港駅がそうだったようにKTX用の低床ホームとは別に広域電鉄の高床ホームが設けられています。
広域電鉄のホームは高速鉄道の通過線・発着線のさらに外側に位置しています。


そのため片側は降者専用・片側は乗車専用の扱いがされていました。
折り返しの際には降車ホームで折り返し、光明駅のソウル方に位置する車両基地への連絡線は立体交差で本線と支障しない構造となっているため引き上げたのち乗車ホームへ据え付けているそうです。


先程から紹介している光明駅を発着する広域電鉄は光明シャトルと呼ばれています。
元々は1号線と共通の10両の電車が走っていたそうなのですがあまりにも誰も乗っていなかったため4両編成の短い電車に置き換えられました。
光明駅はこれだけの規模がありながら在来線の連絡が無い単独駅。それでは不便だろうということで京釜高速線が終わり在来線に合流する衿川区庁(クムチョングチョン)駅から光明駅までの5kmほどの区間を広域電鉄が乗り入れちゃえばいいんだという発想で生まれました。すっげぇ…
しかしながら本数は極端に少なく、1時間に1本程度しか列車がありません。広域電鉄とは思えない本数の少なさ故に次の列車を板で出すことが出来てしまっています。
なお下の注釈みたいなところには、バスで1号線冠岳(クァナク)駅に抜けることもできますよと書かれています。この本数だとそっちのほうが早いことも多いんでしょうね…


「釜山方向 ATC区間 進入禁止」の標識が建てられています。
光明シャトルは折り返しの際もソウル方の基地に引き上げているのですが普段使わない釜山方には保安装置の関係で進入することが出来ません。
高速線では在来線のATSと異なりATCが用いられているのですが広域電鉄はATSしか搭載していないためこのような措置になっています。
調べてもわからなかったのですが、衿川区庁~光明の間の保安装置はどういう扱いを受けているのでしょうか?
おそらくですが、山手線が臨時列車用に色灯式信号機を残しているようにATCとATSの2つの扱いを併存しているんじゃないかなと思います。
光明シャトル専用車両にATC積めば終わる話なのになぁと思いましたが、よく考えたら当初は1号線の電車がそのまま入ってきていたんでしたね…


ソウル都市圏では珍しくスクリーンドアがない柵だけのスタイル。まあこの本数ならそうなりますか。
宿のある永登浦まで直通で行ってくれるのが助かります。


さてこの列車、よくわからない特殊な取り扱いをして運転している変なところに惹かれて乗りに来たのですが来年2025年には廃止されてしまうんじゃないかと思っております。
車庫に引き上げる複雑な運行形態、10両編成が走り回る1号線に突っ込んでくる4両編成の変なやつという取り回しの悪さがあり代替案が出来れば止めたいはずです。
光明を通り1号線石水駅への連絡、というよりそのままソウルまで行ける新安山線という新たな路線が2025年開業予定です。
あくまで予定なので遅れることがあるかもしれませんが、新安山線が出来たら光明シャトルは存在意義を失います。それを考えるとこのおもしろ列車は早めに乗っておくべきなのかなと思います。


この日の晩御飯は永登浦駅のロッテリアで。日本とメニューは結構異なり面白かったです。


プルコギバーガーとポテト、レモネードのセットを注文。折角なのでバターパンのオプションもつけてみました。
ポテトにケチャップが付いてくるのいいですね。
サイドメニューにはオニオンリングならぬイカリングがあり韓国ではポピュラーだそうです。次来たときに頼んでみよう。


結構スパイシーでしたが美味しかったです。流石本場の味。

と思っていたのですがロッテリアって日本のほうが先だったんですね、韓国発祥のものだと勘違いしていました。


ホテルへの帰り道、駅前に大量に集うタルンイ。結構利用されているのりものであることが伺えます。

つづく


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最新型KTX青龍に乗る

2024-11-23 00:21:30 | 日記
前回の記事で長項線牙山(アサン)駅に着いてからのお話です。
この日一番乗りたかったのは西海線の循環列車だったのですが折角韓国に来たなら面白い列車を回収しておかねばなりません。
色々乗ってきましたので小分けに紹介していきたいと思います。


牙山駅では高速鉄道の天安牙山(チョナンアサン)と連絡する駅なのですが、なんと1時間20分も時間があります。これは決して高速鉄道の本数が少ないというわけではなく私が選んだ列車のタイミングが悪いだけなのですが。今思えば洪城からのITXマウムで一旦天安(チョナン)に出て街ぶらしてから戻ってきてもよかったかもしれません。
在来線の天安駅から2kmほど離れた場所にある高速鉄道の駅なので既存市街地はどちらかというと天安駅前なはずなので。


