塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

Aリーグに見るリーグの発展と環境

2013-03-25 01:15:04 | 日記
 産声を挙げたばかりの振興リーグに実績のある外国籍選手が加わりますと、観客動員だけでなく周囲の環境が激変し
ます。

 例えば住友金属がジーコを獲得した際、彼は練習内容だけでなく、スパイクの手入れから脱ぎ方まで、注意を怠らな
かったと聞いています。

 デルピエロやエミール・ヘスキー加入で話題となったAリーグも、きっと開幕当時の2005年から比較すれば、そ
の環境も随分整備されたと思います。

 ナンバー504号はシドニー五輪の展望号なのですが、トルシエはその39ページにおいて

 「オーストラリアに真のサッカー文化は無い。例えば練習場ひとつとっても、彼らにはサッカー場とラグビー場、ク
  リケット場の区別がつかない。緑の芝生があって平らならいいではないかというのが彼らの言い分だ。」

 と語っています。

 それから13年の歳月が流れましたが、今ではこの認識は消えていることでしょう。

 日本も20年前はサッカー記者の数が少なく、野球の発想で記事が書かれている事もおおく、選手が記事を読んで混乱
したこともありました。

 しかし今ではエル・ゴラッソのようにサッカー専門新聞が存在し、フットボリスタのようにサッカー・ダイジェストと
マガジンに食い込む形で新たな週刊誌も誕生しました。

 やはりリーグが年月を重ねてゆけば、それだけ市場が成熟し新しい試みがなされるものです。

 オジェック政権は

 「ロートルの集まり」

 と揶揄され、チャンピオンズ・リーグでもAリーグ勢は振るいません。

 しかし今後欧州の選手たちと国内リーグの選手たちの融合が発展するでしょうし、それは日本と同様の形となります。

 やはり韓国とオーストラリア、日本の3か国がアジアの先頭を走る形になるはずです。
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ヨルダンと湾岸諸国の情勢

2013-03-25 01:04:47 | 日記
 やべっちFCに出演したセルジオ越後氏が

 「もし日本に負けてしまえば、ヨルダンは2位の座が消滅してしまうよ。
  だから試合は随分厳しい物になるはずだ。」

 と指摘するまで、僕はヨルダンの順位を確認する作業を怠っていたことに気付きました。

 日本が入っているB組は、日本を除いた4か国が完全な団子状態なのですが、2位のオーストラリアは試合消化数が1試合
少ない為、その混戦に拍車をかけています。

 ヨルダンとしてはイラク、オマーンを出し抜くためには、ホームで日本を叩きのめす必要があるわけです。

 かつて

 「中東の魔術師」

 と呼ばれたミラン・マチャラは

 「もしこの地に日本と同様の勤勉さとスケジュールが備わっていれば、状況は随分異なったはずなのだが。」

 と語っていたことを思い出します。

 例えばカタールやサウジアラビアのように石油資源に恵まれた国は、日常の労働をフィリピン、パキスタンなど海外の出稼
ぎ労働者が担っており、現地の方が働くことはありません。

 この点はスポーツナビで宇都宮徹壱氏も指摘していますが、だからこそ中東各国の幾つかでは、スケジュールがどこか

 「場当たり的」

 なのでしょう。

 それは短期で代表監督を交代することにも見られる現象です。

 また湾岸諸国の王者を決めるガルフカップ、僕らが思う以上にこの大会の凄みが彼らの生活に関わっているのでしょう。

 これは推測ですがアジアカップで優勝し、アジア王者となりコンフェデに出場すること、そしてワールドカップ出場よりも
むしろ湾岸王者になれなければ、その代表は

 「祖国の面汚し」

 になってしまいかねないのでしょう。

 それだけ湾岸諸国というものは、祖国の威厳をこの大会に賭けているように見受けられます。
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ヨルダンの第一印象、そしてホープ・ギャップ

2013-03-24 22:55:50 | 日記
 皆さんは日本代表が26日に対戦するヨルダンと聞いたら何を連想しますか。

 僕はサッカーではなく「ラニア王妃」と答えるでしょう。

 ラニア王妃はその聡明さと美貌で広く知られた存在ですが、僕は彼女が唱えた「ホープ・ギャップ」という言葉が
強く印象に残っています。

 日本語に訳せば

 「希望の格差」

 というわけですね。

 日本が2000年アジア王者に輝いたレバノンでは、連日NATOの偵察機が上空を飛ぶ異様な環境にあり、201
0年初頭、FC東京の平山がハットトリックを達成したイエメンとの一戦も、混乱の中で行われました。

