ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

ビルボード 全米 Top40 1985年10月26日付 ホイットニー・ヒューストン Whitney Houston - Saving All My Love For You

2021-10-25 20:06:53 | 1985年ビルボードTop40
1985年10月26日付ビルボード All American Top40、この週も1位の交代がありました、これで3週連続の1位交代です、2位から上がって1位はWhitney Houstonの"Saving All My Love For You"。Whitney Houstonですが、もちろん皆さんご存知、数々の大ヒットを持つスーパースター、ソウル界のスーパー歌姫の記念すべきはじめてのNo.1です。Whitney Houston、最高位3位を記録した初ヒット"You Give Good Love"に続く2曲目のヒットです。

2位は3位からアップ、Stevie Wonderの"Part Time Lover"。Stevie Wonderですが、もちろん皆さんご存知のソウル界の、いや音楽界のスーパースター。デビューは60年代、早くも63年には"Fingertips – Part 2"が初めてのNo.1ヒットとなりました。その後も数多くのヒット曲を重ね、この時までに、なんと8曲のNo.1ヒット、この曲で14曲目のTop3ヒットになりました。
1週のみの1位からダウンして3位はA-haの"Take On Me"。A-haですが、ノルウェー出身のポップバンド。この曲はデビューシングルで、もちろん初めてのNo.1ヒットになりました。
4位は5位からアップ、Jan Hammerの"Miami Vice Theme"。Jan Hammerですが、チェコスロバキア出身のプロデューサー、ピアニスト、キーボードプレイヤー。テレビ番組『特捜刑事マイアミ・バイス』のテーマ曲のこの曲で初めてのTop40ヒットが4位まで上がってきました。
5位は10位からジャンプアップ、Tears For Fearsの"Head Over Heels"。イギリス出身のデュオTears For Fears、アメリカでの初ヒット"Everybody Wants to Rule the World"、続く"Shout"と、2曲連続の1位を記録、さらに続いてシングルカットされたこの曲で、3曲連続のTop5ヒットとなりました。

さて、この週の紹介曲は、やっぱりこの曲しかありません、初のNo.1を記録したWhitney Houstonの"Saving All My Love For You"。1位はこの週のみでしたが、年間チャートは23位、初めてのヒットで最高位3位を記録した"You Give Good Love"を上回るヒットとなりました。

Whitney Houstonですが、デビューは1984年、まずはTeddy Pendergrassとのデュエット曲が初めてのシングルヒット。"Hold Me"という曲で、この曲は最高位46位を記録します。この曲はまずはTeddy Pendergrassのアルバム収録曲として発表されました。
そして1985年に彼女のファーストアルバム『Whitney Houston』を発表、"You Give Good Love"が3位を記録し、続くこの曲で1位を獲得します。詳しくはこちらをご覧ください→→→
このアルバム『Whitney Houston』、名盤でした。デビューアルバムにして完成度の高い素晴らしいアルバムです。

"Saving All My Love For You"ですが、ソングライターでプロデューサのMichael Masser と作詞家Gerry Goffinの共作。
オリジナルはMarilyn McCoo and Billy Davis Jr.の1978年のアルバムに収録されていた曲です。
Marilyn McCoo and Billy Davis Jr.はご存知でしょうか?1977年1月にNo.1を記録した"You Don't Have to Be a Star"、ご存知の方もいると思います。
オリジナルよりも、絶対にWhitney Houstonバージョンの方が素晴らしいと思います。


こちらは1991年の日本でのライブの動画です。1991年というと、横浜アリーナでしょうか?私は行ったことがないのですが、何度も来日して、ライブで素晴らしい歌唱を披露してくれています。早すぎる死は何とも残念でした。


