ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

ビルボード 全米 Top40 1987年1月24日付 ロビー・ネビル Robbie Nevil - C'Est la Vie

2023-01-22 22:32:36 | 1987年ビルボードTop40
1987年のビルボード All American Top40、1987年1月24日付、この週も1位の交代がありました、なんと5位から上がっていきなりの1位はBilly Vera & The Beatersの"At this moment"。Billy Veraですが、60年代後半から活動を開始した大ベテラン。これまでのTop40ヒットは60年代に30位台が1曲、70年代後半からバックバンドThe Beatersとともに活動し、81年にはBilly Vera & The Beatersとして"I Can Take Care of Myself"が最高位39位の2曲目のTop40ヒット。この曲が3曲目のTop40ヒットで、もちろん初めてのNo.1です。

2位は前週と変わらず、2週目の2位、Robbie Nevilの"C'est La Vie"。Robbie Nevilですが、アメリカのシンガー・ソングライター。この曲がデビューアルバムからのファーストシングル。デビューシングルで2位まで上がりました。

3位は1週のみの1位からダウン、Gregory Abbottの"Shake You Down"。1位は1週間でしたが、年間3位の特大のヒットとなりました。Gregory Abbottですが、この曲がデビューアルバムからのファーストシングル。なんとデビューシングルでNo.1獲得です。

4位は7位からアップ、Madonnaの"Open Your Heart"。Madonnaですが、もちろん皆さんご存知のスーパースター。1983年の初のTop40ヒット"Holiday"が最高位16位、そのヒットを皮切りに、この曲までに、"Like a Virgin"を始めとするNo.1ヒット4曲を含め、Top40ヒットが12曲目、そのうち11曲がTop10ヒット、10曲目のTop5ヒットです。

5位は6位からアップ、Janet Jacksonの"Control"。Janet Jacksonですが、もちろんあのジャクソン一家の末子。3枚目のアルバム『Control』が大ヒットし、シングルも"What Have You Done for Me Lately"の4位を皮切りに、"Nasty"が3位、"When I Think Of You"が初のNo.1、4枚目のシングルがアルバムタイトルで、4曲目のTop5ヒットです。

この週2週目の2位がRobbie Nevilの"C'est La Vie"。最高位はこの2週間の2位で、"At this moment"に抜かれ残念ながら1位にはなれませんでしたが、年間チャートは6位に入る大ヒットとなりました。

Robbie Nevilですが、アメリカロサンジェルス出身のシンガーソングライター。
80年代からソングライターとして活動し、El DeBargeなどに曲を提供していました。そしてこの1986年になって、初の自身のファーストアルバム『Robbie Nevil』をリリース、歌手としてもデビューします。

そのデビューアルバムからのファーストシングルがこの曲"C'est la Vie"です。デビューシングルが大ヒットになりました。

この"C'est la Vie"ですが、曲の作者はRobbie Nevilに、ソングライターのDuncan PainとMark Holdingの3人の共作。この曲は、元々は、歌手としてのデビュー前のソングライター時代の1984年に作られた曲で、ゴスペルシンガーのBeau Williamsに提供され、レコーディングもされています。

その曲をセルフカバーし、シングルとして1987年にリリーズ、大ヒットシングルとなりました。
この曲ですが、明るくポップで、ノリの良い、アメリカンポップス。特にサビのところ「C'est la Vie~♪、C'est la Vie~♪」は、すぐに覚える、親しみやすいメロディでした。

新人二人のワン・ツーフィニッシュNo.1ソング、Gregory Abbottの"Shake You Down"は、記事には「Gregory Abbottって誰?という新人」と書きましたが、Robbie Nevilの"C'est La Vie"も同じ新人の大ヒットですが、この曲については突然の大ヒットという感じはしませんでした。覚えやすい親しみやすいメロディのためかもしれません。日本でもヒットしました。

