ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

1983年3月19日付 ビルボード 全米 Top40 Joe Jackson - Breaking Us In Two

2019-03-17 22:19:19 | 1983年ビルボードTop40
1983年3月19日付ビルボード All American Top40、3週目の1位の大ヒット、Michael Jacksonの"Billie Jean"。アルバム『Thriller』から2位を記録したPaul McCartneyとのコラボシングル"The Girl Is Mine"に続く第2弾シングル。ソロでの1位は"Ben"、"Rock With You"、"Don't Stop 'Til You Get Enough"に続く4曲目となります。

2位は前週と変わらずこれで4週目の2位、Bob Seger & the Silver Bullet Bandの"Shame On The Moon"。Bob Segerですが、5位を記録した"Trying to Live My Life Without You"以来のTop5ヒットで、この曲で5曲目のTop5ヒットですが、これまでの最高が"Night Moves"と"Still The Same"の4位ですので、彼ら最大のヒットになりました。

3位は4位からアップ、Culture Clubの"Do You Really Want to Hurt Me"。ボーイ・ジョージ率いるカルチャークラブ、この後、一大ブームを巻き起こします。もちろん初めてのTop3ヒットです。
4位は5位からアップ、Duran Duranの"Hungry Like the Wolf"。もちろん解説の必要がないほど世界的人気ロックグループDuran Duran、アメリカでのデビューシングルです。
5位は6位からアップ、紅一点ボーカルChrissie Hynde率いるイギリスのロックバンドThe Pretendersの"Back on the Chain Gang"。これまでのヒット曲は最高位14位の"Brass in Pocket"1曲のみ。初めてのTop5ヒットです。

この週18位はJoe Jacksonの"Breaking Us In Two"。最高位はこの週3月19日の18位。年間チャートはぎりぎり99位にエントリーしました。

Joe Jacksonですが、イギリス出身のシンガーソングライター。ロックにポップス、ジャズ、クラシックの要素も入れたクロスオーバーな曲を作ります。
1978年にJoe Jackson Bandとしてデビュー。ファーストアルバム『Look Sharp!』収録のシングル "Is She Really Going Out with Him?"が初めてのヒットを記録して最高位21位。アルバムも最高20位を記録します。
その後アルバムを出し続け、5枚目のアルバム『Night and Day』収録の"Steppin' Out"が最高位5位を記録する大ヒットになります。アルバムも4位、このアルバムが彼の最も売れたアルバムになりました。この2曲についてはこちらの記事をどうぞ。

そのアルバム『Night and Day』からの次のシングルヒットがこの曲"Breaking Us in Two"です。
曲の作者はJoe Jackson自身によるもの。この曲も洗練されたいい曲でした。Joe Jacksonが弾くピアノにオルガンがまた良いですね。

Joe Jacksonですが、今でも活躍し、なんと今年になって発売したアルバム『Fool』が今年のBillboard2月2日付で25位を記録するヒットになりました。
このアルバムはイギリスでも13位を記録しています。



このニューアルバム収録の"Fabulously Absolute"の動画がTouTubeにアップされています。なかなか良い曲ですよ。


今週 先週 song / artist
1 1 BILLIE JEAN / MICHAEL JACKSON
2 2 SHAME ON THE MOON / BOB SEGER & THE SILVER BULLET BAND
3 4 DO YOU REALLY WANT TO HURT ME / CULTURE CLUB
4 5 HUNGRY LIKE A WOLF / DURAN DURAN
5 6 BACK ON THE CHAIN GANG / PRETENDERS
6 7 YOU ARE / LIONEL RICHIE
7 8 WE'VE GOT TONIGHT / KENNY ROGERS & SHEENA EASTON
8 10 SEPARATE WAYS / JOURNEY
9 11 ONE ON ONE / DARYL HALL & JOHN OATES
10 13 MR. ROBOTO / STYX
11 3 STRAY CAT STRUT / STRAY CATS
12 12 ALL RIGHT / CHRISTOPHER CROSS
13 14 TWILIGHT ZONE / GOLDEN EARRING
14 20 COME ON EILEEN / DEXYS MIDNIGHT RUNNERS
15 16 I KNOW THERE'S SOMETHING GOING ON / FRIDA
16 27 JEOPARDY / GREG KIHN BAND
17 18 FALL IN LOVE WITH ME / EARTH WIND & FIRE
18 19 BREAKING US IN TWO / JOE JACKSON
19 21 I'VE GOT A ROCK N' ROLL HEART / ERIC CLAPTON
20 25 DER KOMMISSAR / AFTER THE FIRE
21 9 BABY COME TO ME / PATTI AUSTIN & JAMES INGRAM
22 15 DOWN UNDER / MEN AT WORK
23 17 ALLENTOWN / BILLY JOEL
24 44 BEAT IT / MICHAEL JACKSON
25 29 LITTLE TOO LATE / PAT BENATAR
26 22 YOU AND I / EDDIE RABBITT With CRYSTAL GAYLE
27 31 POISON ARROW / ABC
28 38 CHANGE OF HEART / TOM PETTY & THE HEARTBREAKERS
29 34 MAKE LOVE STAY / DAN FOGELBERG
30 30 DREAMIN' IS EASY / STEEL BREEZE
31 32 MY KIND OF LADY / SUPERTRAMP
32 36 LIES / THOMPSON TWINS
33 23 PASS THE DUTCHIE / MUSICAL YOUTH
34 24 YOUR LOVE IS DRIVING ME CRAZY / SAMMY HAGAR
35 26 ON THE LOOSE / SAGA
36 52 SHE BLINDED ME WITH SCIENCE / THOMAS DOLBY
37 54 LITTLE RED CORVETTE / PRINCE
38 41 WINDS OF CHANGE / JEFFERSON STARSHIP
39 39 BURNING HEART / VANDENBERG
40 42 SO CLOSE / DIANA ROSS