今週 先週 song / artist
1 2 SAVING ALL MY LOVE FOR YOU / WHITNEY HOUSTON
2 3 PART TIME LOVER / STEVIE WONDER
3 1 TAKE ON ME / A-HA
4 5 MIAMI VICE THEME / JAN HAMMER
5 10 HEAD OVER HEELS / TEARS FOR FEARS
6 4 OH SHEILA / READY FOR THE WORLD
7 6 LONELY OL' NIGHT / JOHN COUGAR MELLENCAMP
8 9 FORTRESS AROUND YOUR HEART / STING
9 11 I'M GOIN' DOWN / BRUCE SPRINGSTEEN
10 15 YOU BELONG TO THE CITY / GLENN FREY
11 12 LOVIN' EVERY MINUTE OF IT / LOVERBOY
12 7 MONEY FOR NOTHING / DIRE STRAITS
13 17 WE BUILT THIS CITY / STARSHIP
14 16 I'M GONNA TEAR YOUR PLAYHOUSE DOWN / PAUL YOUNG
15 8 DANCING IN THE STREET / MICK JAGGER & DAVID BOWIE
16 18 BE NEAR ME / ABC
17 19 ONE NIGHT LOVE AFFAIR / BRYAN ADAMS
18 21 YOU ARE MY LADY / FREDDIE JACKSON
19 24 LAY YOUR HANDS ON ME / THOMPSON TWINS
20 29 SEPARATE LIVES (THEME FROM WHITE NIGHTS) / PHIL COLLINS & MARILYN MARTIN
21 23 AND WE DANCED / HOOTERS
22 22 SUNSET GRILL / DON HENLEY
23 27 NEVER / HEART
24 26 LOVE THEME FROM ST. ELMO'S FIRE / DAVID FOSTER
25 28 WHO'S ZOOMIN' WHO / ARETHA FRANKLIN
26 13 CHERISH / KOOL & THE GANG
27 35 BROKEN WINGS / MR. MISTER
28 14 DRESS YOU UP / MADONNA
29 33 BOY IN THE BOX / COREY HART
30 36 SO IN LOVE / ORCHESTRAL MANOEUVRES
31 37 ONE OF THE LIVING / TINA TURNER
32 20 FOUR IN THE MORNING / NIGHT RANGER
33 31 THE WAY YOU DO THE THINGS YOU DO / MY GIRL / DARYL HALL & JOHN OATES
34 44 SOUL KISS / OLIVIA NEWTON-JOHN
35 41 PERFECT WAY / SCRITTI POLITTI
36 49 SLEEPING BAG / ZZ TOP
37 43 THE NIGHT IS STILL YOUNG / BILLY JOEL
38 52 ALIVE & KICKING / SIMPLE MINDS
39 42 GIRLS ARE MORE FUN / RAY PARKER JR.
40 46 I MISS YOU / KLYMAXX

