塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

今日、皮革問題は避けて通れないようです

2023-05-15 17:46:18 | 日記
 ワールド・フォトプレスから刊行された「スコッチグレイン完全読本」にもありますが、かつてドイツには


 「カールフロインデンベルグ」


 と呼ばれる老舗タンナーが存在しました。


 彼らの技術は2003年創業のワンハイム社という新しく設立の企業が、カールフロインデンベルグ社の技術を受け継ぎ、環境問題(ジーパンも革も水を大量に使うことで製品づくりが可能なんですよ)を考慮しながら良質の皮革を提供しています。


 プーマとアディダス。


 ドイツを代表する企業が本革スパイクの提供を減少させているのは、このタンナーの問題、つまり自分たちが満足のいく皮革を提供できる存在がない、水をたくさん使用し環境問題に対して厳しい意見がある、仕入れのコストが高すぎる。


 つまり「コパ・ムンディアル」「キング」を従来通りの形で提供したいが、むしろ外部の問題が妨げている、と言う側面があるのではないでしょうか。


 フランスには「アノネイ社」「デユプイ社」という老舗のタンナーがあり、エルメスがこの両社を買収していることは知られていますよね。


 エルメスにとって良質の皮革は製品に不可欠ですし、廃業に奈良に措置でもあるわけです。


 ナイキがいち早く「フライニット」を用いたのは、環境問題よりもむしろ


 「端切れを使えばコストを下げることが可能だ」
 「むしろ皮革よりも履き心地が柔らかいな」


 という、コスト面ではなかったでしょうか。


 推測で恐縮ですが、ミズノがモレリアを作り続けるのは需要もありますが、きっとオーストラリアからカンガルーレザーの調達が可能な契約先があり、良い関係を築いているためではないかと思います。


 ちなみに僕が履く「ジャラン・スリワヤ」に革はアノネイの皮革を採用していると聞いたことがあります。
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リーグ30周年における、加部究氏の視点

2023-05-15 17:27:24 | 日記
 スポーツナビにおいて、加部究がJリーグ30年における印象深い15の出来事を綴っています。


 加部さんは息子に「未蘭・ミラン」と名付けるほどのサッカー好きで知られており、未蘭君はヴァンフォーレ甲府に在籍しました。


 その加部さんが指摘する中に4位に挙げているダ・ゾーンとの大型契約があります。


 僕はこのコラムを読むまで知りませんでしたが、欧州では常に優勝争いが混戦模様である日本を羨む声があるといいます。


 ブンデスリーガ FCバイエルン・ミュンヘン10連覇
 セリエA ユヴェントス9連覇


 というように、一つのクラブによる優勝回数が寡占状態となり、現地から日本は我々の真似をしてはならないよと、警告の声さえあるといいます。


 確かに現在のJ1では、リーグ優勝経験を持つガンバ大阪(2005年と2014年)、柏レイソル(2011年)が開幕から低空飛行を続けており、柏のファンが布部GMに監督問題を説明するよう、スタジアムに居残りましたよね。


 欧州ではバイエルンとユヴェントスが残留争いをすることなどまずなく、あったとすれば「スキャンダル」のように扱われ、戦力の問題なのか、指揮官の問題なのかを冷静に指摘することは無いと思いますよ。


 米国では以前からお伝えしているように、それぞれのリーグが


 サラリーキャップをソフトキャップにするか、ハードキャップにするか
 ラグジュアリー・タックスの導入
 ドラフト制度を海外にまで拡大


 というように、戦力の均衡を求めています。


 日本にこれらはありませんが、皮肉にもお金がなかったことが各クラブに強化の知恵を生み出させていた形なんですね。


 今季も最下位に沈み、監督交代と残留という2022年を味わったヴィッセル神戸が首位という、欧州からすれば素晴らしい(皮肉的ともいえる)展開ですし、Jリーグはもっと注目されてよいのではないでしょうか。
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アーセナル、優勝が厳しくなる

2023-05-15 13:34:40 | 日記
 2019年、リバプールは2005年以来14季ぶりにUEFAチャンピオンズ・リーグで優勝するも、プレミアリーグではわずか勝ち点「1」、優勝したマンチェスター・シティに及びませんでした。


 しかし2020年、ユルゲン・クロップと選手たちは、前年の至らなかった点と良かった点を深く考慮し、1990年、とうイングランド・リーグ時代の優勝から30季ぶりにリーグ優勝を果たし、2022年は結果2冠でしたが、最後まで4冠を目指すことが出来ました。


