塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

汚れという名の勲章を胸に

2019-03-19 01:26:07 | 日記
 本田技研の創業者である本田宗一郎氏は、白の作業着を着用することを常に誇りに思っていたそうです。

 それは彼が技術者であり

 1・技術者は油まみれになる事が本望
 2・白の作業着は汚れが目立つ、従って改善点がすぐに見つかる

 という視点からの意図だった模様です。

 フロンターレの家長が2018シーズンJリーグMVPに輝きましたが、彼は一貫して白のモレリア2を愛用しています。

 それ以前はアディダスの愛用者だったのですが、白のモレリア2を履くことで家長は

 今自分がどの程度動けているのだろうか
 全身全霊でプレイに取り組んでいるだろうか

 という観点を、スパイクの汚れや芝生で確認しているのかもしれません。

 フロンターレは過去3年、MVPを輩出している素晴らしいクラブです。

 以前からファン・プロモーションに定評はありましたが、優勝という結果がついてこない点のみが気がかりでした。

 しかし2016年、悲願のリーグ優勝以降、内容と結果が伴う形でよりファンを魅了するようになりました。

 今季は開幕から思うような結果が出ていません。

 しかし、家長のモレリア2が輝けば必然的に勝ち点3に結び付くプレイが見られそうです。

 この場合の「輝き」は

 汚れは勲章である
 そして自分が全力で走り続けた証拠でもある

 と、同じく黒のモレリア2を履く中村も感じるのではないでしょうか。

 そこには冒頭でご紹介した本田宗一郎氏が念頭においた誇りに通じる物がある気がします。

 (参考資料 幻冬社ゲーテ 2018年11月号)
 
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改めて振り返る、パルセイロ対ヴァンラーレ戦

2019-03-19 01:09:41 | 日記
 日本代表が初めてワールドカップで勝利した相手はロシア代表でした。

 確かに韓日ワールドカップという、地の利があったことも確かでしょうし、梅雨という湿度の高い状況では、ロシア代表の面々も体調管理に一苦労だったはずです。

 またロシア代表はセルタで「皇帝」と讃えられる、アレクサンドル・モストボイの故障欠場というディスアドバンテージもありましたしね。

 それら様々な要素がありながらも、僕たちは日本サッカーが続く限り

 「日本代表がワールドカップ初の勝利はロシア代表から」

 という認識は続きます。

 長野パルセイロはヴァンラーレ八戸に0-2で敗れました。

 2004年のアーセナルではあるまいし、無敗でリーグを独走するという現象はどの国でもまずお目にかかれません。

 どんなクラブでも敗北は必ず訪れます。

 ただパルセイロ好きとしては、ヴァンラーレはJFLからの昇格クラブであり、初めてJ3で勝ち点3を得た試合が、2019年3月17日であり、その場所が長野Uスタジアムであるということ。

 これをヴァンラーレ八戸のファンと関係者は、ずっと心に思い続けることができます。

 逆に言いますと日曜日の観客4247名の中、4200名程度がパルセイロファンのはずですから、僕たちはある意味

 「ヴァンラーレ八戸の記念すべき1日」

 に付き合った形になります。

 こうして敗者と勝者の明暗が分かれ、サッカーは続いてきたとも言えます。

 長野パルせイロがいつか上のリーグで戦う際に、長い道のりだったと思う反面

 「大きな屈辱を幾度も味わってきた」
 「でもあきらめなくて良かったよ」

 と思えると良いのですが。
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