Robbie Nevilですが、この後も歌手としてヒット曲を出しますが、90年代以降は、ソングライターとして活動しているようです。


こちらが初めにレコード化されたゴスペル歌手Beau Williamsの"C'est La Vie"です。シングル発売はなかったようです。


今週 先週 song / artist
1 5 AT THIS MOMENT / BILLY VERA & THE BEATERS
2 2 C'EST LA VIE / ROBBIE NEVIL
3 1 SHAKE YOU DOWN / GREGORY ABBOTT
4 7 OPEN YOUR HEART / MADONNA
5 6 CONTROL / JANET JACKSON
6 8 LAND OF CONFUSION / GENESIS
7 12 SOMEDAY / GLASS TIGER
8 13 CHANGE OF HEART / CYNDI LAUPER
9 9 IS THIS LOVE / SURVIVOR
10 11 VICTORY / KOOL & THE GANG
11 4 WALK LIKE AN EGYPTIAN / BANGLES
12 16 TOUCH ME(I WANT YOUR BODT) / SAMANTHA FOX
13 3 NOTORIOUS / DURAN DURAN
14 20 KEEP YOUR HANDS TO YOURSELF / GEORGIA SATELLITES
15 22 LIVIN' ON A PRAYER / BON JOVI
16 23 WE'RE READY / BOSTON
17 26 WILL YOU STILL LOVE ME? / CHICAGO
18 21 COMING AROUND AGAIN / CARLY SIMON
19 27 BALLERINA GIRL / LIONEL RICHIE
20 29 LOVE YOU DOWN / READY FOR THE WORLD
21 28 THIS IS THE TIME / BILLY JOEL
22 10 EVERYBODY HAVE FUN TONIGHT / WANG CHUNG
23 19 ALL I WANTED / KANSAS
24 31 STOP TO LOVE / LUTHER VANDROSS
25 32 YOU GOT IT ALL / JETS
26 33 NOBODY'S FOOL / CINDERELLA
27 15 THE WAY IT IS / BRUCE HORNSBY & THE RANGE
28 25 FALLING IN LOVE / MIAMI SOUND MACHINE
29 34 TALK TO ME / CHICO DEBARGE
30 37 STAY THE NIGHT / BENJAMIN ORR
31 18 STAND BY ME / BEN E. KING
32 42 BIG TIME / PETER GABRIEL
33 44 JIMMY LEE / ARETHA FRANKLIN
34 40 JACOB'S LADDER / HUEY LEWIS & THE NEWS
35 14 WAR / BRUCE SPRINGSTEEN & THE E STREET BAND
36 45 SOMEWHERE OUT THERE / LINDA RONSTADT & JAMES INGRAM
37 43 I'LL BE ALRIGHT WITHOUT YOU / JOURNEY
38 17 LOVE IS FOREVER / BILLY OCEAN
39 52 FIGHT FOR YOUR RIGHT / BEASTIE BOYS
40 46 I WANNA GO BACK / EDDIE MONEY


