塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

もしマルコ・ファンバステンが怪我に悩まなかったならば

2021-12-02 18:45:49 | 日記
 7度目の受賞に異議があるものの、レオ・メッシのバロンドール受賞回数が驚異的です。

 その中には

 1・2010年、受賞最右翼と言われたスペイン代表チャビ・エルナンデス、オランダ代表ウエズリー・シュナイデルを抑えての受賞
 2・2013年、クラブで3冠を達成し、首脳陣も受賞を信じて疑わなかったバイエルン・ミュンヘンのフランク・リベリが落選

 というある種、反発と議論を呼んだ受賞もありました。

 ちなみに2009年からこの13年までの4季連続受賞は、3季連続受賞(1983年から85年)を果たした、フランス代表のミッシェル・プラティニを超える、とんでもな形でもあったのです。

 ここで思うのはプラティニの受賞3回、3年連続もすごい代物ですが、マルコ・ファンバステンが怪我に付きまとう人生でなければ、という点です。

 さすがに7度の受賞は無理でも、ロナウドの5回には並んだかもしれません。

 それでもメッシの7度受賞は、凄いという形容詞が「陳腐」であることに変わりはありませんがね。

 ファン・バステンの受賞は1988年、89年、92年、文字通りACミランが世界規模で認知度を高めた時代でした。

 契約するディアドラが、相手センターバックの悪質なタックルに悩まされ、長期欠場している彼を何とか支援しようと奮闘しましたが、彼は29歳で潔く引退という決断に至ります。

 ファン・バステンにはいくつかの異名があり

 「全知全能」
 「神は8日目にマルコを作りたもうた」

 という、神話の世界を用いてのたとえがそうですし、オーナーのシルビオ・ベルルスコーニに、指揮官アリゴ・サッキの下に着くことを嫌い、自分とサッキ、どちらかを選べと迫った話もありましたね。

 彼からすれば、イブラヒモビッチが自ら「神」と発言したことは、ある種他愛のない話、かもしれない、そんな気さえします。
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今、べらぼうに売れている本があります

2021-12-02 18:15:07 | 日記
 今、文藝春秋社が恐らく一番売れてほしいと考えている本が

 「鈴木忠平著 嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか」

 と思われます。

 別に僕は中日ドラゴンズに何の思い入れもありませんし、ただ店頭でページをめくってみただけですが、これが「べらぼう」に面白くて、本当に参ってしまいました。

 落合さんは過去、以下の言葉を残していると聞きました。

 「チームの事は考えなくていい、自分のことをまず考えろ」
 「楽して勝てる方法を見つけろよ」

 文面だけを見れば、サッカーでも野球でも日本では殊更協調されがちな「チームワーク」を無視し、個人主義的発想に至るきがしますが、実際はそうではなりません。

 個人の成長がチーム(サッカーでいえばクラブ)の利益になる
 相手の弱点を徹底的につき、自分の長所を見つけてどんどん伸ばしていけよ

 という意味だと僕は解釈しましたが。

 これら、かつてイビチャ・オシムが語った

 「ボールを持たないロナウジーニョはただの人」

 と一緒ですよね。

 2000年代中期のロナウジーニョは、本当に素晴らしくFCバルセロナのファン以外でも夢中になりましたよね。

 しかしオシムは冷静に

 「彼を止めるのは簡単さ」
 「ロナウジーニョにボールを持たせなければよい」
 「そして走らせなさい、そもそも彼は守備をしないし下手くそだからね」

 と語り、ロナウジーニョ攻略方法をその背景を丁寧に説明しつつ、冷静に説明したものです。

 これも人間にが得手と不得手がある、ならばどんなに秀でた人間にも、弱点はあるのだからそこを突けば楽に勝ち点3が得られる、と語りましたし、阿部勇樹を本人の当惑をば別にジェフ市原の首相に任命しました。

 それは彼の成長がクラブの利益になるから、ですよね。

 国籍問わず、指揮官の考えることは案外おなじかもしれませんね。
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驚異的なモハメド・サラーの成長過程

2021-12-02 17:53:23 | 日記
 恐らく今回が最後となるであろうレオ・メッシの7度目のバロンドール受賞。

 今後、彼から受賞を奪うであろう選手として

 キリアン・エムバッペ フランス代表
 アーリン・ハーランド ノルウエー代表
 モハメド・サラー エジプト代表

 の名が挙げられます。

 サラーが仮に受賞すれば、ディディエ・ドログバ(コートジボワール代表)、サミュエル・エトー(カメルーン代表)、トウーレ・ヤヤ(コートジボワール代表)らのように、アフリ大陸MVPも届かなかった、最高の名誉となります。

 アフリカ大陸からの受賞はリベリア代表のジョルジュ・ウエアのみで、例えば

 オマン・ビイク カメルーン代表 1990年ワールドカップ出場
 ロジェ・ミラ カメルーン代表 1994年ワールドカップ、大統領の推挙で招集される、カメルーンの偉人
 アベディ・ペレ ガーナ代表 オランピック・マルセイユの象徴のひとり

