塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

ジダン、フランスの英雄といえば彼です

2021-12-06 21:20:26 | 日記
 フランスで最も有名な人物はナポレオン・ボナパルトという指摘があります。

 彼に支配、蹂躙されたスペインやロシアからすれば「勘弁してくれよ」と思うでしょうが。

 ただナポレオン自体は「コルシカ島」という、決して本流に生まれたわけではないある意味で「亜流」の存在ですよね。

 ですから皇后となったジョセフィーヌにしても、マリー・ルイーズにしてもナポレオンからすれば

 「自分が偉大な存在であることの証明」
 「そのためには高貴な妻と結婚」

 を常に意識していたと想像できます。

 ではジネディーヌ・ジダンはそのナポレオンを超える名声を得ているでしょうか。

 フランスといえば彼以前は、ミッシェル・プラティニとジョセフ・フォンテーヌが知られる一方で、ルイス・フェルナンデスやジャン・ティガナ、ドミニク・ロシュトーなどのバイ・プレイヤーにも注目が集まりました。

 しかし、ジダンの場合はクロード・マケレレやファビアン・バルデスに代表される、守備陣の貢献はありましたし、生涯の友人であるクリストフ・デユガリーもフランス代表の一員でした。

 しかし、彼らを超越し自分ひとりで試合を動かせるだけの能力がジダンには備わっていました。

 ジダン在籍時のレアル・マドリードは「銀河系選抜」と呼ばれていましたが、どの指揮官もジダンw先発から外そうとはしませんでした。

 ファビオ・カペロ 契約満了後LAギャラクシーに移籍する発言をシーズン中に行ったデイビッド・ベッカムを先発から外す
 ヴァンデルレイ・ルシェンブルゴ 布陣を4-2-2-2に変更し、ウイングのルイス・フィーゴと軋轢が生じる

 名門では選手と指揮官の仲たがいはつきものですが、ジダンはそうではありませんでした。

 そしてナポレオン同様、彼もルーツはアルジェリアというある種の亜流にありますね。

 ただナポレオンとは異なり、彼は武力ではなく脚力という自身の魔法で平和的に解決できる、それを考慮すればフランスといえばジダンという形は成立しますね。
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人間の正確と個性は評価に反映されるべきでしょうか

2021-12-06 21:06:04 | 日記
 「タンホイザー」に代表されるドイツ・オペラの礎を築いた作曲家、リヒャルト・ワーグナー。

 彼の作品を熱心に愛するファンを「ワグネリアン」と呼ぶほど、ワーグナーの作品は人々の心に訴えかけます。

 (インテル・ミラノのファンをインテリスタ、と呼ぶような形でしょうか)

 一方でワーグナーはユダヤ人排斥を訴えた事でも知られ、あのアドルフ・ヒトラーはワーグナーの作品に心底ほれ込んでいたと言います。

 残念ながらワーグナーのオペラはアドルフ・ヒトラーにとって

 1・ユダヤ人排斥の材料
 2・ドイツ国内の国威向上を目指す最適の存在

 だったと言えます。

 彼の作品が仮にイスラエルで公開されたとすれば、やはり大きな反発は避けられないでしょうが、純粋に作品だけを評価すべきか、生み出した人間の人格、個性を考慮すべきかは思うような結論は出ないと思います。

 サッカーもそうですよね。

 ナポリのファンは恐らくディエゴ・マラドーナが「良からぬ事」に手を染めていたことを、知ってもいたし感づいていたとは思います。

 ただナポリにとってマラドーナは

 インテルとミラン、ユヴェントスを打ち負かすには絶対に必要
 常に侮蔑する北部の人間に一泡吹かせてやりたい

 と思う際の、ただ一つの希望の光でした。

 マリオ・バロテッリもただ「黒人」に生まれた、というわけで小突かれる人生を送ってきましたし、その侮蔑的行為があの乱痴気行為につながっているようにも思えます。

 バロテッリの乱痴気騒ぎには目をつむり、選手としての技量だけを考えるのか
 それとも行動全てを確認したうえで契約すべきか

 は永遠の課題といえそうです。

 ただマラドーナはワールドカップで優勝した、ただバロテッリは自分でも才能を持て余していることに気付いている、その違いは明白ですが。
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J1今季のMVPはレアンドロ・ダミアンに決定

2021-12-06 20:54:10 | 日記
 今季のJ1最優秀選手は、川崎フロンターレのレアンドロ・ダミアンが受賞しましたね。

 彼は得点王とベスト11にも輝き個人3冠という素晴らしい成績を収めましたが、(ネット版デイリー・スポーツより)、来日当時は葛藤があったのではないでしょうか。

 それは契約期間が1年ということもありましたし、ロンドン五輪得点王、元ブラジル代表という立場を思えば、日本を含むアジアではなくブラジルにとどまるか、欧州への移籍を模索しても不思議ではありません。

 彼同様にブラジル代表として活躍したジョーが、名古屋グランパスエイトとの契約がこじれ、今CASに仲裁を求めているようですが、それだけ日本とブラジルでは「契約」に関して規定が異なる部分があるのでしょう。

 ただ、レアンドロ・ダミアンが川崎フロンターレでの日々に満足し、生きがいを感じていると思われる事。

 これは本当に嬉しいですね。

 1994年 ペレイラ ヴェルディ川崎
 1995年 ドラガン・ストイコビッチ 名古屋グランパスエイト
 2005年 アラウージョ ガンバ大阪
 2006年 ロブソン・ポンテ 浦和レッドダイヤモンズ

 などが、今思い浮かぶMVP受賞の外国籍選手です。

 当初、極東のリーグにやってきた、言い換えればレベルが低く受賞は大きな意義はない、と思う関係者も多かったのではないでしょうか。

 ただ日本代表がアジアカップで4度優勝し、ある程度アジアでの地位を固め、海外移籍が当然となった現在、J1MVPは外国籍の選手からしても誇らしいタイトルになったのではないでしょうか。

 新型コロナウイルスの影響もあり、恐らく来季のJ1はクラブとの契約が終了し、フリーとなる選手をほかのクラブが獲得する、という事が多くなるように思います。

 その中からMVPが生まれるかもしれませんね。
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