昨日午後二時頃から人工膝関節の置換術を受けて、目覚めてからは痛みの火の中。点滴を取り替えると沈み込む。点滴が無くなると痛みに突き起こされる。一晩中眠って起きてを繰り返していた。今朝看護師さんが来てカーテンを開けた時は、喉が痛くてろれつが回らなかった。誰の声か、先生の声か、と思うほど野太い声が出て驚いた。そういう時に限って、夏井いつき句会ライブに娘と行ったんです、という人に会う。積もる話もあるけど、今じゃないそれは。麻酔から覚めている夜中に、Kindleで村上春樹の新刊を買ってた。文庫の中古までいつもなら待つのに、やはり麻酔後に大きな決断はしないで、という注意書きは正しかった。
手術室に入るギリギリまでこれを見てた。ローランド杯。いや上手いね!一句目から上手すぎる。全部見て、続き希望〜ってなったところで「手術のお時間です」。いい夢が見れた。
「句集野路菊より」
麻酔さめ医師の笑顔や夏木立 信野
手術後の頭に強く西日かな 同
タイムリーな句。麻酔が醒めた時、医師が真顔だったらビビる。普通は笑顔を見せてくれる。私の主治医が手術の朝の説明に来られた時、たまたま私はTverで『風間公親教場0』の死体安置室の場面を見ていて、「お、医療ドラマ見てるんですね?(手術前に)」と先生に言われた。ウケる。
二句目実感がこもる。母は脳腫瘍の手術をして、夏目雅子の三蔵法師のような綺麗な坊主頭をしていた。