 一口に中東といっても、

 カタールやUAEのように天然資源と観光に恵まれた地域もあれば、シリアのように政治が民衆と乖離している国も
あります。

 ラニア王妃は華美な生活を避け、子供たちが貧しい生活から遠ざかるように気配りされていると聞きました。

 僕はトゥルシエの指導方針は好きではありませんでしたが、彼が

 「ブルキナファソ遠征」
 「ワールドユースでの孤児院訪問」

 を行ったことはおおいに評価すべきだと思います。

 他国とはいえ、日本にはユナイテッドを筆頭に欧州の老舗クラブ、アジア・チャンピオンズリーグ優勝クラブ在籍選手
がいます。

 そんな彼らが訪問してくれたなら、子供たちは嬉しくて仕方が無いと思うのですが。

 勿論「東北人魂」のように、国内での活動は大きな敬意が払われるべきです。

 同様に今後は海外での活動にも本腰がはいると良いですね。
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選手への批判、サッカーと野球の違い

2013-03-24 22:35:06 | 日記
 僕はファンの言う事全てが正しいとは思いません。

 でも、暑かろうが寒かろうが、ホームだろうが敵地だろうが、我が愛しのクラブ、そして日本代表を応援する為に時間
とお金を費やしている事に関しては、僕だって頭が下がる思いです。

 例えばパルセイロの場合、開始前にゴール裏から選手のコールが成されると、選手は会釈をしたり両手を掲げて拍手す
るなど

 「君たちの声援は届いているよ」

 と示してくれます。

 ファンが自分の名前をコールしてくれる。

 選手からすれば勝利することよりも、ワールドカップに出場する権利を得ることよりも、かけがえのない瞬間かもしれ
ません。

 ですから代表の試合で僻地まで出かけて不甲斐ない戦いぶりを見せられたなら

 「この野郎!!何やってんだ!!」

 という罵声は当然だと思いますし、この批判は選手が体の真正面から受け止めなくてはいけません。

 Jもそうで先日サガンは5-4でフロンターレに勝利しましたが、普通4失点していれは勝ち点3は放棄したも同然で
すし、既に失点5を2度も経験しているエスパルスも同様ですね。

 時に叱責してくれる人物が近くにいることは、実は素晴らしいことなのかもしれません。

 例えば野球は大敗したチームでも、ファンが自暴自棄になって球場内で暴れる、選手と小競り合いを起こすことはあり
ません。

 昨年は横浜は試合内容に応じて

 「返金します」

 という広告を掲載しましたが、やはり特例なのですね。

 ペナントレースはジャイアンツでも60敗はしますし、それだけ試合数が多くカープやスワローズのように近年リーグ
優勝から離れていても、プレイオフには参加できる可能性があります。

 しかし降格制度があり試合数そのものが少ないJではそんな悠長なことは出来ません。

 だからこそ時にファンは声をあらげ、選手は我慢せねばならない時があります。
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スタジアムで見られる様々な風景

2013-03-24 19:04:54 | 日記
 スタジアムに出かけると、サッカーだけでなく様々な風景、会話が視覚に飛び込んできます。

 例えば今日、帰り際に自販機に立ち寄ると、パタゴニアのベストにカブーのハット、ロウアルパインのパンツという
出で立ちの女性を見かけました。

 サッカー観戦もアウトドアのひとつとすれば、彼女の恰好は最適と言えますし、素直に洒落た服装の方だと感じまし
たね。

 また僕が座ったメインスタンド後方に陣取っていた男性二人が

 「バルセロナはやはりシャビがいるのといないとでは大違いだね。」
 「もうチャンプオンズ・リーグでミランとバルセロナが戦ってほしくないよ。どっちを応援してよいかわからない。」
 「セレッソは凄いね。柿谷が素晴らしいし、南野はまだ18歳なのだろう、大阪の優れた若手は皆セレッソに集まっ
  ているのではないか?」

 という談話を観戦しながら囁いていました。

 僕も前半45分、宇野沢がホンダ・ロックから先制点を奪った際は、他の観客同様絶叫しましたし、後半コーナーキッ
クから松尾が放ったヘディングがクロスバーを直撃した瞬間は、手を叩いていましたね。

 また田中恵太が藤井隆と交代した際は、スタジアム全体から労いの声が聞こえましたし、生観戦にはテレビでは味わえ
ないファンの

 「叫びと手拍子、選手がぶつかった際の音」

 が瞬間的に伝わってきます。

 例えば僕たちが足の小指を角にぶつけて悶絶し、額を棚にぶつけた時に感じる痛みは相当なものです。

 ですから走る、跳ぶ、止まるを繰り返す選手たちが、空中戦で頭をぶつけあい、ショルダーチャージやタックルで転倒
した際の痛みは凄まじいと思います。

 人間の体の素晴らしさと選手の息遣い、そしてファンの歓声とため息。

 これらを感じてもらう機会があれば、きっとパルセイロの観客動員は増えると思うのですが。
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