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14 コメント

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Unknown (音時)
2019-03-18 20:37:08
http://neverendingmusic.blog.jp/archives/16960469.html
邦題は「危険な関係」でしたね。でも歌の内容はちょっと違うかな。別れようとしてるふたりの心の風景?何かのせいにしたい気持ち?
ジョージャクソン、いまでも活躍してるのが嬉しいですね!
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Unknown (太ったボンジョビ)
2019-03-18 23:50:45
ちょっと不思議な曲ですね
先にどっか、子供のころに聴いたことがあるような雰囲気あります
といっても似たような曲は見つからない
リクエストコーナーで録音失敗もあり、夜街よりも私には印象強いです
この頃の朝、TBSで宇江佐りえという人のウェザーリポート、金曜にビルボードの20をワンコーラス流してチャート紹介やってましたよ
危険な関係が19位でがんばっていた記憶が呼び起こされました
うーん派手でなく、訴えるにしても尻窄みのようで、年度末にふさわしい歌だったのかなあ
ピアノとキーボードが巧みに使われていてイイですね
途中のヤケ起こした歌い方も○かな
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ハードロック (240)
2019-03-19 00:25:37
こんばんは。
マイケルの時代…ですね。当時は24位の「Beat It」のエディ・ヴァン・ヘイレンのギターソロに感動したものです。ハードロックとR&Bの融合ですね。マイケルのビクトリーツアーにエディが飛び入り参加し、Beat Itを共演する映像が見れますが、鳥肌モノですね。マイケルも弾けているし。
ハードロックといえば39位にヴァンデンバーグがランクインしているのも嬉しい。
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クールな曲 (hannah)
2019-03-19 00:38:27
星船さん、こんばんは。
彼がデビューした78年の頃は確かニューウェイブ系として紹介されていたのであまり聴かなかったのですが、♪Steppin' Out♪を聴いてクールでいい曲だと思ました。この曲もその路線ですが、この頃流行りの無機質なクールさではなく、人間味を感じる格好イイクールさでした。
♪Come On Eileen♪、♪Jeopardy♪、♪Der Komisser♪など、会社に入ってからのTop10曲がいよいよ上昇してきました。
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ニューアルバムが (星船)
2019-03-19 21:54:06
音時さんこんばんは。
そうでした、邦題は「危険な関係」でした。両A面だったのは"Steppin' Out"紹介の記事の時にms-databaseさんに教えていただきましたが、お得なシングルだったですね。
当時活躍していて最近のチャートにニューアルバムが顔を出す方は数少ないです。たまに出てくるとホント嬉しいですね。
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独特のメロディ (星船)
2019-03-19 21:58:04
太ったボンジョビさんこんばんは。
そうですよね、なぜか懐かしいような感じもする不思議な雰囲気を持った曲ですよね。
彼の弾くシンセサイザーでしょうか、独特のメロディに引き込まれます。
TBSのビルボードのチャート紹介ですか、知りませんでした。そんな番組があったのですね。あの頃は洋楽ファンが今よりも沢山いたのでしょうか。
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Beat It (星船)
2019-03-19 22:00:34
240さんこんばんは。
マイケルのアルバム『Thriller』、衝撃的なアルバムでしたよね。私も特に「Beat It」にエディ・ヴァン・ヘイレンが参加して、それも猛烈なギターソロを演奏していたのには仰天しましたし、カッコイイ曲を作ったもんだと感動しました。マイケル、やっぱり天才です。
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クロスオーバーな (星船)
2019-03-19 22:04:53
hannahさんこんばんは。
私は実はブリティッシュ・ニューウエイブ系のミュージシャンにはかなり好き嫌いがあるのですが、そんな中でJoe JacksonはDuran Duranと並んで最も好きなアーチストです。独特なクロスオーバーな雰囲気がとっても良いです。音時さんのブログで知りましたが、このアルバム『Night and Day』、ギターを使っていないのですね。そこもこのアルバムが不思議な雰囲気を持っているところなのかもしれません。
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天才肌 (hannah)
2019-03-19 23:02:08
星船さん、こんばんは。
そうですか、♪Night And Day♪はギターを使っていないんですね。Night SideとDay Sideで構成されていましたね。独特なクロスオーバー感は84年のブルージーなシングルでも発揮されていました。天才肌のアーティストですね。
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難しい? (golden_70s)
2019-03-21 08:16:38
ジョー・ジャクソンってどんなジャンル?
と聞かれると、なんと答えたら良いか難しいですよね。

本当に、ちょっと不思議な雰囲気の曲を作りますね。
でも、良質ですよね。
彼の曲だと、威勢よくホーンで始まる「You Can't Get What You Want」が好きです。

プリンスの曲がチャート・インしてきましたね。
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