塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

ファッション・ブランドがスパイクを作成する日は来るのか

2021-12-22 19:55:22 | 日記
 1990年代前半、日本ではファッションにおいて二つの潮流がありました。

 1・Jリーグと日本代表の爆発的人気により、サッカージャージやベンチコートを着用するファッション
 2・NBAの衛星放送と、MCハマー、クリス・クロスに触発されたヒップホップ・ファッション

 「2」に関して言いますと、パトリック・ユーイング(NBAニューヨーク・ニッカボッカーズのセンターでありオールスター選手)のブランド「ユーイング」とLLブラザースをサポートしたアシックスのバッシュ「ジェイレイション」は大変な人気でした。

 そしてこのヒップホップ・ファッションがある意味ピークに達したのが1996年です。

 この年ニューヨーク・ニッカボッカーズに入団する新人、ジョン・ウオーレスは何とヒップホップ・ブランド「カール・カナイ」と契約し、彼らが手掛けたバッシュで試合に挑みます。

 ヒップホップファンたちは

 ティンバーランドのイエロー・ブーツ
 ナイキやリーボックの最新バッシュ

 にクロス・カラーズやカール・カナイの服を合わせていましたが、彼らは選手ではありません。

 コンバースものちにレコード・レーベル「ノー・リミット」の経営者。マスターP専用バッシュを提供しますが、ウオーレスは選手であり、ファッション・ブランドの靴でコートに立つこと自体、やはり異例だったと言えます。

 何故この事例を持ち出したかといいますと、ナポリは今季カッパとに契約からエンポリオ・アルマーニとの契約に切り替えた為です。

 つまり、ミラノ・コレクションの代名詞がスポンサーとなったわけですが、ファッション・ブランドがスパイクを手掛けることになる日はくるのか、と考えた為です。

 日本ですとスボルメやサッカー・ジャンキーもスパイクを手掛けていますが、彼らは選手が怪我をしないように、最大限の効果を出せる靴を提供しようとしていますから、性格は異なります。

 ジョン・ウオーレスの事例は20年以上前の事ですが、競技とファッションの境目があいまいになった事を、如実に照明していいませんか。
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競技が政治を動かすとき

2021-12-22 19:34:24 | 日記
 カナダ代表の代名詞アルフォンソ・デイビス。

 バイエルン・ミュンヘンに在籍する彼は、今後もカナダ代表の顔であり続けるでしょう。

 一方でカナダといえばアイスホッケーであり、NHLですよね。

 そのアイスホッケー界では、サッカーでいえばペレ、バスケットボールでいえばマイケル・ジョーダンのように、引退したい現在でも敬愛の対象外ます。

 その人物はカナダ代表として1998年の長野冬季五輪にも出場したウエイン・グレツキーです。

 彼はエドモントン・オイラーズで活躍をしたのちに、米国のLAキングスに移籍するのですが、グレツキーの移籍は何とカナダ国会において審議。議論されるほどの移籍劇でした。

 カナダ・ドルと米ドルでは当然米ドル方が強いこともあり

 「我が国の英雄を、金のために米国に譲渡するのか”!!」

 と唱える議員がいたんですね。

 グレツキーはLAキングスからセントルイス・ブルース、そしてニューヨーク・レインジャーズに移籍し、1994年、遂にNHL王者「スタンリー・カップ」獲得を、カナダ代表の同僚、マーク・メシエと共に味わいます。

 名手というものは、政治の世界でも論点となり得る事例といえます。

 実はイタリアでも1998年、同様の事例が起きます。

 首位ユヴェントス、2位インテル・ミラノで進むこの年のリーグ戦、両クラブが直接対決の際に事件が起きます。

 インテルはホナウドが相手マーカーのマウク・イウリアーノが犯した明らかがファウルに笛が鳴らず、PKが与えられない
 逆にユヴェントスには、ファウルでないファウルにPKの判定が下る

 これはのちにユヴェントスのGM、ルチアーノ・モッジが審判買収に絡んでいる、つまり審判は脅迫の対象だったことが明るみになりますが、当時のイタリア湖国会では、両クラブの議員がこの判定を巡り、議論(口論ですかね)にまで発展してしまいます。

 日本の国会も議論にはなっていないという声が大きいと思います。

 仮に通常国会でJリーグの判定が取り上げられたなら、悪い意味合いで批判が起きるでしょうし、国会でサッカーの話など不謹慎と思う方が続出するはずです。

 この事例はイタリアだからこそ起きた、と思うべきですね。
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ナンバー1014号を再読して得た発見

2021-12-22 19:21:26 | 日記
 スポーツグラフィック・ナンバー1014号「ダルビッシュ進化論」を再読していると、新しい発見がありました。

 発見1 ダルビッシュ有はかつてナイキと契約していたが、2009年までベースボール・スパイクには「ショックス」が搭載されている
 発見2 アシックスはダルビッシュ有と大谷翔平2選手と契約している
 発見3 お股ニキ、rani、プロウト(素人とプロフェッショナルを掛け合わせた造語)と、頻繁に会話すること

