ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

ビルボード Billboard All American Top40 1988年7月23日付 デフ・レパード Def Leppard - Pour Some Sugar On Me

2024-07-21 20:00:00 | 1988年ビルボードTop40
1988年ビルボード Billboard All American Top40、1988年7月23日付、5位から上がっていきなりの1位はRichard Marxの"Hold On To The Nights"。Richard Marxですが、アメリカのシンガーソングライター。デビューアルバム『Richard Marx』からのファーストシングル"Don't mean nothing"が最高位3位を記録、デビューアルバムからは、これまで3位→3位→2位ときて、この曲でついにNo.1獲得です。

2位は3位からアップ、Def Leppardの"Pour Some Sugar On Me"。Def Leppardですが、イギリス出身のハードロックグループ。70年代後半にデビューし、83年には"Photograph"が最高位12位を記録、この曲で5曲目のTop40ヒットで、2曲目のTop10ヒット、ついに2位まで上がってきました。

3位は4位からアップ、INXSの"New sensation"。INXSですが、オーストラリア出身のロック・ポップグループ。1982年の"The One Thing"が最高位30位で初のTop40ヒット。続いて1985年に"What You Need"が最高位5位、3曲目のシングル"Need You Tonight"でついにNo.1を獲得、この曲で5曲目のTop40ヒットで、4曲目のTop5ヒット、2曲目のTop3ヒットとなりました。

4位は6位からアップ、Steve Winwoodの"Roll With It"。Steve Winwoodですが、60年代からブリティッシュロックシーンで活躍しているスーパースター。伝説的なロックバンド、Trafficや、Blind Faithで活躍、81年に突然ソロで大ヒット、"While You See A Chance"が最高位7位を記録、86年には2曲目のソロヒットの"Higher Love"でついにNo.1、その後もヒットを続け、この曲でソロ7曲目のTop40ヒットで5曲目のTop10ヒット、2曲目のTop5ヒットとなりました。

5位は2週間の1位からダウン、Cheap Trickの"The Flame"。Cheap Trickですが、アメリカのロックバンド。日本で人気がでてから世界で有名になったあのチープトリックが全米No.1となるとは、70年代からのロックファンの私としては、感慨深いものがありました。70年代中頃、『チープ・トリックat武道館』 が突然大ヒットし、ライブ盤からのシングル"I Want You to Want Me" が最高位7位、次のスタジオアルバムからのシングルを合わせTop40には4曲のTop40ヒット、9年ぶりにTop40に登場し、この曲で5曲目のTop40ヒットで、初のNo.1です。

この週2位はDef Leppardの"Pour Some Sugar On Me"。最高位はこの1週間の第2位、年間チャートは19位。初のNo.1は逃しましたが、年間チャート20位以内に入るヘビメタバンドでは異例の特大のヒットとなりました。

Def Leppardですが、イギリス出身のハードロックグループ。ファーストアルバム『On Through the Night』のリリースは1980年。このファーストアルバムと、続く2枚目のアルバムでは、母国イギリス、さらにはアメリカとも、100位以内に入るまずまずのヒットアルバムにはなるものの、シングルでのTop40ヒットは生まれませんでした。

続く3枚目のアルバムが『Pyromania』、全米アルバムチャートで最高位第2位を記録する大ヒットアルバムとなります。そのアルバムからのシングル"Photograph"が最高位12位と初のTop40ヒット、さらに、"Rock of Ages"が16位、"Foolin'"が28位と、合計3曲がTop40に入るヒットとなり、一躍大人気ハードロックグループとなります。

続く4枚目のアルバムが1987年にリリースされた『Hysteria』、まずはファーストシングルの"Animal"が最高位19位、続くシングルが"Hysteria"、最高位10位と、初のTop10ヒットシングルとなります。こちらをご覧ください→→→

『Hysteria』からの3曲目のヒットがこの曲"Pour Some Sugar On Me"、最高位2位を記録する、シングルでは初めての大ヒットになります。

"Pour Some Sugar On Me"の曲の作者は、メンバーのJoe Elliott、Phil Collen、Steve Clark、Rick Savageの4人に加え、プロデューサーのRobert John "Mutt" Lange。敏腕プロデューサーのRobert John "Mutt" Langeについては、"Hysteria"の記事をご覧ください。

この"Pour Some Sugar On Me"の最高位2位の大ヒットには驚きました。ヘビメタのヒット曲では、パワーバラードが大ヒットすることが時々ありますが、この曲のように、ストレートでヘヴィな曲が最高2位まで上がる大ヒットになるのは異例のことだったです。重々しい曲の中にもメロディアスなところがあったのが大ヒットに結びついたのでしょう。