 ラの時代は、まだ門戸すら開かれていませんでしたしね。

 もしサラーが受賞すれば、オペラのアイーダの代表曲「凱旋行進曲 エジプトに栄光あれ」が似合うと思いますね。

 そもそもこの曲はアイーダという演目の枠を超え、作曲家ヴェルディとオペラ全体の代表曲として認知されていますし、サッカー好きにもファンが多いと思いますから。

 バーセル、チェルシー、ASローマのファンたちは、バロンドール最右翼とまで言われるまでに成長した彼を、今どのように眺めているのでしょうか。

 ただ、サラーがリバプールで大成功しているのは、モハメド・サラーという一人の選手を、大切に扱っているユルゲン・クロップの功績ではないでしょうか。

 仮に指揮官がクロップでなければ、サラーの成長はなかったと思いますし、エジプトで将来の大統領候補になることもなかった、と感じます。
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競争相手がいないと楽ですよね

2021-12-02 17:35:48 | 日記
 今日、久しぶりに行きつけの古着屋を訪問すると、ディアドラのシューズが格安で売られていました。

 実際は「セカンド・ストリート」なのですが、ルーマニア製のヘリテージが一足、中国製のアスレチックラインが5足、いずれも5000円も出せば十分買える、しかも箱はありませんが美品であるという代物なんですよ。

 ただサイズが28センチと大きめであり、アスレチックラインの方が相当なボリュームなので、履く人の着る服を選ぶと思いますが、これは掘り出しものだと思いましたね。

 サイズが大きすぎるので、試し履きだけして買わずに帰宅しましたが、このディアドラを見て感じたことは

 「競争相手がいないことの大切さ」

 でした。

 別の陳列棚ではタグ付きの「サッカニー」も2足ありまして、それはジャズに代表されるクラシックではなく、本格使用のシューズです。

 これもディアドラのアスレチックライン同様、ボリュームのある作りですが、履き心地の良さは格別でした。

 そう、ナイキやアディダスの人気シューズは特集本も組まれますし、下手をすれば転売価格で市場からすぐに枯渇し、同時に高値になります。

 しかし、サッカニー。ディアドラで特集本(1冊丸々という意味で)はまず企画されないでしょうし、たいていの方はもっと皆が知るであろうブランドを欲しがるような気がしますね。

 ですから新品に近い形で持ち込んでも、買取価格はさほどではない、したがって店頭価格もさほどではない、という意味です。

 ただ、ナイキがサッカー、陸上、バスケットでこれだけの契約選手と市場を押さえているのは、ストリートに訴える訴求力が大きく、藤原ヒロシを筆頭に多くの著名人との交流があるためではありますが。

 既に今冬の移籍市場を欧州各国リーグは検討すべきですが、例えばワンダ・ナラとひと悶着起こしているマウロ・イカルディは「不」人気銘柄ですが、実力がある、案外興味を持つクラブは多いかもしれませんね。
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ロベルト・マンチーニ、将来はユナイテッドにあるのか

2021-12-02 00:15:00 | 日記
 読売巨人軍や阪神タイガースなど、日本プロ野球の老舗は基本、自軍に在籍経験を持つ選手を指揮官に指名します。

 タイガースは例外的に「ノムさん」を指名したこともありますが、これはやはり異例の出来事であり、当時はナンバーもノムさん表紙に起用し、タイガース特集を組みました。

 仮にこの2チームで外様の指揮官が就任すれば、影響力よりもファンの反発の方が大きいと思いますが、それほど自軍に在籍していた事実にこだわる必要があるのか、正直わかりかねます。

 サッカーは指揮官を指名する際、自軍に在籍したということは評価(選手は移籍がつきものですし、そもそもクラブは山のようにありますから)にはならないでしょう。

 引退した選手が全て指揮官になるわけではありませんし、むしろ自軍に縁ある指揮官を探す方が難しいわけです。

 ただ、ファンが就任を好まない、例えばエバートンがラファ・ベニテスを強引に指名したことは、例外と考えるべきでしょう。

 ちなみに「QOLY」が、ラングニック暫定政権の後任人事には、イタリア代表の指揮官、ロベルト・マンチーニを考えていると指摘しています。

 マンチーニがシティの根幹を築いた指揮官であることは確かですし、UEFAチャンピオンズ・リーグ優勝には、インテルでもシティでも届きませんでしたが、代表ではその目標に到達できました。

 彼はリーグ優勝は何度もしていますし。ルイス・フィーゴと反目する一方で、マリオ・バロテッリとの相性はよいように、マンチーニのはっきりとした性格が関係性に影響を与えているのでしょう。

 ただ、彼が仮にオールド・トラッフォードに腰掛けた瞬間、青のファンたちが憤慨するであろう点は理解できます。

 それでも宿敵の指揮官だった過去があっても、腕が良ければよいという発想は、他の競技には確かに少ない気がしますね。
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