コメント (31)    この記事についてブログを書く
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31 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Cash Boxは5位 (hannah)
2021-10-25 21:59:13
星船さん、こんばんは。
しばらく不在にしている間に♪Dancing In The Street♪をスルーしてしまいました。
W.Houston初の№1ヒットですが、確かCash Boxでは最高位5位だったと思います。
珍しく差がありましたね。
次の♪How Will I Know♪は両方で№1獲得でした。
その後は♪Whitney Ⅱ♪の♪So Emotional♪まで№1連発でした。
この曲のオリジナルはM.MaCoo&B.Davis Jr.だったんですね。
♪You Don't Have To Be A Star♪はあまりにも有名でした。
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Unknown (太ったボンジョビ ( •̀。•́)⁾⁾)
2021-10-25 22:37:09
これ流行った当時はオシャレの権化みたいで素晴らしーなー、と密かに感動しておりました。周りの学生も結構知っていて、アルバムかったヤツも二人居ましたの。
夏ごろの大型新人扱いのユーギブグッラブなんて忘れていましたよ。私にとってのホイットニーはこっからですなあ。
85年秋、イイ時代でしたねえ、阪神バースは凄かった、けどシリーズで右に左にツーベースかましてた真弓先生はホントにカッコよかったなー。
それはさておき、これ援助交際かなんかの歌なんでしたっけ?当時あんま声を大きくしてこの曲を話せないみたいなことなかったですかね?
で、面白かったのがこのあとの「恋は手さぐり」ですよね?
尻軽みたいな歌のあとに「恋は手さぐり」もないもんですよね?
原題も初体験を期待する「ハウウィルアイノウ」なんて、さんざんヤった歌を歌った人のネクストシングルとは思えませんよね?
んで、さらにそのあとには超厳かなベンソンのカバー。なんか順序違うというか、バツが悪いというか…。
すべて意訳なんで堪忍してくださいませませ。
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この曲がセカンドシングルになったわけは… (音時)
2021-10-26 06:53:10
http://neverendingmusic.blog.jp/archives/15983520.html
 "Saving All My Love For You"ってすごい言葉だと思いました。
 いけない恋だとはわかっていても自分の心に素直で率直でありたい…この曲を歌っている彼女は、とても堂々としている…自分の愛してる相手の方に"All My Love"=一部ではなく"すべての愛"を捧げる…んですね。あなたの社会的なパートナー(結婚相手)の方には勝てないけれど、私はすべての愛をあなたのために取っておいているのよ、それだけは負けはしないわ…、と言っているように聞こえます。
 この曲はアルバムからはセカンド・シングルで、ホイットニーの初めての全米No1ヒットとなり、彼女の快進撃が始まります。「How Will I Know」「The Greatest Love Of All」とファーストアルバムから連続3曲の全米No1。そして続くセカンドアルバム「Whitney」ではなんと4曲連続のNo1、合計7曲連続の全米No1となります("Love Will Save The Day"が9位止まりとなり、記録が途切れました)。
 なぜデビュー曲をこの曲ではなく"You Give Good Love"にしたのかというと調べてわかったのですが、アリスタのクライヴ・デイヴィスによると「まず彼女をブラック・マーケットで売れるようにしたかった。そうしないとトップ40は言うには及ばす、R&Bからも見向きもされなくなる可能性があったからだ。」とのこと。“Saving all my love…”は確かに楽曲がよく彼女の歌唱力は映えますが、“You Give Love…”の方はちょっとゴスペルって感じがします。そのあたりがブラック・マーケット向きと判断されたんでしょうね。国内盤と海外番ではA面とB面が逆。日本ではオープニングトラックは“How Will I Know”(恋はてさぐり)の印象が強いですが、」海外では“You Give Good Love ”から始まる面がA面で、ジャケットもホイットニーが髪を束ねてるのも、ブラック・マーケットへの戦略ということだったんでしょうね。
 ホイットニー、もっと歌って欲しかったですね。
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Unknown (blackmore1207)
2021-10-26 07:38:34
こんばんは。
ホイットニーの歌をじっくり聴くのであればやはりこの曲が入った1stアルバムでしょうか。
名付け親がアレサ・フランクリンであり、従姉にディオンヌ・ワーウィック、そしてチャカ・カーンなど大物アーティストのバックで歌っていましたが満を持してのデビューアルバムにはジャーメイン・ジャクソンらが参加するなど名曲揃いで全世界で2200万枚の大ヒットでした。
この曲も実はアメリカでは4曲目のシングルカットでじわりじわりと上がり1位になりましたね。
因みに映画「ボディガード」の当初の配役イメージではライアン・オニールとダイアナ・ロスを想定して脚本が書かれらたしいです。
ミュージシャンの映画で大ヒットしたものは他には「パープルレイン」「ボヘミアン~」位でしょうか・・
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Unknown (ローリングウエスト)
2021-10-26 18:20:01
2年前にホイットニー・ヒューストンの伝記映画「オールウェイズ・ラヴ・ユー」を鑑賞しました。同時期に公開されていたエリッククラプトン「十二小節の人生」と比較すると、人生暗部を描いたドキュメント映画という点で華やかさがなく暗い雰囲気でした。クラプトンの方は薬物中毒を乗り越えて家族との幸福人生がハッピーエンドで描かれていましたが、ホイットニーは最期は薬物摂取で48歳の急死という悲劇が結末だったので非常に暗い気持ちで鑑賞した映画で彼女の人生が赤裸々な光と闇が交錯していました。映画「ボディガード」の主題歌が大ヒットした1992年がまさに栄光の頂点でしたが、そこからは彼女の人生は崖を転がり落ちていった経緯。表面的は華やかな彼女の人生にこれ程までにドロドロな隠された不幸の歴史があったとは・・!と驚きでした。彼女の人生末期は痛ましいものではありましたが米国民の心を支えた偉大なる栄光のアーティストでした。天国でもまた素晴らしい歌声を聞かせてくれていることでしょう!
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連続1位の始まり (星船)
2021-10-26 20:44:04
hannahさんこんばんは。
そうですか、キャッシュ・ボックスでは5位だったですか。それだけ差があるのも珍しいかもしれませんね。
Whitney Houston、この後の連続1位の始まりがこの曲でしたね。
"You Don't Have To Be A Star"、魅力的ないい曲でした。
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3大不倫ソング (hannah)
2021-10-26 21:43:44
星船さん、こんばんは。
85年のちょうどこの頃、日本では不倫を取り上げたTVドラマの主題歌がヒットしていました。
この曲も歌詞を聴いただけでそれとわかる曲ですね。
ちょうど2位には♪Part Time Lover♪が上がってきています。
翌86年春にヒットしたAtlantic Starrの♪Secret Lovers♪とともに、3大不倫ソングと言われていました。
豪華なソングライター陣、プロデューサー、只者ではないDivaの登場でした。
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Unknown (φ(・ω・`)…カキカキ)
2021-10-26 21:45:56
おやおや、ロール西さんにたくさんのメッセージが届いていますよ、読んでみましょう♪
モリソンさん「ジ・エンド」
ジョップリンさん「しょーがないよねー♪」
ブライアンジョーンズさん「ぉ…押すなよ!」
レノソさん「オレ、再開したばっかなのに……」
ボナムさん「ゴホッ、ゴホッ、モチが…持田真樹!」
キャスさん「何だよ16って!」
コバーンさん「間違っちゃったよナハナハ🤪」
レフトeyeさん「動画、みちゃダメよ」
コージーさん「手をあげて横断歩」
ロニー・ディオさん「まぁ、満足👍」
ラッパーのみなさん「誰に撃たれたのかもわからんわー」
ホイットニーもラッパーさんたちよりゃ良かったんじゃないですかね?言い過ぎごめんなさい。
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お気に入りは (星船)
2021-10-26 21:51:18
太ったボンジョビさんこんばんは。
この曲、良い曲でしたよ。この曲は私にとっても衝撃的でした。
この曲は「援助交際」の曲ではありませんですよ、実の堂々としている「不倫の歌」でしょうか。
このアルバムでの私の最もお気に入りの曲はというと、やっぱりジョージ・ベンソンですね。
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快挙 (星船)
2021-10-26 21:59:32
音時さんこんばんは。
そうだったのですか、デビュー曲を"You Give Good Love"になったのは。そういえば"You Give Good Love"は特に日本人にはいまいちの受けでしたね。
それでも、まずはR&B界でのスターを目指す、その方向は結果的には正しかったですね。
やっぱりこの曲が衝撃的に素晴らしかったのが、この後に続く7曲連続の1位という快挙につながりました。
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