前回、フランスの最も美しい村についてお伝えしていましたら、くたびれて尻切れトンボになってしまいました。
そこで、その続きを、といいたいところですが、ここのところ、健康のための一時間散歩と趣味と実益を兼ねてやっている畑作業に身が入りすぎて、疲れて体調がおかしくなってしまいました。
そのため、美しい村のことが頭にはあったのですが、しばらくパソコン作業ができない体調でした。
というような「言い訳」はこのくらいにしまして、ユーラシア旅行社さんの企画「南西フランス、絵のような風景へ」の続きをおしらせします。
前回は、高級保養地ピアリッツまでの話でしたが、今日はフランスとスペインの国境をまたいでピレネー山脈の両側に広がるバスク地方についての話です。
旅行日程を見ると、ピアリッツ~サン・ジャン・ピエ・ド・ポール~オロロン・サントマリー~ルルドとなっています。
バスク地方に暮らす人々は、今も独自の言語と伝統を今も守っているそうです。
サン・ジャン・ピエ・ド・ポールは、ナパール王国の一都市として栄え、サンティアゴ・デ・コンポステラ巡礼路のフランス側最後の宿場町であったそうです。
商店の並ぶ賑やかな通りは、巡礼者が行き交った中世を彷彿させるそうでです。
写真で見ますと、小高い山の麓に赤い屋根の家々が連なっていますが、ヨーロッパらしい「絵はがき」に描かれているような光景が広がっているという印象です。
そして、ここからルルドに行くことになっています。
ルルドは、聖母マリアの出現の奇跡が起こった聖地だそうで、聖母出現の洞窟があるそうです。
でも、説明にある「1858年2月、マリアの命じるとおり、洞窟近くの地面を掘ると泉が湧き始め、その湧き水によって病気が治癒する奇跡が何度も起こったといわれています。」という文面は、もう一つ理解しにくい話です。
マリアさんは1858年に存命していたのでしょうか?
それとも、マリアさんが存命中に命じてきたことを1852年に実施したということでしょうか?
それと、この話は、日本の昔話でも同じようなことがあったと思うのですが・・・
まぁ、それはそれとして、現地でキャンドルを持った何百人の神秘的な行列の模様を見ることや聖母出現の洞窟周辺の光景は、とても美しく魅力がありそうです。
さて、次に旅行5日目になりますと、ルルドからモワサック、そして、トゥールーズに行くことになっています。
トゥールーズは、薔薇色の街として紹介されていますが、モワサックについては、次のように説明しています。
タルン川とガロン川の合流点に近い高台に位置するモワサックは、ブドウ畑の多いのどかな街。シャスラという甘いブドウの産地として食通に知られています。素晴らしいロマネスク彫刻が残るサン・ピエール大修道院付属教会をはじめ、中世芸術の数々が残っていて、サンチャゴ・コンポステラ巡礼地としても多くの人が訪れます。
となっています。
そして、小生はこのモワサックの説明で気になることがありました。
それは、サン・ピエール大修道院付属教会の写真です。
この修道院は、7世紀にベネディクト派によって設立されたそうで、12世紀までは活動が盛んだったそうです。
その後、アルビジョウワ十字軍、イギリス軍の攻撃などで壊滅状態になったのですが、後の鉄道の普及などで修復され、素晴らしいロマネスク芸術が蘇ったそうです。
小生が気になったのは、そのロマネスク様式の回廊(11世紀末)です。
回廊を円柱(116本)が支えているのですが、その円柱と中庭の明るい緑が「パリから行く小さな旅」で見たモンサンミッシェルの修道院と同じなのです。
薔薇色の町、トゥールーズにもロマネスク様式最大の教会(サン・セルナンデ聖堂)があるそうでから、フランスはロマネスク様式の宝庫なのかも知れませんね。
今日は「西南フランス絵のような光景」についてお伝えしました。