 エミレーツでブライトンに0-3で敗れ、1試合多いマンチェスター・シティが有利となった今、アーセナルは優勝からほど遠い位置になりました。


 ただ2023-24シーズン、無配優勝から数えて20年を迎える来季、優勝に向けての土台になったと言えば今季優勝を逃したことが、大きく物を言うかもしれません。


 来季はUEFAチャンピオンズ・リーグにも参戦しますし


 グラニト・ジャカ スイス代表
 ガブリエル・ジェスス ブラジル代表
 マルティン・ウーデゴール ノルウエー代表


 など主力を残留させながら、そこにどのような形で補強するのかは大きな第一歩です。


 とくに富安健洋のように実力はあるが、故障が多すぎてミケル・アルテタは彼をあてにするべきか、と言う課題は今季もありましたよね。


 頑健ではあるが凡庸である
 非凡ではあるが実に欠場が多い


 どちらを選ぶかと言われても困りますし、理想は頑健であり技術が秀でた選手になるわけです。


 ただ、アーセナルのファンは基本、良いシーズンだったという印象よりも、結果優勝できなかったと思うシーズンでしょうし、その点は最後、ミケル・アルテタの進退に及ぶかもしれません。
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遠藤保仁、リーグ30年の最優秀選手を受賞

2023-05-15 13:17:20 | 日記
 Jリーグは30周年を迎え、最優秀選手にジュビロ磐田の遠藤保仁を選出しました。


 契約するアンブロは、この受賞を記念に特別制作(市販品を含め)のスパイクを提供するかもしれません。


 では今後、40年、50年の節目最優秀選手はどう選出されるでしょうか。


 遠藤保仁を含むベスト11の多くは、基本J1でプレイしていました。


 内田篤人のようにシャルケ40,ウニオン・ベルリンで8年暮らした選手もいますが、内田は


 2007年から3季連続でJ1優勝
 2018年AFCチャンピオンズ・リーグ優勝


 というように、鹿島アントラーズで素晴らしい活躍を見せました。


 これだけ短期の在籍で欧州クラブと契約する選手が増加すれば、ファンと関係者の印象に残る選手は不在となりますし、選出された井原正巳のように、横浜マリノス、ジュビロ磐田、浦和レッドダイヤモンズのように国内だけの移籍とも様相は異なります。


 欧州の記者からは、Jリーグは


 「東洋版のプレミアリーグ」


 と言う声もあります。


 ダ・ゾーンによる放送権獲得
 世界各国から選手を獲得し、アジア圏で非常に知られた存在である
 ワールドカップの常連国であり、アジア杯優勝4度を支える原動力


 と言う点が大きいのでしょうね。


 高い報酬を提示しても、既に選手を引き留めることはできませんし、AFCチャンピオンズ・リーグで得られる経験値と、UEFA主催の大会で得られる経験値は、まだまだ大きな隔たりがあります。


 ですから今後Jリーグがさらに発展するには、国産の選手をどのように長く契約できるかもそうですが、競技力向上というプロリーグとして当然の形を追い求めるしかないのではないでしょうか。
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1993年発足当時のJリーグ

2023-05-15 12:53:10 | 日記
 ヴェルディ川崎ならばラモス瑠偉、戸塚哲也、菊原志郎
 横浜マリノスならば水沼貴史、木村和司


 彼らはJSLからJリーグに間に合った、ある意味「最後」の世代ではないでしょうか。


 特に16歳でリーグ出場を果たし、そのまま日本代表の招集された菊原志郎は、1994年レンタル移籍第一号選手として、1993年前期、後期通じて最下位だった浦和レッドダイヤモンズに移籍することとなります。


 戸塚哲也は日本代表に召集されても、得るものがないと感じたのか代表を辞退して読売クラブで練習するなど、現在の代表選手ならば思いもしない行動にでたものです。


 またラモス瑠偉は


 「和司が日本人で最高の選手なのは町がないな」
 「でも俺が帰化したら、日本代表の10番は彼ではなく俺だよ」
 「和司よりも俺の方がうまいからな」


 と語ったものです。


 和司さんは体調を崩した事でも知れれることとなりましたが、横浜Fマリノス指揮官時代は、守備の再構築に力を注ぐも、不本意なきもちだったらしく守備ブロックの構築を打電する際は相当苦痛だった模様です。


 やはりラモス瑠偉も木村和司も、攻撃を司る感性の選手だったんですね。


 木村、水沼両選手はアディダス着用選手でしたが、ヴェルディの選手たちは多くがプーマ、ミズノだったと思います。


 その一方でラモス瑠偉は黎明期のナイキを愛用した一方、1993年アジア最終予選では黄色ラインの


 「アシックス・インジェクター」


 を履いたものです。


 既にインジェクターは廃盤ですが、白ラインは柱谷哲二が愛用していたはずです。


 つまりアシックスの看板商品だったわけで、仮に再発売したならば相当の反響があるのではないでしょうか。
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