近藤史恵の『ホテル・ピーベリー』を読んだ。ハワイ島のホテルを舞台に展開するミステリー。
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教師を辞めて失意のなか無為な日々を過ごしていた木崎は、友人の勧めでハワイ島のホテル・ピーベリーに3ヶ月の滞在予定で訪れる。このホテルは居心地がいいがリピーターお断りという風変わりなホテル。田舎にある日本人夫婦の洋介と和美が経営するホテルでの滞在を満喫していたのだが、同宿者の蒲生がプールで溺死。さらに別の同宿者の青柳がバイク事故で死亡して、ホテルは閉鎖することに・・・。4ヶ月後木崎は再び和美のもとを訪れる、事件の真相を知るために。
ミステリー要素は少ないが、意外な真相に驚く。なかなかに楽しく読める作品で、一気に読了。以下ネタバレなので未読の方は読まないように。
和美の夫洋介と、蒲生として滞在していた男(日本で殺人を犯して偽造パスポートで姉を頼ってきた和美の弟)が入れ替って生活しており、洋介を装っている和美の弟が蒲生を装っている本当の洋介を殺害、さらにその事実を知った青柳をバイク事故に見せかけて殺したというのが真相だった。
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