motoryama7011fの鉄ヲタ日記

おでかけしたい

広島・宮島観光2019(前編)

2019-07-18 23:23:15 | 旅行

広島の中心部に近いコンフォートホテルからおはようございます。
今回の旅行の目的は翌日7/14なので、それまでは広電の乗り潰しなどをしつつ広島観光をすることとしました。


ホテルから歩いて数分で平和記念公園につきました。


修学旅行などで広島に来ることがなかったので個人的な旅行で訪れるのみのこの場所、来たのは2度目な気がします。
経緯からなのか、アジア系の観光客の方はほぼおらずアメリカの方と思われる観光客の方が多かったのが印象的でした。
国は違えど雰囲気は伝わるのでしょうか、厳かな雰囲気を保っているのがなるほどなぁと感じました。


平和記念公園を越え、本川町電停付近に出ました。こんな所でも京急に出会うとは…


広島の都心部を背景に走る京都市電の単車、このギャップが広電の魅力ですよね。


折角なので広島らしく、原爆ドームを背景にグリーンムーバーを。


このあたりで撮っていたところ、最新型のグリーンムーバーAPEXがやってきました。うおおぉぉ!
今年の3月に登場した最新型で、宮島線系統の2系統に専用で用いられています。




サッカーボールっぽい前面デザインとこのかっちょいいロゴ。好き。


このかなり年の離れた並び、いいですなぁ。


一日乗車券を購入しました。
多くの電停は無人なので近くにある委託販売所を検索し、サンルートホテルのフロントにて購入。


本川町から一旦広島駅へ向かいました。


乗り潰しのため、皆実線経由の6系統で広島港へ向かいました。


ということで広島港電停までやってきました。大きな屋根に3つのホームを持つ大きな電停です。




電停に留め置かれた京都市電の単車。かっこいい。




単車が走る6系統と異なり、5連接のグリーンムーバーがメインの1系統もここ広島港までやってきます。




折角ならグリーンムーバーに乗っていきたかったのですが、やってきたのは少し古いグリーンライナー。

帰りは1系統に乗って広島の中心街、本通まで乗車しました。


始発の広島港電停から乗る人は少ないようでした。最後尾からうねうね曲がる車両を見るのが楽しい。


乗っているグリーンライナーの後を回送の京都市電が追ってきていました。
最後尾からいい感じに撮れました。


途中の電停ですれ違った古そうな電車、選挙に行こうという広告が花電車のように掲げられていました。


本通にて下車。カープラッピングのグリーンムーバーmaxがやってきました。
広電のLRVの中ではこのmaxが一番好みだったりします、LEXはなんか目がへにゃっとしてる気がして…




40分ほど待って、先程すれ違った花電車を撮影することにしました。
運用も何も知らないのですが、3系統で行ったから3系統で帰って来るだろという勘だけで待っていましたがどうやら当たりだったみたいです。




レトロな車体カラーに花電車風の装飾、これはいいですねぇ。
パレード用の花電車専用形式などでは運転台しかない専用車両を用いていた都市が多いみたいなので厳密に往時の花電車と同じとは言えないかもですが、この雰囲気は非常に良かったです。




満足いくものが撮れたのでここから江波へ向かいます。
本通からだと乗換がめんどくさいので至近距離にある紙屋町西電停へ。


江波へやってきました。
乗りつぶすために来たためすぐに折り返しちゃうわけですが…


雨が強くなってきていたのであまり遠くまで見て回ることはできませんでしたが、電停からすぐのところに江波車庫があったのでこちらを見てきました。
背景に緑を絡めて京都市電が撮影できる、これは雰囲気がいいです。

