チャイコフスキー三大ピアノ協奏曲を三人のピアニストが演奏する豪華な演奏会を聴きに川崎へ行った。一番は誰でも知っている。チャイコフスキーコンクールの決勝でも演奏される。二番はあまり演奏されないが、全くという事はない。私は初めて聴いた。三番は、ニックも初めて聞いた。チャイコフスキーが完成させることのできたのは第1楽章「アレグロ・ブリランテ」のみ、遺作として作品75という番号つきで出版された、とウィキペディアにある。この幻の三番を、私達の敬愛するピアニスト福原彰美さんがトップに演奏した。
ニックの感想。
「彰美は三番のあるべき姿を、圧倒的な演奏で我々に見せてくれた。かつてマーサ・アルゲリッチが、埋もれていたプロコフィエフ一番に光を当てたように。まさに同じ事をやった。」
私の感想。
「最初の数分は娘の演奏会と同じくらい緊張したが、彰美さんが曲にのめり込むのと同時に、私も楽曲の中に引き込まれた。オケが遠く感じるくらいピアノの音が際立ち、カデンツァでは息を呑む演奏に魅了された。」
彰美さんに続いて、チャイコフスキー・コンクール覇者ピアニストのミロスラフ・クルティシェフさんが、これぞチャイコフスキーという華麗な、非常に細部のある、一瞬も目を離せない二番を演奏された。二楽章のチェロとヴァイオリンの二重奏も素晴らしかった。(お二人とも知っている演奏家なので久々にお目にかかれて嬉しかった。)最後に、有名な一番をティーンエイジャーの美少女が見事に演奏した。三人三様、個性溢れる競演であった!
休憩の時、ニックは指揮者の秋山和慶さんと旧交を温め、クルティシェフさんの奥様でヴァイオリニストの神尾真由子さんともお話できた。フルコースのフレンチを頂いたような贅沢な時間に空腹も忘れて過ごし、川崎駅の近くのスポーツバーに寄り、フィッシュアンドチップスを軽く食べ電車で帰った。
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