特に目的もなく牙山駅周辺を歩いてみました。どこ行っても高層建築物が並んでいて圧巻です。よく見ると右側の建物にはオムロンが入っています。


時間をとりすぎて流石に暇だなとなったので早めにホームに入って写真撮影を。こちらは江南(カンナム)に近い高速鉄道ターミナル駅水西(スソ)へ向かうSRT。
一応Korailと別会社で料金が安めに設定されているため一瞬で座席が埋まります。どの列車も早めに予約しないと乗れない印象があります。
SRTで用いられているのはKTX山川(サンチョン)と似た車両ですが山川のような2列車の併結運転は行われていません。
元々は湖南(ホナム)高速線系統線用カラーとして京釜高速線と異なった塗装でデビューしたKTXダリアンという列車でしたがなんやかんやあってそのままSRTの塗装になりました。


こちらがKTX山川、SRTと同じ形ですが基本的には併結運用に入っておりソウル周辺では2列車繋がった状態でよく見かけます。


さて、ソウル行きの高速列車がたくさんあるのに1時間20分も待ったのはこの列車のためです!と紹介したいもののお顔の写真を撮り損ねました。
こちらが現在京釜高速線で1日1往復程度しか走っていない最新型KTXの「KTX青龍(チョンリョン)」
中央線系統で走っている動力分散式KTXの「KTXイウム」とかなり見た目が似ていますが最高速度が異なり、260km/hのイウムに対して320km/hに引き上げられています。
KTXのうち本格的な高速線である京釜高速線・湖南高速線を通る列車は305km/hが最高速度だったのでKTX青龍は一番新しいうえに一番速い車両なわけです。
イウムは金帯が窓上に配されているのに対し青龍は窓下に移っているのが見分けるポイントです。あと、連接構造ではない違和感と車体間ダンパが屋根上に生えているのがかっこいいですね。

在来線でもそうですが低床ホーム向けのステップを完全に車体外側に集約してドアの内側をフラットにする考え方はITXマウムと同じでした。
こうすることで電鉄線の高いホームでも問題なくドア扱いできるのが助かるんだと思います。恐らくそれを考慮したドア配置もされている気がします。




乗って驚いたのがこちら。なんとスマホのワイヤレス充電に対応していました。
私のスマホ(android Xperia)がワイヤレス充電に対応していないので実際に使い勝手がどうなのかはわかりませんが、これだけでなく下部には韓国仕様のコンセントがついているうえにワイヤレス充電ポケットの側面にはUSB充電口もついています。旅行者としてUSBがついているのは最高です。


ソウルまで乗車。普通に乗り心地は良く感じましたが最高速度の違いは分かりませんでした。加速度は良かったような気がします。
あと、通路側だったのであまり恩恵は受けられませんでしたが日本の新幹線と同じく1人ごとの小窓がついているのがいいですね。
既存型はかつての0系新幹線大窓車みたいに2列で1つの窓を採用しているのでかなり日本寄りかと思います。



まだ運用に就く数が少ない形式だったためか写真撮影をされている方が数名おられました。
写真撮ってちょのお願いを受けたのでワイも頼むわ✋と撮ってもらいました。言葉分からん外国で一人旅しているのに記念撮影できるとは。
英語圏のレールファンの方だったのかなと思いますがちゃんとKTX青龍のロゴを含めて撮っていただけてるのが分かってますね。私も同じ構図にしましたが。




さて、かなり似ていますがこちらはKTXイウム。青龍のベースとなった車両です。


こちらは私の推し車両、在来線特急のITXセマウル号です。正直ITXマウムよりも好きなお顔しています。


無限に列車観察ができるソウル駅ですがこの先のスケジュールもあるのでこの辺で離脱。
次回は韓国に来てもなおシェアサイクルに乗る模様をお送りします。

つづく。


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[平沢循環]洪城の循環列車に乗る

2024-11-08 23:31:50 | 旅行

なんか急に連休が入ったので約5年ぶりに韓国へ行ってきました。コロナ渦後初めてです。
調べてみると、数年で韓国の交通事情は急激に変化していることが分かりました。
そんな中でもつい最近新規開業した路線があるようなので折角ならその路線に乗ろうということになりました。

今回は中部国際空港から仁川国際空港までチェジュ航空を利用しました。
韓国入りするのは今回で4回目ですが一番メジャーであるはずの仁川空港路利用するのは初めてです。

博多港→釜山港/釜山金海空港→関西空港
下関港→釜山港/釜山港→博多港
大阪港→釜山港/釜山港→博多港


こんな具合でおふねの利用率がかなり高いので。というか今までは全て釜山を発着していたので(ほぼ)直接ソウルに行けるというのは新鮮でした。

行きのチェジュ航空は3列シートの窓側だったのですが、隣の席に座っていた韓国人の青年がヨックモックのシガールみたいな筒状のクッキー菓子をあなたもどうぞとジェスチャーで分けてくれたのがびっくりしました。国際線の狭い機内で隣の人にお菓子分けてあげられるのすごい…!おばちゃんとかならまだわかるものの。
あいにく手元にお返しできるものがイチゴの飴ちゃんだけだったのが申し訳なかったです。ありがとうございます。


