ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

ビルボード 全米 Top40 1984年1月28日付 Matthew Wilder - Break My Stride

2020-01-26 20:20:18 | 1984年ビルボードTop40
1984年1月28日付ビルボード All American Top40、2週目の1位はYesの"Owner Of A Lonely Heart"。
Yesですが、ロックファンの方々ならばご存知、イギリスのプログレッシブ・ロックバンド、プログレロックの先駆者。アルバムでは『こわれもの』や『危機』などがアメリカでも大ヒットしていますが、シングルは1971年に最高位40位を記録した"Your Move"、1972年に13位を記録した"Roundabout"に続く3曲目のTop40ヒットで、もちろん初めてのNo.1ヒットです。

2位は3位からアップ、Culture Clubの"Karma Chameleon"。Culture Clubですが、アメリカでの初めてのヒット"Do You Really Want to Hurt Me"が第2位を記録、続くシングル"Time (Clock of the Heart)"も連続2位。この曲で3曲目のTop3ヒットです。
3位は4位からアップ、The Romanticsの"Talking in Your Sleep"。The Romanticsですが、アメリカ出身のロックグループ。彼ら初めてのTop40ヒットでTop3入りです。
4位は6位からアップ、Elton Johnの"I Guess That's Why They Call It The Blues"。数々の大ヒットを持っているスーパースターElton John、Top5ヒットは1980年に3位を記録した"Little Jeannie"以来となります。
5位は前週と変わらず、Matthew Wilderの"Break My Stride"。Matthew Wilderの2曲目のシングルですが、ファーストシングルはHot100にも入らず、初めてのTop40ヒットがTop5入りです。

この週5位はMatthew Wilderの"Break My Stride"。最高位は1月21日から3週間続けた第5位。年間チャートは27位。Hot100に通算で29週間滞在する超ロングヒットで、最高位5位ながら年間チャートも上位に食い込み、初めてのヒットが大ヒットとなりました。

Matthew Wilderですが、アメリカニューヨーク出身のシンガーソングライター。
デビューは70年代、デュオグループを結成していましたが、全くヒットせず、初めてのソロアルバムが1983年にリリースした『I Don't Speak the Language』。そのアルバムからのファーストシングルカット曲がこの曲 "Break My Stride"です。
曲の作者はMatthew Wilderと、この曲でバックボーカルも務めているGreg Prestopinoという人の共作。テンポの良い良質のポップスです。

Matthew Wilderはこのアルバムからもう1曲"The Kid's American"が小ヒットしましたが、次のアルバムは空振り、結局Top40ヒットはこの2曲のみになりました。
その後ヒットは出ませんでしたが、ソングライターやプロデューサーとして最近も活躍しているようです。


この曲は様々な人にカバーされ、特にオーストラリア出身のデュオグループのUnique IIのバージョンがヨーロッパ各国で大ヒットしました。


今週 先週 song / artist
1 1 OWNER OF A LONELY HEART / YES
2 3 KARMA CHAMELEON / CULTURE CLUB
3 4 TALKING IN YOUR SLEEP / ROMANTICS
4 6 I GUESS THAT'S WHY THEY CALL IT THE BLUES / ELTON JOHN
5 5 BREAK MY STRIDE / MATTHEW WILDER
6 8 JOANNA / KOOL & THE GANG
7 2 SAY SAY SAY / PAUL MCCARTNEY & MICHAEL JACKSON
8 9 RUNNING WITH THE NIGHT / LIONEL RICHIE
9 7 TWIST OF FATE / OLIVIA NEWTON-JOHN
10 12 THAT'S ALL / GENESIS
11 14 THINK OF LAURA / CHRISTOPHER CROSS
12 13 PINK HOUSES / JOHN COUGAR
13 11 UNION OF THE SNAKE / DURAN DURAN
14 16 I STILL CAN'T GET OVER LOVING YOU / RAY PARKER JR.
15 10 SAY IT ISN'T SO / DARYL HALL & JOHN OATES
16 17 HOLIDAY / MADONNA
17 15 THE CURLY SHUFFLE / JUMP 'N THE SADDLE
18 22 LET THE MUSIC PLAY / SHANNON
19 24 AN INNOCENT MAN / BILLY JOEL
20 34 JUMP / VAN HALEN
21 25 MIDDLE OF THE ROAD / PRETENDERS
22 33 99 LUFTBALLONS / NENA
23 31 WRAPPED AROUND YOUR FINGER / POLICE
24 27 YAH MO B THERE / MICHAEL MCDONALD & JAMES INGRAM
25 28 SO BAD / PAUL MCCARTNEY
26 26 BABY I LIED / DEBORAH ALLEN
27 36 NOBODY TOLD ME / JOHN LENNON
28 18 TIME WILL REVEAL / DEBARGE
29 21 READ EM' AND WEEP / BARRY MANILOW
30 19 IF I'D BEEN THE ONE / 38 SPECIAL
31 45 GIRLS JUST WANT TO HAVE FUN / CYNDI LAUPER
32 38 SEND ME AN ANGEL / REAL LIFE
33 35 NIGHTBIRD / STEVIE NICKS
34 30 STAY WITH ME TONIGHT / JEFFREY OSBORNE
35 32 THE SIGN OF FIRE / FIXX
36 37 REMEMBER THE NIGHTS / MOTELS
37 48 NEW MOON ON MONDAY / DURAN DURAN
38 50 BANG YOUR HEAD / QUIET RIOT
39 41 THE DREAM (HOLD ON TO YOUR DREAM) / IRENE CARA
40 54 I WANT A NEW DRUG / HUEY LEWIS & THE NEWS

