綾辻行人の『Another』を読んだ。上下巻あわあせて750頁超の長編作品、ホラー・サスペンス・ミステリー。
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主人公は転校してきた中学三年生男子。前半はクラスでいないものとして扱われている見崎鳴をめぐる謎に迫る。後半は、呪いのあるクラスにまざっている死者と呪いを解く方法に迫る。オカルトチックな設定のうえで謎を解いていくミステリー、ホラー要素が強いのでやや暗めなお話だが、しっかり伏線が張ってあって面白く読むことができる。
以下ネタバレなので未読の方は読まないでください。
かなり無茶苦茶なお話で、3年3組の呪いで犠牲者(死者)が多数出るという、しかもクラスに本来死んでいるはずの者が混ざっていて、クラスのみんなの記憶が改ざんされるという設定。三神先生が主人公の叔母の怜子であるという重要な事実がラスト近くまで語られず、けっこう驚きだが、ちと騙された感も・・・。鳴の義眼が死者の色が見えるっていうのもなんだかなぁ。
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