仁川空港第一ターミナルからソウルへ向けて空港鉄道A'REXの直通列車を利用。紙のきっぷで座席番号が指定されます。
空港駅では直通列車と一般列車では完全に改札が分離されており、紙のきっぷのQRコードで改札を通る直通列車と異なり一般列車は首都圏電鉄ネットワークの他路線と同じくICカードで乗車する形態をとっています。


直通列車用ホームに止まっているのは水色塗装の一般列車。




京成電鉄の成田空港駅みたいに縦列で区画を分離しているのですが残念ながらホームの長さが足りず、1両と少し分はドアカットをすることで対処しているようです。


ホームの長さが足りない割にすぐ隣にはもう使われることが無くなってしまった仁川空港直通KTX用の低床ホームが眠っているんですよね。これを高床にしてホーム分離できたら良さそうなものですが…


通勤型みたいなお顔と外観ながらしっかりとしたリクライニングシートが並ぶ車内。なかなか快適でした。






ソウル永登浦(ヨンドゥンポ)の東横インに宿泊。韓国は各地に東横インがあるのが本当に助かるんですよね。




永登浦の街をうろうろしてみるとゲーセンを発見。私が普段やっているオンゲキは無かったもののmaimaiやチュウニズムが置かれていました。


こういった音ゲーは1クレジット分遊ぶと都道府県称号をゲットできるのでもしかして海外限定の称号があるかもとやってみましたがそんなものは特にありませんでした。残念。
因みに日本では1クレジット100円のため硬貨投入口が筐体についていますが、韓国でほぼ同額の1,000ウォンは紙幣。どうするのかと思ったら500ウォン硬貨への両替機が店内にあり2枚投入で1プレイできるような仕様になっていました。なるほど。


晩御飯はコンビニで適当に買ったお弁当。シンプルですが韓国らしい麦飯(ポリバッ)とピリ辛のお肉が美味しかったです。


〈翌日 11/4〉

オタクの朝は早い。永登浦7:01の列車で洪城(ホンソン)へ向かいます。
東横インの朝食は7時からなので残念ながらパスとなりました…
今回は珍しく同じ宿に2泊したのででかい荷物は全部置いて身軽に行動。
キャリーケースが嫌いなのでクソデカリュックサックを使っているのですがこうやって宿においておけるのは助かります。まあまだ来たばっかりで何も入っていないのですが。




やって来たのは在来線の最新型車両、ITXマウム号。
塗装はITXセマウル号と同様の赤とグレーを纏っています。かっこいい。
今後客車列車のムグンファ号を置き換えていくため鉄道ファン的には敵視する方のほうが多いのかもしれませんが、個人的には新しいもののほうが好きなので…
この車両が特徴的なのは郊外鉄道の低床ホームと都市鉄道の高床ホームの双方に発着できること。前からヌリロ号では採用されていましたが今回その機構を本格採用した感じがします。
なおヌリロ号では出入口の床が下がって階段状になる特殊な機構でしたがITXマウム号は単純な外ステップでの乗降です。




客室内はこんな感じ。ムグンファ号やITXセマウル号など在来線列車は今までテーブルが無いのが当たり前でしたが、ITXマウムではKTXと似たような形状のテーブルが備えられています。この違いは小さなことでありながら結構思い切ったことなんじゃないかなと思います。


ITXセマウル号でも壁側にコンセントが設けられていましたがITXマウム号は肘掛けの下に移っています。通路側の人にとってはこっちのほうが助かりますね。
それよりも外国人旅行者として嬉しいのはUSB充電口の設置。素晴らしい。変換端子なんて持っていないのでこれがあるのは助かります。




列車は天安で京釜線から長項線に入り洪城へ。


さて、今回紹介する辺りのざっくりとした路線図がこちら。
11/2のダイヤ改正での要点をまとめると

・長項線 新昌~洪城 電化
・西海線 西華城~洪城 新規開業
・平沢線(貨物線)の電化・旅客化 倉内信号場~安仲新規開業

といった感じになります。

2019年頃にはヌリロ号が担っていたソウル~長項線温陽温泉・新昌への系統を延長したようなのが今回乗車した列車。
当時は電鉄線として電化されている新昌までを運転区間としていたわけですが今回洪城まで電化区間が延長されました。
ヌリロ号が2020年に撤退してから長項線は益山まで通しのディーゼル機関車牽引ムグンファ号のみで途中駅止まりの郊外列車は設定されずに来ていました。


ちなみに長項線の新昌駅ですが、電鉄線用の高床ホームしかないため益山方面へ向かう列車は全列車が通過していました。そのため温陽温泉駅まで戻らなければならないというちょっと変わった状況でした。
ヌリロ号であれば双方のホームに対応できるため新昌駅に停車していましたが当時の電化区間はここ新昌まで。新昌から直接益山方面へ行くことが出来るのは初めてのことです。


ヌリロ号やITXマウム号といった特殊車両でなくても双方の列車が停車できる駅はこういった構造になっています。明確に郊外列車と電鉄線が分離されています。


洪城に到着。この列車は11/2のダイヤ改正で新設された列車のようで洪城を発着する西海線関連列車で用いるための送り込み運用を兼ねているようです。




Googleレンズはかなり助かりますね。祝開業みたいなことが書かれています。


洪城駅に居るのに洪城(Hongseong)行きの列車が出ています。妙ですね…?


