柳美里の『JR上野駅公園口』を読んだ。
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タイトルにあるJR上野駅公園口でホームレスとして暮らす主人公が見つめる現在と、主人公の歩んできた人生を描く作品。福島県の貧農に生まれた主人公は、高度経済成長期に出稼ぎで家族を養ってきたが、20歳すぎの最愛の息子が変死して・・・。
主人公の切ない半生が描かれるのだが、妻に先立たれたあと、娘や孫がいるにもかかわらず、東京に出てホームレスとして生きる意味がよく分からない。蛇足だと感じる話も多くてなんだかなぁ・・・。著者が著したい意図が読み取れず、正直面白くはなかったなぁ。
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