塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

サッカーのポーズはとにかく難しい

2014-10-22 02:03:41 | 日記
 架空の話で申し訳ないのですが。

 仮に山雅がアジア・チャンピオンズリーグで決勝に進んだとしましょう。

 もし、決勝で敗れた際、長野パルセイロファンとしては

 「よくやったよ」

 とその健闘を讃えるべきでしょうか。

 それとも

 「松本山雅のアジア第2位を、心から祝福します!!」

 と、大々的に叫ぶべきでしょうか。

 僕がこの気持ちを現したのは1998年のトヨタカップで南米王者のバスコ・ダ・ガマが欧州王者であるレアルに敗れた際に、バスコの宿敵であるフラメンゴ・ファンが以下のように叫んだ事を知っているためです。

 「バスコ・ダ・ガマの世界2位を、心から祝福するぜ!!」

 欧州でも顕著ですが、都市国家の歩みから考えますと、同国の別の州にあるクラブが大会で勝ち残った際、別の週のファンは同朋ではなく、対戦相手を応援する形が基本です。

 ですから、僕たちはその光景を見るたびに、のけぞってしまうわけです。

 サッカーで言う、一種のカルチャー・ショックですよね。

 ですから欧州、南米を真似て宿敵の敗北を願い、敗れた際に快哉を叫ぶのか、日本流に応援するのかで、今後の日本サッカーの方向性が決まってくると感じます。

 対戦相手を応援すれば、当たり前の光景である

 「信じられない」
 「仲間を応援しようよ」

 と言う反応が返ってくるでしょう。

 一方で

 「サッカーはこういうものなんだ」

 と訴えても、理解される事は難しいでしょうね。

 僕もパルセイロが今後、より多くの方に知られて欲しいと思いますが、現状では山雅の方がうえですから、その点に関しては素直に脱帽したいとおもいます。
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政治とスポーツの棲み分けを思う

2014-10-22 01:53:42 | 日記
 「スポーツと政治は別物」

 この言葉は当然とも言えますし、単なるスローガンと言う見解も可能です。

 よく1980年のモスクワ五輪と、1984年のロス五輪がこの標語の題材になりますが、複雑な状況を説明しなくとも、選手が着用するジャージと靴を見れば、それだけでこの言葉の意味が見えてきます。

 第2次大戦で裁かれたイタリア、ドイツ、そして日本。

 彼らと対戦した国々でも、ディアドラ、カッパ、アディダス、プーマ、そしてミズノと愛用する選手、クラブは非常に多いですよね。

 もし、オランダやベルギーのように、ドイツの侵略を受けて過去の苦しみを思い出すのであれば、なかなか敵国のブランドを履くことは出来ないと思うのです。

 勿論、試合となれば、どこか

 「当時の思い」

 が反映されるのかもしれません。

 一方で

 「僕はプロだから優秀な商品を選びたい」
 「優秀な商品に、国籍は関係ない」

 と感じる形なのでしょうか。

 ブラジルとアルゼンチンは、サッカーでは決して譲れない間柄です。

 でも、アルゼンチンではブラジル生まれのトッパーを愛用するクラブが多いですよね。

 トッパーは1982、86年ワールドカップの際、セレソンにジャージを提供していましたが、今はアルゼンチン企業の傘下に入ったと聞いたように思います。

 宿敵に買収されても、サッカーに携わる方が大事である。

 もうこれだけで、サッカーに限らずスポーツの持つ大きさが窺えますね。
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もし僕がディアドラの従業員ならば

2014-10-22 01:34:00 | 日記
 日経新聞では、今日本の米が中国と欧米で高い注目を集めていると伝えています。

 また象印やタイガー魔法瓶がこぞって10万円以上もする炊飯器を発売していますが、アマゾン、コストコなどインターネットで流通を始めると、米同様に諸外国から多くの注文が相次いでいるとの事。

 「ご飯の美味しさ」
 「日本の農業と米の品質」

 が承認された形ですが、10万円以上の炊飯器は、社員が釜で今でもご飯を炊く名人の下へ弟子入りし、炊飯器でも釜の風味を出せるように、何度も試行錯誤を繰り返したんですね。

 長野は米どころであり、多くの蔵元が清酒を造ります。

 そして、菅平高原を軸に多くの大学、高校が夏合宿の訪れる事でも知られ、伊那市で開催される高校駅伝は全国規模で知られています。

 例えばディアドラはサッカー・マガジン主催の

 「サッカー・マガジンカップ」

 を支援していますね。

 これは公式ホームページでも告知されており、開催場所の菅平高原をこの大会の為に訪れる方は多いわけです。

 もし僕がディアドラの従業員で、この大会の運営に携わっているならば

 「タイガーさんや象印さんもこの大会に協賛しませんか?」
 「地元長野で作られた米を、御社の炊飯器で提供すれば、地産地消になり、自社のアピールにもなります!」
 「なんならば他のメーカーも呼び、大会終了後は懇親会でもしましょうか」

 と連絡を取る、かもしれません。

 ディアドラも企業ですから、企業秘密がどれだけ大切かはわかるはずです。

 でも企業の枠を取り払い、皆で協賛する事で

 「アスリートの基本である体という資本を支える試み」

 を確認し合える事は確かです。

 これは単なる想像の出来事ですが、日本でコメの流通が叫ばれる今、改めて米を考える必要があると思うのです。
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