少しだけ時間があるので駅周辺の散策へ。紅葉が色付いていて素敵でした。


駅前は現在整備中といった感じ、少し高台に位置しているため町のほうがよく見えます。
見える範囲にロッテマートがありますがそのすぐ近くにバスターミナルもあります。
これだけ無駄に広い土地があいてしまっているのか、実は洪城駅が2008年に現在の位置に移転しているからだったようです。


さて、駅に戻ります。ここから乗るのが新規開業区間。
こんな変な区間であれば券売機で発売保留がかかっていてもおかしくないと思っていたのですが普通に発券出来て驚きました。

洪城9:24→洪城11:31のきっぷ。明らかにおかしいですね。


今回新規開業した西海線では西華城~洪城の列車に加え、旅客化された平沢線と京釜線・長項線を経由し洪城に戻ってくる循環列車が設定されました。
こんな面白い列車の存在を知ってしまったからには乗るしかありません。


西海線ホームは高床ホームで電鉄線用のホームドアが備えられています。
将来的に西海線が全線開業した際には大谷・金浦空港方面から洪城まで直通の電鉄車両が走ったりするんでしょうか…?
先ほどと同じ編成かと思いましたが違う編成番号でした。先程乗ってきた編成は引上げ線に留め置かれるようです。


多分防音壁だらけなんだろうなぁと予想していたので驚きました。まだ開業したてなので途中駅の周辺ものどかな田園風景が広がっていました。
これがあと数年でどれだけ変化するか。西海線の部分開業だけでは効果が薄い気がしますが循環列車の設定により合徳・仁州・安仲の各駅は平沢・天安といった主要都市と直結されたため伸びるのも早そうな気がします。
まあ、本領発揮は電鉄線が開業してからだとは思いますが。






平沢線の分岐駅、安仲駅の手前で列車は一番右の線路に転線します。




西海線の本線は高床ホーム2面4線。それに対して平沢線は低床ホーム1面2線でした。京釜線系統の列車をこの駅まで運転させる予定でもあるんでしょうか。

西海線本線は全線複線。それに対しこの先の平沢線は電化こそされていますが単線であくまで連絡線といった雰囲気が強い路線です。
これだけの規模をしていますが現在安仲駅から西華城方面は1日4往復、平沢線経由の循環列車は上下3本が設定されているのみとなっています。

ちなみに平沢線ホームの後ろにたくさんの線路が見えますがこれは何なんでしょうか。
将来的に西海線を港まで延伸して米軍ハンフリーズ基地から軍港までの輸送ルートを整備するそうなのでその関連の側線なのではないかと予想しています。
元々駐韓米軍はソウル龍山に基地を設けていましたが龍山といえばソウルの街のど真ん中。これを解消するため設けられたのが平沢市のハンフリーズ基地で2017年から移転を開始、2022年に移転が完了したそうです。
そのため平沢線というのは実は新しい路線で2015年に開通しています。
貨物線の旅客転用というとどうしても昔ながらの路線を連想しがちですが全然そんなことはなく西海線区間同様に高規格な路盤が用意されています。


現在の運転本数を考えると明らかに過剰な設備ですが、これが数年後凄いことになっているんでしょうか。楽しみです。


平沢を過ぎてしまえば先程乗ってきたソウル方面からの列車と何ら変わりません。ぐるっと回って洪城へ。


長項線からやってくると低床ホームにつく構造のようです。
ここで皆様お気づきでしょうか、この列車は道中で一度も方向転換をしていません。そのためこの列車をこのあと西海線→長項線周りの循環列車に入れてしまうと先程乗ってきた列車と編成の向きが逆転してしまいます。
その対策がどうなっているのかまでは調査できませんでしたが、おそらく西海線→長項線で運転した後は長項線→西海線の系統に入れるなどしているのかなと思います。
今回、永登浦→洪城ではA席が、洪城→(西海線・長項線)→洪城ではD席が充てられましたがどちらも進行左側です。このため平沢~洪城のITXマウム号は列車によって編成方向が逆転しているものがあるということな気がします。






さて、無料朝食を逃し早朝から何も食べずにここまで来てしまいました。
流石にお腹が空いたので洪城から帰りの列車までの時間で駅前に見えていたロッテマートへ。セルフレジが日本語対応していてかなり助かりました。
このチキンがカリッとしていて結構おいしかったです。