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26 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
一発屋 (hannah)
2020-01-26 21:34:19
星船さん、こんばんは。
初めて聴くアーティストでした。
Mattewという名前から男性だとは思いましたが、声を聴くだけでは男性か女性かわかりませんでした。
とはいえ、軽快かつちょうどいい長さのポップな曲で、5位になったものうなずけます。
ヒット曲は一発屋でしたが、その後もソングライターとかプロデューサーで活躍してたんですね。
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懐かしい~ (240)
2020-01-26 22:17:02
こんばんは。
この当時の洋楽はリアルタイムに聞きかじっていたので、懐かしいですね~。
マシュー・ワイルダー、あの当時以来、聴いたかも。これもまた懐かしい。やっぱりワンヒットワンダーになっちゃいましたね。
ちょっとレゲエ調の、軽めのポップスが時代に受けたのでしょうね~。
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想い出のステップ (音時)
2020-01-27 00:42:14
http://neverendingmusic.blog.jp/archives/22893001.html
トップ40を聴いていたときは、"誰も私の足取りを乱させない"って、なんかじゃじゃ馬娘のことを歌った歌かなと思ってたのですが、この歌を和訳するときにいろいろ調べてみたら、マシュウは、アリスタレコード(社長クライヴ・デイヴィス)のことを歌っていたことが判明しました(^▽^;)。
「誰も僕の進む道を邪魔させない。僕はまっすぐ進んでいくよ」という決意も歌っていたようです。
マシュウはプロデューサーも手掛けたようで、イギリスで大ブレイクしたノー・ダウト(女性ボーカルがグウェン・ステファニー)もマシュウのプロデュースでした。ノー・ダウトの大ヒット曲「Spiderwebs」もスカのサウンドを楽しく取り入れていて、「Break my stride」と共通してるなあと思いました。

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Unknown (omnibusfan)
2020-01-27 12:52:44
 ベストヒットUSAで

 星船さま、こんにちは。マシューワイルダー登場ですね。当時よく聴きました。シングルレコード持ってます。
 ベストヒットUSAでも、本人出演のライブの様子が流れました。バックダンサーが気になりました。(笑)今でもyou tubeで見られますよ。
 いろいろなアーチストにカバーされているのですね。でも、私にとっては1997年のパフダディのサンプリングで大ヒットした時が一番の驚きでした。
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確かこの曲のアレンジャーは (ノッチmrng)
2020-01-27 15:05:24
日本人じゃなかったでしょうか?
当時の週刊プレイボーイで紹介されているのを読んだ記憶があります。
ただ検索しても引っかからないので全然違う曲だったかも知れません。
79~83年の週刊プレイボーイは年度別に30~40冊は実家に残っているので調べてみますね。定年後の仕事になりそうですが(笑)
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武新吾 (ms-database)
2020-01-27 18:16:32
こんばんは。
このMatthew Wilderのアルバムに日本人が係わっているって当時、結構話題になりましたよね。
松任谷由実の作品で有名な(ってほどではないけど)武新吾が「プロデューサー」として参加しています。
当時の雑誌を見ると、アレンジャーだの、設立した新興レーベルからの発売だの、コンピューター・プログラミング担当だのとありますが、プロデューサーが正しいようです。
「23歳」(当時(1983年-1984年))とありましたので1960年か1961年生まれなんでしょうか。
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次のヒットが (星船)
2020-01-27 21:44:56
hannahさんこんばんは。
軽快なこの曲、なかなか良い曲でした。ロングヒットしましたがご存じありませんでしたか?
歌っているのはもちろん男性で、ひげを生やした「おっさん」というにはちょっとかわいそうなお兄さんです。
次のヒットが続かなかったのは残念でした。
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年間27位 (星船)
2020-01-27 21:58:16
240さんこんばんは。
そうですね、私も懐かしいです。マシュー・ワイルダーの音はいかにも当時の流行の音でした。レゲエ長の軽いポップス、聞きやすい良い曲でした。
大ヒットはこの曲だけでしたが、年間チャート27位は立派です。
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歌詞を知ってから (星船)
2020-01-27 22:17:08
音時さんこんばんは。
そういえばこの曲の邦題は「想い出のステップ」でした。
その歌詞にはアリスタレコードの社長とのこんな確執があったとは、奥が深い歌詞でした。
いつもながら歌詞を知ってから曲を聞くと印象が変わります。
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バックのダンス (星船)
2020-01-27 22:27:10
omnibusfanさんこんばんは。
YouTube見ましたよ。
バックダンサーのダンス、笑えました^^
レゲエ調の曲をこういう軽いノリで歌ったところが大ヒットした理由でもありますでしょうか。
何組ものアーチストにカバーされているのも良い曲だったからでしょうね。
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