江波地区は基本的に昔海だった場所を埋め立ててできた場所。
江波線が通る舟入地区までが陸地で、江波は大部分が海だった場所のようです。


そんな中背後の緑があるところが昔から陸地だった江波皿山、古くは江波島と呼ばれていた場所の一部みたいです。


この地図で見ると江波皿山のところだけ島だったころの形状を残している様子が分かるかと思います。
それ以外の場所は新たに埋め立てられて作られた土地なので起伏も少なく、基本的に道がまっすぐ通っています。


いや、気になりますよね子の斜めの道。
私も江波皿山について調べるために地図を見ていたのですが、明らかに不自然な斜めの道が存在しています。


航空写真で見てみると…


分かりますでしょうか、道はありませんが家の並ぶ向きがおかしいラインがもう一つ確認できました。

最初は川の昔の流路かと思いましたが堤防の後もありませんし第一島に向かって流れているのは不自然な話です。
調べてみると、こちら↓の記事に紹介されていました。
朝日新聞デジタル:射撃場跡(広島市中区)


陸軍の射撃場について調べてみると、姫路城の近くの名古山というところにも存在していたみたいです。
小高い山の斜面を的としてそこからまっすぐ伸びる形状になっているのが特徴のようです。
これを前提に、江波皿山の斜面を斜面とした2本の射撃場を見てみると、現在の緑がある一と2本の射撃場の交差地点が一致していません。
恐らく、広電江波車庫辺りまであった山の斜面が的として撃たれまくったが故になくなっちゃったんじゃないかなぁと思います。

こうやって地図を見て楽しむの、楽しいですよね。
毎回ブログを書くときに調べて知ることが多いです。


さて、江波地区の謎な斜めの道についてはこの辺にしようと思っていたんですが、もうひとつ面白いものを見つけてしまったので…


広島という町は誰もが知っている通り、米軍によって原爆が投下された町であるため色々なところに慰霊碑があるのが特徴的です。
ただ、江波山公園にある「広島工業港魚介藻類慰霊碑」というのがかなり気になります。
広島市付近にたくさん存在する戦没者慰霊碑、爆死者慰霊碑、供養塔などと異なりこちらが弔っているのは魚介藻類。なんだこれは…

こちらも存在を知ったのがブログ執筆時点なので訪れることはできなかったのが残念です。
このサイトを元に調べた情報のみになってしまいますが、この碑は戦時の軍事需要で広島工業港を拡張させるにあたり埋め立てられた江波地区の豊富な魚介藻類、そしてそれらで生計を立てていた近隣の人々への感謝といった意味から建立されたものだったそうです。

その昔、豊富な餌があり漁業が大変盛んだったことから餌場から江波へ転じたという説が残る江波島。
時代が時代なので大日本帝国が勝ち抜くためにお国に抗うことなどできなかったものとは思われますが、豊富な漁場を潰し港を拡張させることへの感謝がこういった碑から読み取れるというのはまた面白い話だなぁと思いました。
広島の戦争は大変だったんだよと同じことばかり教えられるよりも自分から発見してこういうものの由来を調べるほうがよっぽど勉強になるんじゃないかなぁと思いますが、やっぱりその前提条件として基本的な知識は必要なのかなぁと感じました。
ただ平和記念公園を訪れるだけで終わり、ではなくこういう側面での戦争の爪痕を知れたのはよかったなと感じました。


そんなことで、実際の滞在は数分でしたが後から調べてみたらいろいろなことが地図から読み取れる町、江波を去ります。
帰りは京都市電の車両に乗れることになりました。やったぜ。


車内には京都市電から移籍した旨を示すプレートが掲げられていました。


降車ボタンはおそらく当時からそのままのものが採用されていました。






江波線系統と宮島線系統の分岐電停、土橋で降車。


ここから宮島口行き2系統に乗車しました。
あわよくばグリーンムーバーAPEXに…と思っていましたが残念ながらグリーンムーバー無印がやってきました。
これはこれでヨーロッパのデザインそのままなのが面白い車両なのですが。


そんなわけで、宮島へ渡ったのですがそちらは後編に分けようと思います。


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コメント
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