洪城からは先ほどの逆回り、長項線→西海線周りの循環列車に乗車。
こんどはD席で進行右側でした。おそらくさっき乗ってきた循環列車が折り返していますね。


途中の禮山で見かけた変な見た目の客車。これは線路工事従事者用の工事車のようです。
移動型の宿泊所で走行しながら使うものではないためクーラーは家庭用のものが床下にありますし、外部と接続できそうなケーブルも見えます。
日本の国鉄に所属していたオヤ10などが類似車両なのかなと思います。


牙山に戻ってきました。2度通り過ぎ3度目でようやく降り立つことが出来ました。

さて、記事が長くなってきたので一度このあたりで分割したいと思います。
ダイヤ改正直後でフレッシュな西海線と平沢循環。マニアックな話題かとは思いますが日本では消滅した循環列車(≠環状線)に乗れるというのはかなり面白いと思います。
そのうえで洪城→洪城というベクトル量ゼロのきっぷを購入できるというのはすごい話です。

あ、ちなみに韓国にも鉄道ファンの方はいるようで全区間乗ってるなぁという方が周りにちらほらいました。安心感。


つづく。


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めでたいでんしゃ「かなた」に乗る

2024-10-25 23:51:49 | 旅行

和歌山にある南海加太線(愛称:加太さかな線)を走るめでたいでんしゃ。
今まではいかにも南海電車という顔をした7100系を改造しためでたいでんしゃのシリーズが4編成出ていましたが、新たに2024年7月から高野線ズームカー2000系が投入されました。
めでたいでんしゃは徳島県民だったころにフェリーから乗り継ぎの和歌山港線で何度か乗りましたが車内が楽しくて面白いなぁとは思っていました。
これだけではわざわざ来るほどじゃないかなぁと思っていましたが、この新型めでたいでんしゃは「かなた」と命名されたことをきっかけにホロライブの天音かなたさんとの共通性を感じて行くことにしました。


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1年ほど前にコミックマーケットで出したこちらのイラスト本、これを描いた際にはまだめでたいでんしゃかなたは登場前でした。




そんな中で何かないのかと捻りだしたのが北九州の皿倉山ケーブルカー。これも悪くはないのですが一般的な鉄道路線よりは知名度が薄いですからね…




そんなわけで描いたら行きたくなるものです。行ってきました。


和歌山市までは特急サザンで。一般車側は復刻塗装の車両でした。


特急サザンと並ぶ加太さかな線の「かしら」
ともに7100系、ともに現在の標準色と違う色を纏っています。


サザンからの乗り換えに適した時間は先ほどの「かしら」でしたが敢えて1本見送ります。
めでたいでんしゃの運用は公式ホームページで確認できるのでお目当ての車両を狙うのは容易です。非常に助かります。


正面には「かなた」のお名前を掲げています。めでたいでんしゃの先輩方も最初はお名前を掲出していたのに気づいたら外しているみたいな流れだったので、外されちゃう可能性があるならその前に新しいうちに行かねばと思ったわけです。


かなた。いいですねぇ。


車内はこんな感じ。夕方の帰宅時間帯で座席が埋まる程度に混雑していましたが終点近くの二里ヶ浜あたりからは空いてきて写真が撮りやすくなりました。




終点の加太まで乗車。10分で折り返しとなります。
加太は何度か来ましたが、めでたいでんしゃにちなんだと思われる「め」のオブジェって前からありましたっけ…?


帰りは2両編成のうちのもう1両に乗りました。床が虹色だった加太方の車両と異なり和歌山市方の車両は古代の生き物が多く描かれています。




加太→和歌山市は流石に空いていましたが八幡前を過ぎるとちらほら乗ってこられました。


めでたいでんしゃの楽しい形をしたつり革、この空間にちょこのっとのかなたんが綺麗に収まります。


素敵なでんしゃでした。かなたの登場で加太さかな線はめでたいでんしゃだけで回せるようになったんじゃないかなと思います。
一般色が来るとあちゃーとなりそうなのでいいことなのかなと思います。


かなたはデビューして3か月と比較的新しいためまだグッズが全然出ていません。他のめでたいでんしゃはグッズがあるのでそのうち出るんだとは思いますが…
そんな中和歌山市駅の改札付近に置いてあるガチャガチャのラインナップにかなたがいました。


全10種の中で欲しいのはかなたの車両のアクリルスタンド。1/10なんで期待せずに回してみたところ1回でお目当てを引くことが出来ました。
ただこのアクスタ、ちょっと透けすぎている気がします。今度裏から白色のシールを貼ってみようかなと思います。