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25 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (太ったボンジョビ ( ¯。¯ ))
2023-01-22 22:47:24
すみません、ロビネビについてはまた明日。
いやー、驚きましたぞ、ヤコブがピーガブとアリーサにヌカれておりますな!?いかにもどいたどいた❗て感じのビッグネームの超ベテランがドスン、ヒューイルイスなんかまだまだグリーンですわ。
こういうトラブったようなチャート大好きであります。まあ今ごろ見てから気が付く話ではありますけど…。
それとついに来ました39位は白いランDMCでしたっけ?しかしジャンルから考えて⭐⛴️さん、スルーありそうですな?でも待機いたします。確か87年まとめテープのA①に入れたと思いまして…メチャクチャであります。ごめんなさい😫
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Unknown (音時)
2023-01-22 23:04:52
http://neverendingmusic.blog.jp/archives/32409841.html
「これが人生さ!」落ち込んでいてもできること…「歌おうよ!」「これが人生さって大きな声で!」ってこの歌詞の締めくくり、なかなかいいなあと思ってしまいました。この曲を「所詮"人生"ってそんなもの」と「あきらめ」と取ることもできるけど、だからこそ「人生を楽しもう」「自分の人生、人が何言おうと、大切に生きよう」ってポジティヴに取ることもできるのではないかと思います。
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Unknown (太ったボンジョビ ( ´-ω-`))
2023-01-23 12:23:54
すもません、切なさとクサクサさ、哀しさのマニヤとしましてはセラビ、さすがに眩しいです。
私も「そんなもんさ」の諦めよりも音時さんの「でも前向き」を感じまして、ならば「アンタ楽しそーじゃん😃」でありましょー。
んで、思い浮かんだのはジョンクーガーの「青春の傷あと」でして、hurtsとタイトルにあるものの、GOODもあって、何とも明るく楽しいトラブル?はさすがに切ないぜ、とはなりませんで…。
しかも夏のクソ暑い中、2位3位に4週ずつくらい長居していた記憶アリで、もう「うぜー勘弁してー」な悲鳴をあげておりましたよ。クサしてごめんなさい😫
ジャックアンドダーヤンはなかなかにジーンシモンズだったので…それが秋だったからかな?
とミソを塗ったあとのドミノズ!一度⭐⛴️さんに訴えて「いいじゃないですか(日景民夫せんせい)」といってもらえたけど、さすがに2曲連続はないですな?あれはかなりカッコいい!ロビネビの声質も女性コーラスの爆発もサイコーですもの。(個人の感想です)
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後の再逆転 (星船)
2023-01-23 18:24:52
太ったボンジョビさんこんばんは。
そういえばそうですねー?この時のチャートは、面白い動きしていますね。結果を知っていますので、余計そう思います。この後の再逆転があるのですが、この週に限ってはベテランの大上昇でした。
39位の白いランDMCですか、うーん、ノーコメントとしましょうか。
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いい意味での「セラヴィ」が (星船)
2023-01-23 18:26:08
音時さんこんばんは。
音時さんのブログで、歌詞見ました!「セラヴィ」には、悪い意味からいい意味まで、両方使われているのでしょうか。この曲の歌詞も、初めは悪い意味で、だんだんいい意味での「セラヴィ」が使われているようですね。とってもいい歌詞でした。やっぱり曲ともぴったりですね。良い意味の方は、スペイン語の「ケセラセラ」とニュアンスが似ているでしょうか。
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曲のイメージともぴったり (星船)
2023-01-23 18:27:07
太ったボンジョビさんこんばんは。
この曲の「セラヴィ」が、初め悪い意味で、だんだん、最後には良い意味で使われているように感じましたよ。そうなれば、曲のイメージともぴったりなのですが。
"Dominoes"ですか、あんまりヒットしなかったですが、ちょっとロックっぽい、カッコいい曲だったですね。
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Unknown (blackmore1207)
2023-01-23 18:56:02
こんばんは。
ブルーアイドソウルでありエレポップでもある音楽性は、ジャンルのカテゴライズ著しいアメリカではなかなか希少な存在でした。
ちなみにプロデュースはDURAN DURANやTHOMPSON TWINSを手掛けたALEX SADKINで、
アルバム録音をイギリスで敢行するなどヨーロッパ志向も鮮明で、黒人音楽を換骨奪胎したNEW WAVEポップであり、イギリスのBLOW MONKEYSに対する、アメリカミュージックシーンの回答ということも言えると思います。
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Unknown (サイモン 太 ボンさん 👱💦)
2023-01-23 21:09:59
ぁ、あれ…⭐⛴️さん?ん?
の、の、ノトーリオス・ノトーリオスって聴こえてこないスか?
あれおかしーぞ、今週だったのか!と思ってたらいきなり3→13位ってのは一体?
去年の今ごろのアルカディアもスルーだったけどジョンが居なかったからかと思って…おかしいなあ
どうやら我々は2-3年、潜るしかないようです。
それまでミート・エル・プレジデンテ👋😃
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Alex Sadkin (星船)
2023-01-23 21:10:04
blackmore1207さんこんばんは。
"C'est La Vie"については、ブルーアイドソウルというよりも、エレポップというか、ダンスポップというか、そんな感じがしていました。
Alex Sadkinという人は、そういえばDuran Duranの『Seven and the Ragged Tiger』のプロデューサーでした。良い腕しているプロデューサーですね。
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デュランは (星船)
2023-01-23 21:14:57
サイモン 太 ボンさんこんばんは。
いやいや、ちょっと困ったところに気が付きましたね。
紹介するのを躊躇していたら、いきなりTop10から外れてしまいました。動きが止まっていた年末年始から、急に激しく動くようになっちゃいました。困ったもんです。
まあ、デュランについては、これまでいっぱい紹介しましたから、しばらく待っててもらいましょうか。
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