こころ模様

人はなぜ生きるのでしょうか。希望、居場所、時間というキーワードから、人生とは何かについて考えていきます。

バカンス

2005-04-06 12:33:23 | 時間
先週と今週はイースターの休暇。大学の授業も休みで、学生もほとんどいない。ルーヴァン市内も人が少なくのんびりした感じ。

昨日、理容店を営む知人のイヴェットさんを訪ねていったら留守。従業員の女性に聞いたら、彼女は来週の土曜日までバカンスだという。きっとご主人のカレルさんといっしょにスペインかどこかに出かけていったのだろう。

バカンス(vacance)はフランス語。複数形で休暇の意味。空席、欠員、不在、空白の意味もある。英語のvacancyにも、古くは休暇の意味があったようだ。しかし、今は、主に後者の意味で使われる。

バカンスとは、文字通り、いつもの場所にいないことを指す。自分のスケジュールにしたがって、それぞれが休んでいく。そして、バカンスが終わると、人々はまた空っぽになった仕事場に戻ってくる。そのとき、身体も心もリフレッシュしているのだ。

身体という言葉は、もともと「空」(から)を含んでいる。立川昭二の『からだことば』という本に確かそう書いてあった。だから、私たちは、ときどき、空っぽにしてエネルギーを身体に蓄える必要があるのだと思う。バカンスは、そんな働きをしているのだろう。

ちなみに和歌山弁では、「からだ」のことを「かだら」と言うそうだ。