この日の晩御飯は和歌山ラーメンの井出商店。JR和歌山駅の近くで南海の和歌山市駅からは離れていますが折角なら有名店に行きたいと思ったためHELLOCYCLINGを活用して行ってきました。
店に入る前から周囲に漂う強烈な豚骨臭、美味しかったです。

〈翌日〉


この日は朝から沿線の撮影に繰り出しました。
ここは1日数回しか列車交換に使用されない梶取信号所。紀ノ川~東松江にあります。




続いて中松江駅。赤色の「さち」と行き違います。




最後にやって来たのは東松江駅付近の土入川橋梁。鉄道のすぐ隣に道路が通っていて列車を間近で捉えられます。


いい感じでした。他のめでたいでんしゃの側面は単色なのに対してかなたは虹色なのでサイドビューを狙ってみるのもよかったかなあと思いました。

〈おまけ〉


🌲



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伊勢本街道サイクリング その1(宇治山田→榛原)

2024-10-11 18:51:15 | 旧五街道サイクリング

2024年の3月よりサービスを開始したHELLOCYCLING伊勢エリア。参宮街道群の目的地である伊勢にステーションが設置されるというのは旧街道を漕ぐ者にとってかなり朗報でした。


(たしか)当日のツイートです。


話は変わりますが、2024年5月になると奈良県宇陀市の榛原駅近くにもHELLOCYCLINGステーションが設置されました。

…榛原って伊勢本街道の経由地なんですよね☺


2024年10月6日
酷暑がようやく和らいできたこの頃、時は来ました。
この日は予め伊勢に移動し前泊するだけの日にしました。朝4時台から自転車を漕ぐとなると先に来ちゃったほうがいいですからね。
意味が分からないほどの早朝であろうと自転車を借りられるというのもシェアサイクルの強みですね。

翌朝借りる予定の宇治山田駅のHELLOCYCLINGステーションの下見にやってきました。


一番手前には他地区ではあんまり見かけないパナソニックのベロスターミニがいました。せっかくならこれに乗りたいなぁ。


宇治山田駅のステーションは駅の裏側、かつて近鉄鳥羽線開業前に宇治山田までの特急から鳥羽方面のバスに対面接続するために設けられたバス用スロープの出入口付近にあります。このスロープも趣味的には面白いものです。


この日のお宿は宇治山田駅からすぐのFLYCATINN伊勢。無人チェックインで綺麗な作りにリフォームされていますが窓枠などを見るとちょいちょい古さも見えるかなぁという感じでした。
お部屋は本当に最低限の広さでベッドとユニットバスがあるだけ、冷蔵庫は部屋になく廊下に共用のものが置かれているなどちょっとだけドミトリーに近い作りでした。
チューナーレステレビもついていて必要十分な前泊拠点。宇治山田駅目の前のかなり便利な立地でありながら一泊4,280円という安さはかなり良かったです。


翌朝4:30起床。少し前まで雨が降っていたらしく地面は濡れていますが抜けていってくれたようです。嬉しい。
先程も紹介した宇治山田駅のHELLOCYCLINGステーションでレンタル開始。伊勢本街道を大阪方面へ進みます。


ベロスターミニは電池切れでレンタルできませんでした。パナソニックのビビを榛原まで連行することになりました。




私の漕いで行く伊勢本街道と熊野街道は田丸城下で分かれます。
日光市周辺で日光街道といってもピンとこないため「東京街道」の愛称が使われている例と同じく、伊勢で伊勢街道やら伊勢本街道やらといっても伝わらないことから「初瀬(はせ)街道」という表記もよく見かけました。
初瀬というのは奈良県桜井市の地名でちょうど長谷寺のあたりのことだそうです。


5:57 人気がなく雰囲気の残る伊勢本街道の朝。
ここは外城田駅の北にある山の中。参宮線は山を避けて平坦な箇所を通りますが伊勢本街道は山の中を進んでいきます。そんなに勾配があるわけではないのですが未舗装なので部分的には手押しがいいかと思います。


ここにあるのが伏拝(ふしおがみ)坂。大阪方から遥々やって来た旅人が村人に伊勢まであとどれくらいか尋ねたところ「三里山道五里なわて」と言われ、まだ結構あるじゃないか…とこの坂で伊勢神宮を伏し拝んで引き返していったというエピソードが残るそうです。
似たようなものとして、中山道槇ヶ根追分の近くにある伊勢神宮遥拝所を思い出しました。行きたいけど行けないからしゃーなしここでお参りしておこうっていう地であっても石碑が残っているということからも当時の伊勢神宮の影響力の大きさを感じられます。
現代の感覚で言うと未舗装の低規格な道に見えますがこれでもかつての街道、よく見ると掘割になっていて手間がかかっているのが分かります。


山間の道を抜けると伊勢本街道は多気駅の南のあたりに出ます。
大物車シキ800を用いた変圧器輸送のための専用線が多気駅から延びていることで一部に知られるダイヘンの工場の周りをぐるっと回るように進んでいきます。


