乾緑郎の『完全なる首長竜の日』を読んだ。「このミステリーがすごい!」大賞の大賞受賞作。
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少女漫画雑誌に連載をもつ女性の漫画家が主人公。自殺未遂によって脳に障害を負った植物状態の弟がいて、最新医療によって弟とコミュニケーションを図るのだが・・・。
まずまず面白く読める作品だが、簡潔に語るのはなかなかに難しい。どういう展開をみせるのか読めないお話しで、いつまでたってもミステリーっぽくないなぁと思いつつ読んでいたら、終盤に驚きの事実が判明して・・・。
以下ネタバレを含むので未読の方は読まないように。
真相は夢オチで、なんだかなぁ。植物状態なのは弟ではなく実は自分で、そうなった背景まできちんと説明はあるのだが、それまでのお話は何だったの?あいまいなラストもどうかなぁ?で、これはホントにミステリーなの?
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