今週    先週    song    /    artist
1 5 HOLD ON TO THE NIGHTS / RICHARD MARX
2 3 POUR SOME SUGAR ON ME / DEF LEPPARD
3 4 NEW SENSATION / INXS
4 6 ROLL WITH IT / STEVE WINWOOD
5 1 THE FLAME / CHEAP TRICK
6 8 HANDS TO HEAVEN / BREATHE
7 9 MAKE ME LOSE CONTROL / ERIC CARMEN
8 2 MERCEDES BOY / PEBBLES
9 14 SIGN YOUR NAME / TERENCE TRENT D'ARBY
10 11 RUSH HOUR / JANE WIEDLIN
11 19 1-2-3 / GLORIA ESTEFAN & MIAMI SOUND MACHINE
12 17 PARENTS JUST DON'T UNDERSTAND / D.J. JAZZY JEFF & THE FRESH PRINCE
13 7 NITE AND DAY / AL B. SURE!
14 21 I DON'T WANNA GO ON WITH YOU LIKE THAT / ELTON JOHN
15 22 JUST GOT PAID / JOHNNY KEMP
16 18 PARADISE / SADE
17 24 DO YOU LOVE ME / CONTOURS
18 23 I DON'T WANNA LIVE WITHOUT YOUR LOVE / CHICAGO
19 12 LOST IN YOU / ROD STEWART
20 25 THE COLOUR OF LOVE / BILLY OCEAN
21 36 MONKEY / GEORGE MICHAEL
22 29 THE TWIST / THE FAT BOYS
23 13 FOOLISH BEAT / DEBBIE GIBSON
24 27 LOVE CHANGES(EVERYTHING) / CLIMIE FISHER
25 10 NOTHIN' BUT A GOOD TIME / POISON
26 35 LOVE WILL SAVE THE DAY / WHITNEY HOUSTON
27 37 FAST CAR / TRACY CHAPMAN
28 33 RAG DOLL / AEROSMITH
29 20 MAKE IT REAL / JETS
30 15 DIRTY DIANA / MICHAEL JACKSON
31 16 THE VALLEY ROAD / BRUCE HORNSBY & THE RANGE
32 40 SIMPLY IRRESISTIBLE / ROBERT PALMER
33 26 I STILL BELIEVE / BRENDA K. STARR
34 46 SWEET CHILD O' MINE / GUNS N' ROSES
35 42 WHEN IT'S LOVE / VAN HALEN
36 51 PERFECT WORLD / HUEY LEWIS & THE NEWS
37 28 I SHOULD BE SO LUCKY / KYLIE MINOGUE
38 43 I KNOW YOU'RE OUT THERE SOMEWHERE / THE MOODY BLUES
39 47 I'LL ALWAYS LOVE YOU / TAYLOR DAYNE
40 49 IN YOUR SOUL / COREY HART

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24 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ペブ👙)
2024-07-21 20:32:24
⭐⛴️さんのバカぁ~😫
( ω-、)シクシク…
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最近のパターン (hannah)
2024-07-21 21:31:28
星船さん、こんばんは。
遂にDef Leppardが2位まで来ましたね。
1stシングルから19位→10位とランクを上げてきました。
D.GibsonやR.Marxと同じパターンですね。
ストレートなHRもいいものですね。
太ボンさんはPebblesを期待されていたようで。
返信する
Pebbles (星船)
2024-07-21 22:08:27
太ったボンジョビさんこんばんは。
Pebblesさんですか?別に嫌いじゃないですが…
ほかにもいろいろあるもんで
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『Hysteria』からのシングル (星船)
2024-07-21 22:11:53
hannahさんこんばんは。
『Hysteria』からのシングル、だんだんヒット性が高い曲になってくるのですよね。こういう順番でシングルカットしたのは、戦略でしょうか?
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Unknown (音時)
2024-07-22 08:53:45
http://neverendingmusic.blog.jp/archives/11600016.html
少しの砂糖をかけてくれ!は少しくらい優しくしてくれよ、とツンのみの彼女にツンだけじゃなく、デレもお願いしたいってことかなー。その他、甘いものが歌詞にいっぱい出てきますが、シンプルなロックなのがいいですよね!
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かなりのヘビメタ (星船)
2024-07-22 16:02:56
音時さんこんにちは。
この曲の大ヒットにはけっこう驚いたのですよね。ここまで重いロックが大ヒットするとは。多少メロディアスなところもありますが、かなりのヘビメタ、よくぞ大ヒットしてくれました。全米top40では、画期的な出来事でした。時々、こういう重いロックも良いですね。
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Unknown (かんた)
2024-07-22 20:56:34
私は、この曲が2位に上がったのはそれほど意外じゃなかったです。
むしろ、なんで1位じゃなかったんだと思ったぐらいです。
もともとこの曲は、クイーンの『ウィ・ウィル・ロック・ユー』からインスパイアを受けたと言われていましたが、私はどちらかというと、ジョーン・ジェットの『アイ・ラブ・ロックンロール』に近いものを感じました。
それゆえ、大ヒットして当然だと思ってました。

それよりも意外だったのは、そのあとにガンズが1位になったことかな。
いまでこそ『スウィート・チャイルド・オブ・マイン』は何の抵抗もなく聞けますが、あの曲が1位になったときは「なんで?」って思ったものです。
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Unknown (太ったボンジョビ (´_`。)゙)
2024-07-22 22:33:39
やはりジョーエリオット、頭が良いなあ、ハイトーンのスクリーム&シャウトでなく、ジョーにしては普通の高さの声でのゴツゴツのロックナンバー。
これなら今のように歳いってもコンサート続けられますよね😃
うーんでもやっぱりジョーの顔は鬼みたいで怖いなあ😱
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Def Leppardの地力 (hannah)
2024-07-22 23:52:12
星船さん、こんばんは。
特大ヒットアルバム♪Hysteria♪からの3曲目のシングル、しかもけっこうなHRな楽曲。
それでもあと一歩で1位の大ヒットになるのですから、Def Leppardの地力でしょうね。
80年代初めに大ヒットしたAC/DCと比べると、アルバム売上は、まだAC/DCの方が上でしようか。
返信する
ヘヴィなロックで (星船)
2024-07-23 13:08:57
かんたさんこんにちは。
そういえばこの曲、「ウィ・ウィル・ロック・ユー」とは、リズムが似ているところがありますね。曲は船隊的にかなり重い音でしたし、ヘヴィなロックで、Def Leppardのこれまでのシングルヒットが最高でも10位だったので、この曲の大ヒットは、私にはかなり意外なものでした。
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