相可宿は今でも街道の雰囲気を残した建物がいくつか残されていました。高札場の近くにあった道標はまつさか道、くまの道の分岐する三叉路であったそうです。
どちらも主要街道という感じではありませんが、大坂方面からだと相可からこれらの道を使って短絡したほうが便利だったことが伺えます。
そりゃ相可から栃原方面に行くのに田丸まで東進するのは遠回りです。

ここを越えるともう大きな町はないと思っていたのですが、山を越えた先に急に市街地が広がって驚きました。
マックスバリュ・ファミリーマート・コメリが揃っているので普通に栄えています、ここはかつての大石宿。今は松阪市の一部になっています。


道中にはやたらと立派な三重交通の大石バスターミナルがありました。
この規模となると国鉄が鉄道路線に準じて設けた自動車駅がルーツなのかなと調べてみたところはずれでした。
ここはかつて三重交通の運営していた軽便鉄道路線である松阪線の終点大石駅からの転用だったようです。
なるほど確かに大石の町の規模を考えると松阪までの鉄道路線が通っていたというのも頷けます。


大石を過ぎると本格的に山に挑んでいきます。景色は綺麗なんですけど勾配が大変ですね。

この先宇陀方面のメインルートとなる国道166号線は私が進む国道368号線の南側、飯高経由で高見峠へ向かい長大トンネルで越えていきます。
自動車で行く方など普通はこっちを行くんだと思います。


下仁柿の集落を避けるように整備中の国鉄368号線バイパスは進んでいきますが集落の端で途絶えており急に右折を要求されます。
なお、このバイパスは仁柿峠をでかいトンネルで貫く計画なのでそのアプローチとしてだいぶ手前から緩やかに高度を上げる構造になっているためここから旧道に戻されると稼いだ高度がリセットされます。かなしい。




仁柿峠の入口。ここから右に逸れる細いほうが国道368号線となります。
どう見てもメインルートは直進方向だろうと思いますがその直感は正しく、かつての伊勢本街道はここを直進していました。
後に自動車交通のために傾斜を緩和しつづら折りの山道を切り開いて付け足されたのが右側のルートのようです。


酷道と呼ばれる道なだけあって整備状況は正直よろしくありません。こんな道でもおにぎりの看板がついています。


これは…誰がやっているのかわからないですしいいことなのかも微妙ですがガードレールにスプレー書きで峠までの距離が書かれているのが結構助かりました。


峠のてっぺん近くに来ると櫃坂道と合流します。先程の分岐点で左に進んだのち未舗装のハイキングコースを進むとここに抜けるわけです。
こちらが原義的な伊勢本街道なので徒歩の方はこちらのほうがいいのかもしれません。




9:46 仁柿峠を制覇
酷道として知られる道ではあるものの、自転車で走る分にはこれくらいでいい気がします。
新しくトンネルで貫かれたところで自転車は旧道を通ってくださいねという例は今までいくつも通ってきたので(笹子峠など)似たような雰囲気でした。
ここは峠のてっぺんで酷道と未成道が交差するという贅沢な作りになっています。


ここの未成道は先程から何度か話に出てきている整備中のバイパス。峠を越える一番上だけなんで先に造ったんですかと疑問に思われるかもしれません。
実は峠を越えた先の津市美杉町に入った途端から高規格なバイパスが既に完成しておりこの箇所は松阪市飯南町に入ってすぐの場所だったりします。




ここにはかつて峠地区という名前で伊勢本街道の旅人のための旅籠がいくつかあったそうです。


峠を過ぎると高規格な道を下って下多気地区に至ります。
ここには道の駅美杉があるのですが全然賑わっておらずトイレと自販機を利用するのみとなりました。

私は愚かにもそのままバイパスを突っ切って奥津へ向かってしまったのですがこのあたりの旧道沿いには景観保存された多気(たげ)宿場が残されていたようです。
駅名に採用されている多気とは直接の関係はどうやらないようです。この宿場は再訪したいかもなぁ…


多気宿を過ぎると奥津宿までの間に飼坂峠という峠が控えています。ここもかつては苦労したのでしょうが今では長いトンネルでぶち抜いてくれます。


10:38 伊勢奥津駅
名松線というJR東海のローカル線の終着駅があります。なんでこんなところで終わっているんだという支線は調べてみたらかつての宿場町だったというのは意外とよくある話で先程通ってきた大石宿や東海道岡部宿まで来ていた静岡鉄道駿遠線、中山道赤坂宿の美濃赤坂線などもその例です。
山の中なのに津という文字が地名に使用されているのは不思議な話です。
草津温泉や群馬大津は当て字が由来と言われていますがこちら伊勢奥津は雲出川の川港があったことが由来だそうです。