 この3点は読み直してなるほどと思いましたね。

 アシックスは現在、セルティック・グラスゴーに在籍し大活躍の古橋享吾、東京五輪日本代表の林大地と、アンドレス・イニエスタとに契約を境名として、有力選手が日本代表、五輪代表に在籍する印象が強くなりました。

 1998年ワールドカップでは日本代表の公式ジャージを手掛け、川口能活、相馬直樹と契約選手の代表入りを後押ししました。

 野球の世界でも日本代表はアシックスと契約しており、アシックスの多角化は今後も続きそうな気配です。

 プロウトでも素人でも、プロフェッショナルでは「無い」人間の話を聞くこと、これは良い意味で

 「自負がない、率直な心境」

 ではないでしょうか。

 もしこれが昭和のプロ野球選手、それも名球会や沢村賞、本塁打王に輝いた選手ならば、助言などいらない、俺はこのやり方で優勝を手繰り寄せたのだからと思うと思います。

 それは自尊心、自負、言い換えれば

 「俺はこれだけやってきたんだぜ」
 「だから俺を見習えよ」

 とある意味ふん反り返り、周囲を当惑させるような態度(僕の父はそうです)ですが、ダルビッシュ有は批判は気にしないし、有意義な意見は積極的に取り入れますよという意味合いなのでしょうね。

 恐らくアンドレス・イニエスタも同様の価値観だからこそ、あれだけ人間的に素晴らしいという評価が絶えないのだと思います。

 人柄が練れていることは、やはり大切ですね。
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改め思うジャージ契約の在り方

2021-12-22 14:03:37 | 日記
 AC長野パルセイロ・レディースに山梨学院大学から、岩下胡桃選手が加入します。

 その報道を聞いて、彼女たちがニューバランスからジャージの供給を受けていることを知りました。

 高校選手権に参加する山梨学院大学付属高校はアシックスですし、恐らく山梨学院大学も同様だと思います。

 案外今後はニューバランスに限らず、大学(男女とも)高校など、同じ管轄で経営の学校には、同じサプライヤーが占めるという割合が増えていくような気がします。

 仮にアシックスかニューバランスのいずれかが、山梨学院に関係するサッカー団体を支援すれば、相当な露出になりますからね。

 NBA予備軍となるNCAAは、選手が個人契約するのではなく大学側が契約を締結します。

 よく知られている事例として、リーボックと終身契約を結んだアレン・アイバーソンが、ジョージタウン大学在籍時にナイキのエアー・ジョーダン11を愛用したのは、あくまでナイキと大学側の契約だったため、選手はすべてナイキの靴を履いた、というわけです。

 アイバーソンは通常の黒・白の配色を履きましたが、ナイキに限らずブランド側も、大学特別色を用意して契約に応えます。

 よくヴィンテージ市場でナイキ・エアー・ジョーダン1の大学特別色が珍重されるのは

 1・マイケル・ジョーダンのために作成されたわけではない
 2・当然流通そのものが限られている
 3・希少価値も相当高く、高値での売買は致し方ない

 という側面があるためです。

 今は大学バスケットボールもナイキが優勢であり

 八村塁 ゴンザガ大学在籍時はナイキ、現在はジョーダン・ブランド
 ザイオン・ウイリアムソン デユーク大学 在学時も現在もナイキを愛用

 というように、プロ入り後もそのまま履く事例は多いと思います。

 かつてデユーク大学はアディダスと契約していましたが、ここでも両社の激しい競り合いがあるようですね。
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架空の世界と現実世界

2021-12-22 13:43:54 | 日記
 FCバルチャ ラビーニャ
 マンシャイン・シティ ケヴィン・プリンス
 ユーヴァーズ スナッフィー
 PXG ロキ

 これらは何を意味しているかといいますと、週刊少年マガジンで連載中のサッカー漫画「ブルーロック」2022年2・3合併号掲載の架空クラブと選手です。

 FCバルチャはFCバルセロナ、とかつてのロナウジーニョか
 マンシャイン・シティはマンチェスター・シティのケヴィン・ブルイネか
 ユーバーズはユヴェントスとホナウドか
 PKGはパリ・サンジェルマンとキリアン・エムバッペか

 というように、ファンならば大方想像がつきます。

 ここには「商標権」「肖像権」というものが関わりますから、むしろ編集部が許諾すると大がかりな使用料を支払うことになるのでしょう。

 ですから「架空」の方がお金もかからない、選手の特性を活用しながら漫画ならではの特徴を描きいれたならそれでよい。

 という判断になると思います。

 過去、キャプテン翼が「ハンブルガーSV」に若林源三を、バイエルン・ミュンヘンにカール・ハインツ・シュナイダーを在籍させましたが、恐らく1980年代はサッカー自体の人気はあれど、ビジネスとしての側面が希薄だったため、実名が可能だったと推測します。

 よく大空翼が架空のFCバルセロナ入団を決めた際、

 「どうしてわがレアル・マドリードにしなかったのですか」

 と高橋陽一先生にレアルの会長ぺレスが尋ねたという話を聞きますが、あちら側からの条件提示であれば、話は簡単なのでしょう。

 だからブラジル代表としてナトウレーザを加入させ、互いをとりもったのかもしれません。

 版権や肖像権は当然守られるべき事柄ですから、編集部としても今後気にすう分野ではありますね。
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