私は規則正しい寮生活が好き。桃井かをりさんや秋吉久美子さんに憧れていた頃はそれに気づかなかった。実は、自由ほど私に合わない物はなかった。規律の中で初めて身体が健康に、心が自由になれる。規律正しいニックとの共同生活も、だから楽しくやれている。
愛媛県野村町で開催された朝霧湖マラソンに私とニックのPT(リハビリ)の先生がたが出場された。愛媛マラソンも好成績だったと聞く。ここの先生方はスポーツパーソンが多い。マラソン、スキー、スノボー、バスケ、テニス、剣道、サイクリング、ジムやスポーツクラブで鍛えている方も。スポーツを楽しむ人生のQOLを、彼らは真に理解する。私の当面の目標は、自転車に乗ることだ。左膝の角度目標120度!
「句集野路菊より」
三月に亡くなった母の遺した句集を少しずつ味わって読んでいる。
秋の鯛三十匹も釣りし人 信野
秋の鯛今焼き上げる香を放つ 同
桜鯛は春の季語。黒鯛は夏の季語。
子供の頃は一年中鯛を食べていたような。鯵も鯖も鰯もハゲもキビナゴも食べたが、圧倒的に鯛。痩せっぽちの姉が舟を漕ぎ、でかい鯛を釣って父と共に帰って来る場面を何度も見た。お祖父さんが鯛の刺身を柔らかく噛んで口移しに赤ん坊の私に食べさせた。それは母に聞いた話だが、その場面も覚えている気がする。鯛の刺身も塩焼きも嫌いでは無いがさほどありがたくない。子供の頃食べ過ぎたせいだ。ニックが松山を好きな理由の一つは鯛が旨いから。