11:15 従井ノ尻谷中央以東三重縣 国界碑
これより先奈良県に入ります。石碑が残っていることから結構昔からここが国の境であったことが分かります。
ただ、ここを過ぎても上り坂が終わりません。普通は国が変わると下り坂になって人の流れ・水の流れが変わるものなんですが…

これについて調べてみたのですが全く分かりませんでした。
奈良県のうち右側に膨らんでいる御杖村・曽爾村の2つは峠の印象で言うと三重県っていう感覚がありました。


11:50 道の駅伊勢本街道御杖
今まで漕いできた国道368号線はここから先名張へ向かい、この先の伊勢本街道榛原方面は国道369号線となります。
この三叉路の便利な立地にあるのがこの道の駅。伊勢本街道の名前が駅名に入っているのかなりいいですね。


さっき経由した美杉はなんもないタイプの道の駅ですがここは大当たりです。温泉併設です。
疲れもたまってきたので温泉に入ってきました。最高ですね。

ただ、サイクリング用に手足に締め付ける力が加わるタイツみたいなサイクリングウェアを着て暑い中漕いで来たので解放されたうえで血行が良くなると急に頭や手足に血が回ってきて急にだるさがやってきました。
いくら本格的な夏が過ぎ去ったとはいえまだまだ暑いので軽い熱中症みたいな症状はどうしても現れがちです。対策は万全していても。


温泉施設に併設の食堂で唐揚げ定食を頂きました。畳の間で足を伸ばしてお食事できるのはかなり良かったです。
くたくたに疲れた状態だったので麺類など通りやすい食事にすればよかったかなあと思ったりしました。
結構後半は満腹でしたがあとから思うとここでカロリーを補給しておいたおかげで後半戦も頑張れたなと思いました。美味しかったです。

もう動きたくないという気持ちを我慢しながら、1速でゆっくりでも確実に前に進むことにしました。正直道の駅を出てすぐが一番しんどかった気がします。
この先牛峠を越えて御杖の町へ、正連寺川に沿って曾爾村山粕宿へ進みました。


曾爾村の山粕宿。宿場の真ん中を交通量の多い国道が通らないように後年バイパス的に付け替えられているのですがかつて国道指定されていた頃のものと思われるおにぎり看板が残されていました。

この先の栂坂峠を越えるとついに宇陀市に入ります。国道369号線は長大トンネル(1,827m)でぶち抜いていくのですが歩道がなく交通量もそこそこあるためサイクリングロード「ならクル」の案内看板では旧道を行くように案内されています。
ただ、旧道に通行止めの看板があったのでしょうがなく長大トンネルを走行。残していたアシストを生かしなるべく素早く通過しちゃいます。
峠道の電動アシストって、急斜面で使うとすぐに電池が無くなってしまうだけなので本当に使うべきは緩やかな上り坂で歩道がなく交通量がそこそこある道を早く通り過ぎちゃうために使用するのが一番いいなと思います。





今までHELLOCYCLINGの自転車といえばヤマハのPASナチュラを漕ぐことが多かったものの今回の相棒はパナソニックのビビ。
手元の操作パネルはアシストの強弱の切り替えとライトのオンオフの操作のみ。速度計や走行距離の確認は一切できません。
電池残量も3段階でしか確認できないのは正直不便でした。なのでバッテリー本体のボタンを押して5段階の残量表示を確認していました。
その代わり感覚としてPASナチュラよりも電池が減らない気がしました。今までの経験から温存するすべを身につけてはいるもののそれにしても電池が残りすぎている。
おかげで栂坂峠トンネルを速やかに抜けることが出来たのは助かりました。


その先の弁財天トンネルは回避する旧道が通行止めになっていなかったので旧道へ。
宇陀市室生上田口、ここを越えると榛原駅までの約12kmは基本的に転がっていくだけです。勝利。


榛原の市街地って思ったよりも栄えていないなぁと思いながら地図を見ると駅まであとわずか。この撮影地から榛原駅までは1kmしかありません。
なんか印象と大きく異なるなぁと思っていましたが駅のすぐ近くに来ると急に大規模なニュータウンが広がっていてそういう都市構造だったのかと納得しました。




15:49 近鉄榛原駅北駐車場に到着。
電池残量は点滅状態。MFゴーストで片桐カナタが「早く使い切るのはNG、残すのはもっとNGです」と言っていましたがそれと同じ、タイヤマネジメントならぬバッテリーマネジメントが要求されるのがHELLOCYCLING長距離ライドなんだなと改めて思いました。




そんなわけで漕いでまいりました「伊勢本街道サイクリングその1」
この先伊勢本街道は桜井から奈良へ出て暗峠奈良街道とも呼ばれる道で生駒山地を越えて大阪に至るルートのようです。


この先の強敵暗峠ですが、実は既に漕いでおります。つまり残っているのは比較的イージーと思われる榛原~桜井~奈良と瓢箪山~大阪のみ。
これくらいならパパっと漕いで早めに完結させちゃいたいと思います。


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